第13回 久後和之さん

がんばるワーホリ・メーカーに直撃インタビュー
前向きっ!ワーホリング
第13回 久後和之さん

 オーストラリアで頑張るワーキング・ホリデー・メーカーたちにインタビューし、ワーホリの魅力や生の姿を伝えるこのコーナー。今回は、豪州でフィジー・コミュニティーの立ち上げに奮闘する久後和之さんのワーホリ生活を聞いた。
第13回 久後和之さん(27歳) ワーホリ6カ月目 広告営業マン

豪州でフィジーのコミュ、
作っちゃいました!

安くなきゃ行かない
 日本で外資系メーカーに勤めていた久後さんは、半ば強制的に英語の必要性を感じていた。英語ができなければ出世はない――。かと言ってがっちりと留学するほどの資金はない。
「サウスパシフィック・フリーバードという学校を知らなければ海外には行っていないかも」という久後さん。同校があるフィジーに飛んだのは昨年のこと。同校は日本人の割合が90%を超えるという日本人に人気の英語学校だ。1年間、週5日の授業に寮費(ドミトリー)が込みでわずか78.5万円。「いきなりワーホリに出たら、きっと英語学校で6カ月は費やしていたと思います。だから、先に語学留学。その費用は安ければ安い方がいい。となると、フィジーしかなかったんです」。
 きっかけはともあれ、発展途上国であるフィジーでの生活は、彼の持つ日本の常識を真逆に変え、金額以上の価値観を彼の体に染み込ませていった。「“ケレケレ”と言って、『何でもみんなで共有する』のがフィジーの文化。自分が洗濯していた服が誰かに着られてもそれはそれ。ケレケレなんです。日本だったら普通に犯罪なのに(笑)」。
 天国の果てのような美しい海をいくつもまたぐアイランド・トリップ、そこにしか咲かない伝説の花を見に5時間の徒歩の旅…長く続く旅のような留学生活、そして、バス停で偶然居合わせた人が翌日には“ホスト・ファミリー”になっているというフィジー人の世界最高レベルのフレンドリーさに囲まれた。そんな世界で暮らしてネガティブになる人は恐らく皆無だろう。「非常識なほどポジティブになれたし、どこでも生きていける自信がつきました。一時帰国した時の街で見る日本人の暗さといったらなかったですから」と久後さんは笑う。いつしか、外資系メーカー営業マンとしての自分は消えていた。
英語に自信、いざ、豪州へ
 英語学習の方はと言えば、入学当初は下から3番目のクラスだったが、最終的にはトップのクラスで修了した。これでやっと“ワーホリができる”。学校を修了後、シドニーに飛んだ。
 フィジーでワンステップ踏むジョイント留学が奏功し、渡豪後すぐに英語力を生かせる広告営業の仕事に就くことができた。そこでぶち当たったのが、またしてもサウスパシフィック・フリーバードだった。
「仕事で留学エージェントを訪れると、なぜか、フィジーを経由して豪州に来ている日本人に頻繁に会うんです。しかもほとんどが僕と同じ学校の人。そういう日本人の知り合いが20人以上できたんです。会うと、フィジーでの思い出が蘇り、地元の友達のような気分になって、お互い、急に親近感がわくんです」。
 そこで、久後さんは考えた。「mixiのようなバーチャルじゃなく、リアルなフィジーのコミュニティーを全豪に作ってみてはどうか。フィジーで暮らしたことのある人なら、きっとすぐに友達になれるはず」。持ち前の営業力で「Seek to be」というシドニー市内にある留学エージェント内にコミュニティー参加者募集の掲示板を貼れることになった。「Seek to beは、ワーキング・ホリデーに来て目標を見失っている人や目標を持たずにやって来た人たちを引っ張りあげていくという強いコンセプトを持っていたので、僕が立ち上げようとしているコミュニティーの理念と共通しているなと感じたんです」。コミュニティーの名前は「ケレケレ・フィジー」。
「“何でも共有”をコンセプトにした、フィジー生活経験者の同窓会のようなコミュニティーです。でも、フィジーに行ったことのない人も参加できるようにしたいですね。それがフィジー流だと思いますから(笑)。そうやって、フィジーの良さを皆にフェィス・トゥ・フェイスで伝えていきたいんです」。
 今後は「Seek to be」を通じてメルボルン、パース、ゴールドコーストなど全豪主要6都市に掲示板を設置する予定だという。「ケレケレ・フィジーはフィジー国内ではなく海外である豪州のコミュニティーというのがミソ。内輪だけで楽しむのじゃなく、みんなを巻き込んで発信していくという。そこに存在価値が出てくると思うんです」。  フィジアンのように、ゆるくも寛大なこのコミュニティー、ともすれば、未来に不安を抱えがちな若者たちにウケそうな気がするのは彼がフィジーで培った人柄に起因するのだろうか。
■ケレケレ・フィジー
代表:久後和之
会費:まったくの無料
Email: kerekerefiji@hotmail.com

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る