第8回 岡嶋拓也さん(25歳)

がんばるワーホリ・メーカーに直撃インタビュー
前向きっ!ワーホリング

前向きっ!ワーホリング
オーストラリアで頑張るワーキング・ホリデー・メーカーたちにインタビューを敢行し、ワーホリの魅力や生の姿を伝えるこのコーナー。第8回は、長距離バイクの旅を敢行した、さすらいのワーホリ・岡嶋拓也さんを直撃!
ワーキング・ホリデービザの発給数の推移
2005年 9,421人
2006年 10,939人
2007年 11,217人

第8回 岡嶋拓也さん(25歳)
11月に帰国



人生で一番満足した1年


英語力ゼロからのスタート
人間味あふれる土地——。岡嶋さんは3年前に旅行したパースの印象をそう表現する。去年11月にワーホリ・ビザで再来豪。今回は友人のいるパースを敢えて避け、メルボルンに降り立った。今回の目的は「バイクの旅」。まずは語学学校で1カ月間、放課後まで熱心に勉強したが英語がまったく分からないまま終了してしまった。
 ともあれ早速バイク探し。日本の3割増という中古バイクの店頭価格に驚き、トレーディング・ペーパーで個人に当たった。「I want your bike ! 」から始める交渉はなかなか進まなかったが、ホスト・マザーの助けも借り、旅にうってつけのオフロード、黄色のSUZUKI・DR-Z(650cc)を入手した。登録にもひと苦労。必要書類の把握に手間取り、交通管轄局に数日通い詰めようやくOKが出た。「1カ月くらいで話せるようになるかと思ったけど、全然…。自分の英語力が少し嫌になりました」。
 来豪から2カ月後、東海岸を北上し、ダーウィンからパースへ下る長距離バイクの旅へ出発。世界各国から来豪した仲間にも恵まれ、3週間後にブリスベンに着くころには英語で自分のことを話せるようになっていた。「英語を話すきっかけは自分で作るもの。自分の特徴を生かせばいいんです」。うず高く荷物を積んだバイクで排気音を響かせ、さっそうと走る岡嶋さんは、スカジャンにレザー・パンツというワイルドな容貌も手伝ってどこでも注目を集めた。「バイクで旅してるのか ? 」「そうだ」「壊れたらどうするんだ ? 」「直す」。シンプルながらきっぱりとした会話術と、持ち前の社交性で会話を広げた。
 一番好きな行程はブリスベンからダーウィンまでの道のり。国道を避けたため、最長380キロもの間、誰にも会わなかったことも。「エンジンを止めると昼なのに何も聞こえない。怖くなるほどの静けさの中、自然の音が聞こえるとホッとするんです」。
お金では買えない「ありがとう」
 トラブルにも見舞われた。四国より広いカカドゥ国立公園で、バイクのチェーンが切れてしまったのだ。日も暮れて、絶望しかけた時、通りがかったレンジャーが何と同車種のチェーンを持っていた。「買えば数百ドルのチェーンを『持ってるから、やるよ』と。会ったばかりなのに…」。また、友人の車が故障し困っていた時には、地元の人が壊れた部品を持ち帰り、修理して翌日持ってきてくれたこともある。これまでの経験から謝礼は受け取らないだろうと思いつつも、せめてパブでおごらせてほしいと申し出たが、家族が待っているからと去って行った。「男としてカッコいいなと。人目を気にせず人を助けられる。そういう風になりたい」。
 ウルルやオルガで雄大な自然を堪能し、グレート・セントラル・ロードの1,000キロの砂の道を経て出発から4カ月後の5月半ば、ついにパース到着。達成感と幾ばくの寂しさとともに走行1万5,000キロに及ぶ旅を終えた。「オーストラリアにいる実感と、辛いことを乗り越える面白さがありました」。パースでは以前から経験したかったローカルの仕事をゲット。ピザ店で配達を任された。自分はラッキーだったと前置きしつつ「無理と分かっててもやってみるべき。あきらめなければいつかどこかで報われる」と、なかなか勇気を出せない人にエールを贈る。
 その後、岡嶋さんは、現地で知り合った彼女と車で豪州を半周し、ワーホリ生活を満喫して帰国した。これからワーホリで来る人には「まず英語を頑張って覚えよう」とアドバイス。英語が話せればその後の楽しさも倍増するからだ。
 次回は観光ビザで再来豪し、車で1周したいと話す。持ち前の積極性と豪州で体得したマイトシップで、次の旅も充実したものになるはずだ。

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