その12 オーストラリアのリタイア・ライフ

タコ社長の英語習得悪戦身に付かず

タコ社長の英語習得悪戦身に付かず
その11

オーストラリアのリタイア・ライフ

 オランダ系の連れ合いの両親は、今クイーンズランドにキャラバンで行っていて、暖かい気候を楽しんでいる。毎年、この時期になると上って行く。ちょうど、メキシコからアメリカに上る人たちに倣って、メルボルンからシドニーやクイーンズランドにこのように行く人たちを、Mexicanと呼ぶ。メキシコ人はリオグランデを渡って行くのだろうが、私たちはマレー・リバーを渡るということになる。

「しかし、思うんだけど、キャラバン・パークで1日中、いったい何をしてるんだろうね」。生涯現役、という言葉に人気のある怖い国から来ているタコ社長、ちょっと連れ合いに聞いてみた。出生から半世紀を越えたばかりの連れ合いも、即答ができなかった。いったい、両親は毎日何をしているのだろう。いらぬお世話ではあるが。ちなみに、父親は53歳になる直前にリタイアしてから20年以上、毎年こういう生活をしている。
 連れ合いの両親は、以前のようにウォーキングやダンスをすることも少なくなった。しかし、人間はいろいろ衰えても食欲は衰えないから、さらに体も遠慮なく大きくなる。悪循環がさらに循環してしまう。パブなどに行くと、65歳以上の食事割引Pensioner Mealがあったりするものだから、オランダ系としては自然に欲も出る。
 キャラバンの生活では、日向ぼっこ、編み物、読書、新しいジョークの仕込みなど、あまり動かないことが中心となることは想像に難くない。まさか、腕立て伏せとか腹筋とかはやっていないだろう。昼食、夕食などは同じようにキャラバンで来ている中高年の人たちと一緒に取る。飲んで、食べて賑やかにやるのだろう。2人の健康が心配になる。こういう毎日が2~3カ月続く。
 しかし、私が一番言いたいことは、このことではない。夫婦のあり方のことだ。連れ合いの両親は、本当に何をやるにも、どこに行くにもいつも一緒だ。3年ほど前に、母親が胆石で入院した時、45年前の最後のお産以来、別の所で寝るのは初めてだと言って鉄砲玉と揶揄される私を仰天させた。リタイアするということは、本来はこういうことなんだなと思わせてくれるのが連れ合いの両親だ。タコ社長、今のままでは全くこのリタイア生活に自信がないので、日本人らしく「生涯現役」を装ってしばらくは仕事に励んでやっていくことにしよう。ということで、今月もKeep smiling ! 


タコ社長プロフィル
1952年 世田谷の貧しい警察官住宅で出生
1964年 練馬区健康優良児予選落ち。体力より知力で及ばず
1985年6月 移住目指してオーストラリア入り。ダーウィンでトップレスの女性と浜で立ち話をして感激
1987年 日本語教師としてオーストラリアで初めての仕事に就く
1990年 オランダ系の連れ合いと入魂になり、すったもんだの日々が始まる
1996年 メルボルンの258 Little Bourke St.,に、某MTSC留学センターを立ち上げる
タコ社長ブログ:plaza.rakuten.co.jp/takoshacho

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