板野友美さんの“追っかけ”にトライ!

興味があるもの何でもリポート!
BBKの突撃・編集長コラム 不定期連載 第22回

板野友美さんの“追っかけ”にトライ!

ファン・ミーティングではファンの皆と集合写真

「俳優の瑛太がCM撮影に」「元AKB48のあっちゃんを見た」など、日本から有名人がオーストラリアに来たという話を普段からちょこちょこ耳にする。そんな話を後になって聞いて「事前に知っていれば取材できたかもな~」などと歯がゆく思ったりすることも多いが、それでもありがたいことに少なからぬ有名人がこの地を訪れ弊紙も関わらせていただいている。

ここ2~3年で言えば、女優では草刈民代さん、八千草薫さん、音楽シーンではケツメイシ大蔵さん、BEGINさん、きゃりーぱみゅぱみゅさん、スポーツ・シーンで言えばアジアカップで訪れた本田圭佑選手、遠藤保仁選手らサッカー日本代表選手団、ウエスタン・シドニー・ワンダラーズに所属していた小野伸二選手、体操競技五輪メダリスト・塚原直也選手、元バドミントン日本代表・塩田玲子さんなど多くの名前が上がる。政治家では菅直人元首相の独占インタビューなども行わせていただいた。

長いこと記者をしているためさまざまな現場で取材をしてきたが、ここオーストラリアでの活動は日本でのそれとは質がかなり異なっている。プレス向けの会見現場などは日本では暗黙のルールや規制も多く、独特の空気感で好ましくない雰囲気になることも少なくない。人気芸能人の取材現場ではカメラポジション争いが熾烈でカメラマン同士で争いが起きるケースもある。また一部、何を勘違いしているか分からないが確実に一定数いる傲慢な姿勢の記者。彼らはなぜかやたらと運営側の段取りに文句を付けるので結果空気が悪くなる。僕はそんな時自分がメディア側にいることを嫌だなと思ったりしていた。


記者会見場では呼びかけにも気軽に応じてくれた

ブリスベンの語学学校で日豪プレスQLD版とともに


語学学校職員との記念撮影

しかし、ここオーストラリアでは現場は基本的に平和だ。いつだか、カメラのレンズに不具合が起きた時には隣のカメラマンがレンズを貸そうとしてくれたこともあった。本来商売道具は人に貸すべきではないがその親切心に僕は感激した。取材対象との距離感も近く質問者が冗談を言いながらフランクにインタビューするのは当たり前の光景。まして日本の有名人が取材対象であれば、駆け付けるのは主に日系媒体。絶対数が少ないことに加え、ともに海外でがんばっているという共感からかライバルというよりは仲間という意識が強い気がする。結果、現場はゆったりとし対象と親密な距離感で取材できるのだ。日本にいたころよりもはるかに恵まれたこの環境、まさに海外の日系メディアならではの特権で本当にラッキーだと思う。

さて、そんな中、日本で絶大な人気を誇るアイドル・グループAKB48の中でも特に人気の高かった板野友美さん(13年にグループを卒業)が来豪すると聞き、気合いが入らないわけがない。海外での日本のサブカル人気の高まりとともに、アイドル文化も無視できないものとなっている今、当地で板野さんがどう活躍したかというニュースは多くの人が知りたいところだろう。そう考え、逐次リポートをウェブサイトにアップすることにした。当連載ではその舞台裏、および併せて最終日に行った独占インタビューをお届けしたい。

SBS「POP ASIA」に出演

シドニーに到着した6月4日、板野さんは午後からオーストラリア多文化公共放送局SBSの番組「POP ASIA」に出演予定だったこともあり、僕も早速スタジオに足を運んだ。板野さんはその時点でシドニー市内のUGGブーツの老舗「UGG Since 1974」に寄りひと仕事を終えたあとだったそう。多忙ぶりに頭が下がる、スタジオでは板野さんの登壇に先駆け、7月1日リリース予定の7枚目シングル「Gimme Gimme Luv」のミュージック・クリップが流される。クールなナンバーにしばし聴き入ったのち本人の登場となった。

当初、会見で質問する予定はなかったが、一度やり取りをしておくことでその後のインタビューなどでプラスに働くこともあるかなと考え質問をすることにした。ラストだったため「最後にイベントにかける意気込みを聞かせてください」とお定まりの質問となったが、彼女はオーストラリアに呼んでもらったことへの感謝の気持ちを示すとともに最後に「ぜひ一緒に楽しみましょう!」と元気に答えてくれた。きちんと目を見ながら丁寧に返答するその姿勢に僕は好感を持った。帰社後早速記事をアップするとやはり注目度は高く、多くの人に読んでいただくことができた。

ブリスベンの語学学校に体験入学

翌5日、板野さんはブリスベンへと移動。何と語学学校に体験入学するのだという。ブリスベン在住、普段は本紙にサッカー記事を執筆いただいている植松久隆記者に託すことに。植松記者には「僕はモーニング娘。派なんですが謹んでお受けしましょう」と快諾いただけた。

会社で通常業務をこなしつつ植松記者の原稿を待つ。そろそろ欲しいな~と思った矢先、ドンピシャのタイミングで記事が届いた。ナイス・パスワーク。さすがサッカー記者。記事はアップするや否やあっという間にアクセス・ランキング・トップを獲得。記事をシェアした日豪プレスのFacebookページのライク数もうなぎ上り。歴代で3本の指に入るライク数となった(ちなみに1位は『美味しんぼ』問題とともに炎上した作者・雁屋哲さんへのインタビュー記事)。リポートはグーグルで「板野友美 語学学校」で検索すれば見られるので興味のある人はぜひ見てほしい。板野さんはその後深夜にブリスベンでのクラブ・イベントに登場。そして翌日再びシドニーへ。う~ん、タフだ。

水上タクシー、そして多くの外国人ファン

6日夜、シドニーを代表する光の祭典「ビビッド・シドニー」とコラボする形で行われたナイト・クルーズ・イベントには実に500人以上の人々が集結した。ハーバー・ブリッジ、オペラハウスなどシドニーを代表するランドマークが光で彩られる様子を楽しみながら、船内でもさまざまなイベントが開催。興奮が徐々に高まる中、いつ板野さんが現れるかと参加者の期待も増していく。そんな中交通渋滞で到着が遅れるという一報が入る。

そうこうするうちいつの間にやらクルージングの終了時間が近付く。スタッフの顔に緊張が走る中、突如水上タクシーが船に近付いてくる。そしてそこから板野さんが登場。予定とは違う登場シーンとなったが結果的には粋な演出となったのではないだろうか。時間が押していたこともあり立て続けに2曲を披露し一気に退場と、あっという間の出来事だったがその瞬間の爆発的な会場の盛り上がりはすさまじかった。取材者という立場ではあったが、その場に居合わせられたことを嬉しく思う。


クルーズ船で板野さんが現れるのを今かと待ち受ける


水上タクシーで会場入りを果たした


クルーズ・イベントでは2曲を披露した

翌7日、最終日に行われたのがファン・ミーティング。ほぼ日本人以外のファンの集まりだったが、これは運営側の戦略。前夜のイベントでは日本人をメインに動員し、一方この日は外国人を重点的に集めるべく告知する媒体を分けたそうだ。行われたQ&Aコーナーでは「ベジマイトは好きですか?」「死ぬ前に何が食べたいですか?」など食べ物に関する質問が多かったのが印象的だった。その後、握手会、撮影会へ移行。その間、僕はすぐに記事と写真をウェブにアップすべく執筆を行った。

そろそろ記事が完成しようかというタイミングでプロモーターから声がかかる。板野さんへのインタビュー準備が整ったという。全イベントを終えた板野さんへのインタビューはありがたいことに本紙独占。日本であれば合同取材などになりがちなシチュエーションだが、改めて恵まれた境遇に感謝したい。ウェブへの記事アップ作業をひとまず中断し、早速インタビューを敢行。その内容は右記の通りだ。どんな質問にもゆっくりと真摯に答える姿勢からは、彼女がどんな仕事にも真剣に取り組む姿勢がうかがえた。今後も応援していきたい−−素直にそう思った。


「UGG Since 1974」代表のリチャード氏より新作ブーツのプレゼント

ファンからのリクエストで一緒に「アイーン」のポーズ

インタビュー後、急いでアップした速報記事はやはりなかなかの反響。日豪プレスではこれまでも例えば小野伸二選手の活躍の軌跡と題して彼が所属したウエスタン・シドニー・ワンダラーズ全試合の速報やインタビューを流すなど、当地でしか手に入らない情報に関してはどこよりも早い記事アップを目指している。今後欲しい情報のリクエストがあればぜひ編集部まで一報を。

それにしても次は誰を追いかけることができるだろうか。つくづくこの仕事は楽しいと改めて思えた取材行であった。



イベント終了後、甲板上のフォト・セッションでは夜景をバックに撮影

最終日に行われた「ファン・ミーティング」後、本紙は板野さんの独占インタビューを敢行。イベント終了後の素直な思いをうかがった。

──初めてのオーストラリアでのイベントでしたが、この3日間を振り返ってみて、いかがでしたか。

「ブリスベンでのクラブ・イベントでは、新曲『Gimme Gimme Luv』を披露させていただきました。ミュージック・ビデオを公開したばかりなのに、早くもダンスを覚えて一緒に踊ってくれる女の子がいたりと、皆さん盛り上がってくれたのでとても嬉しかったです。日本にいる方はテレビなどで私を見かけることがあるかもしれませんが、オーストラリアにいる方も自分のことをチェックしてくれているということが分かってすごく嬉しかったです」

 

──クラブ・イベントの時にはファンの方とも交流したのですか。

「アフター・パーティの際に日本の留学生の方や、オーストラリア人のファンの方とお話できました」

 

──ブリスベンの滞在時には少し遠出もされたとか。

「はい。ゴールドコーストに行って逆バンジー・ジャンプをやったり、コアラを抱っこしたり、海に行って写真を撮ったりといろいろなことをさせていただきました。その後また移動とバタバタしっぱなしでした。5年前に写真集の撮影のためにゴールドコーストに来ていたので、オーストラリアは南国のイメージでしたが、今回の5日間のオーストラリア滞在の中では、シドニー、ブリスベンといった街も堪能できたので、オーストラリアのイメージが前とはガラッと変わりました。旅行で行くならゴールドコーストと思っていましたが、今回の滞在でシドニーにもプライベートで来てみたいなと思いました」

 

──その際はぜひまたお声がけください!ところでビビッド・シドニーのイベントでは、まさかのハプニングで水上タクシーでの登場でしたね。タクシーから船によじ登るのは大変ではなかったですか。

「意外とすんなり登れましたよ。私運動神経は良いので、ああいうのは得意なんです」

 

──そうなんですね、ちなみに得意スポーツは何でしょう。

「水泳と短距離走です。昔は、50メートルを6秒台とかで走れました。水泳はバタフライまで泳げます。今はできないかもしれないけど、小さいころはすごく運動神経が良かったんです」

 

──キレのあるダンスも持ち前の運動神経の良さから来ているのですね。納得です。かなりバタバタしたとは思いますが、板野さんご自身はビビッド・シドニーを楽しめましたか。

「到着した初日にダーリング・ハーバーでディナーをして海の上のショーを見ながら食事を楽しむことができました」

 

──今回各イベントで、食事についていろいろな質問をされていましたが、オーストラリアの食事はいかがでしたか。

「やはりステーキが美味しいですね。あと私、カンガルー・ジャーキーがすごく好きなんです。甘くて美味しかったです」

 

──ファン・ミーティングでは、日本人ではなく外国人のファンの人がほとんどでした。これまでアジア圏を中心に海外でも活躍されてきましたがオーストラリアでのイベントということで何か特別なものを感じましたか。

「オーストラリアはアジア圏というよりも、洋のイメージが強いので、私のファンがいてくれるのかが不安でした。ファン・ミーティングをしても人が来てくれるのかも不安でした。だから今日のイベントにファンの方がたくさん来てくださって嬉しかったです。オーストラリアは観光地としても大好きでプライベートの旅行でも来たいなと思う国なので、その素敵な国に自分のファンがいてくれるのは本当に嬉しいです」

 

──AKB48を卒業されてから2年経ちますが今後どういった方向で活動されていきたいですか。

「昨年は台湾、香港でイベントを行いましたが、自分の国以外の人々に自分の活動を見てもらえるっていうのは非常に嬉しく感じました。今後も応援してくれているファンの方がいれば、どこでもいろいろな所に飛んで行きたいです。呼んでくださる人がいる限り、活動していきたいなと思います」

 

──今回滞在中にAKB48の総選挙がありましたね。

「私も2年前までは総選挙に参加していたのでやはり気になりました。メンバーもファンの方も総選挙のためにがんばってきたと思います。メンバーには1票を入れてくれたファンの思いを大切にしていってほしいなと思います。順位を付けられることは、本人たちからするととても残酷なことで、苦しんでいるメンバーもいます。でも今だけを見るんじゃなく、がんばっていることはいつか花開くと思って前向きにがんばってほしいなと思います。さっしー(指原莉乃)が1位を取ったことは素敵なことだと思います。誇りを持ってがんばってほしいです」

 


サインのリクエストにも快く応じてくれた

──OBの立場として板野さんができることは何だと思われますか。

「後輩にしっかりと自分の姿を見せることだと思います。1つの目標を叶えるには時間がかかります。私が卒業してからまだ2年しか経っていませんが、卒業した後の自分の地位を築くためにはまだ何年もかかると思います。そこにいくら時間がかかったとしても諦めずにやることが大切だと思うんです。今までグループとして活動してきたので、AKB48を卒業して女優、アーティストなどにいきなりなろうと思っても簡単に認めてもらえるはずがありません。1個1個の仕事をしっかりとこなし、いつか皆さんに認めてもらえる存在になりたいです。それができたら、AKB48の後輩にも目標として見てもらえるんじゃないかなと思っているので、私も前を向いて走って行かなきゃいけないなと思っています」

 

──ぜひがんばってほしいと思います。最後にオーストラリアに住んでいる日本人に向けてメッセージをお願いします。

「自分の国を離れて別の国に住むというのは大変なこともたくさんあると思うし、皆さんチャレンジャーですごくかっこいいなと思います。オーストラリアに住んでいる日本人の方には日本の良さをオーストラリアに伝えていってほしいです。オーストラリアはすごく素敵な国だなと思うので、私もいつか住んでみたいです」
(6月7日、ジャパン・ファウンデーション・シドニーで)

サイン色紙を4名様にプレゼント!

ファン・ミーティング後に書いてもらった写真付きサイン色紙を5名様にプレゼント。希望者は日豪プレスのウェブサイト上の応募フォームより申し込みを(nichigopress.jp/campaign/)。締め切りは7月15日(水)。

<プロフィル>BBK
2011年シドニー来豪、14年1月から編集長に。スキー、サーフィン、牡蠣、筋子を愛し、常にネタ探しに奔走する根っからの編集記者。齢30後半♂。読書、散歩、晩酌好きのじじい気質。

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