第4回 山田博智さん

がんばるワーホリ・メーカーに直撃インタビュー
前向きっ!ワーホリング

前向きっ!ワーホリング
 オーストラリアでがんばるワーキング・ホリデー・メーカーたちにインタビューを敢行し、ワーホリの魅力や生の姿を伝えるこのコーナー。
第4回はオーストラリアで庭師として働く山田さんに話を聞いた。

第3回 山田博智さん(27歳)
ワーホリ歴10カ月目
庭師・大工


 ゴールドコーストで“庭師”として造園業に携っているワーホリ・メーカーの山田さんは、その仕事の魅力をこう語る。
 「新しく庭を作り変える時などは、特に喜びを感じます。少なくとも数年間は(僕が帰国した後も)、そのままここに残るわけですから。僕たちが作った作品=僕の足跡が、ちゃんとオーストラリアに残るということ」。
職人のこだわりと効率を図ることの両立
“庭付きの一軒家”とひと言で言っても、プール付き、テニス・コート付き、山中の家など、そのスタイルは多岐にわたる。敷地の広さもさまざまで、中には小学校が丸々入ってしまうほど大きな物件まであるという。そこで、仕事で最も苦労している点は何かと尋ねてみると、職人魂メラメラの答えが返ってきた。
「せっかく順調に仕事をこなしていても、突然の雨で時間内に作業を終えられなくなったり、きれいに仕上がらなかったりすることがある。そんな時は本当に悔しいですね」。
 一方で、どれだけ短時間で仕事を終わらせることができるかも重要なポイントだという。その理由は、料金が時間に比例するため、いくら良い仕事をしても、時間がかかり過ぎていてはお客さんに喜ばれないからだ。

ポジティブな一歩が未来を拓く

 職人としてのこだわりと、注文先のニーズに応えたいという思いの両立。ここが一番難しい点であり、だからこそ、両方に納得のいく仕事ができた時の喜びは、ひと際大きいと彼は言う。
前職は「大工」
 大工として日本で7年のキャリアを持つ山田さん。高校卒業後の進路として、大学進学が選択肢になかったわけではなかった。しかし、幼少時代からとにかく家などの建築物に興味があった彼は、大学進学に魅力を感じられなかったと言う。先輩に相談したりさまざまな人に意見を求めながらじっくり悩み抜いた末、自分の思いに従おうと決意。“大工”の世界に足を踏み入れた。
 ところが最初の1年間は、「体力作り」と称して重たい荷物運びなどの重労働ばかり。想像と異なる現実に落胆したという。しかし、2年、3年と経つにつれ、徐々に任される仕事の範囲が広がると、仕事はみるみる面白くなっていく。そして図面を見ながら仕事をするようになるころには、独立して“親方”になるという将来の夢を打ち立てていた。
「更地だった所にマンションなんかを建てて、ある日その近くを通りかかる。すると、そこに人が住んでいたりするわけです。それはもう、何とも言えない気分ですよ」。
 1センチたりともズレを許さない、まさに職人業の大工仕事は、山田さんにとって胸を張って誇れる最高の仕事となった。
新たな夢へ前進
 親方になるという夢を叶える前に1度は海外を経験しておきたいと、昨年10月にワーキング・ホリデー制度を利用して来豪した山田さん。改めて帰国後の身の振り方を考えた時、その夢に変化が生じているのに気が付いた。
「もし、家の外装から内装、庭までをトータルにデザインするような仕事に就けたら面白そうだなって。今、日本では建売住宅を購入するよりデザインを発注する人が増えているそうで、そういう人材の需要もあるようなんです」。
 豪州で携わった「庭師」という仕事を通して、造園の奥深さを学んだこと、また日本にはないような珍しい建築物に出会う機会を多く得たことが、彼に新たなインスピレーションを与えたのだ。とは言うものの、高校を卒業してからこれまで“職人”の世界にどっぷりと浸かってきた彼。27歳での転職に怖さも感じるという。しかしそんな思いを吹き飛ばすように、最後には笑ってこう言った。
「でも、やってみたいという気持ちがあるなら、やるしかない。やってみないと分からない ! 」
 常に純粋で、自分の気持ちに素直であり続けようとする山田さん。大工の道を選んだ時と同様、今もまた、あくまでポジティブに新しい一歩を踏み出そうとしている。

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