シドニー・フィルム・フェスティバル

第61回
シドニー・フィルム・フェスティバル
ボーダーレスの世界を映画で体験!

公式ウェブサイト:www.sff.org.au
Sydney Film Festival
期間: 2011年6月4日(水)~15日(日)
時間: 上映プログラムはウェブを参照
会場: イベント・シネマ(ジョージ・ストリート)、ステート・シアター、デンディー・オペラ・キー、NSW州立美術館、ヘイデン・オピューム・ピクチャー・パレス(クレモーン)、スカイライン・ドライブイン(ブラックタウン)
料金: シングル・チケット大人$19.50 、コンセッション$16.50 、10 枚綴り(Flexi10)$145、20枚綴り(Flixi20)$270、30枚綴り(Flixi30)$360、オープニング・ナイトなど特別イベントは別料金
購入: オンライン(下記サイトから)、電話(1300-733-733)。期間中は上映会場窓口でも購入可 
※ほとんどの映画が18歳以上指定

国際映画祭のシドニー・フィルム・フェスティバルが6月4日から開幕する。47カ国から出品された長編、短編、ドキュメンタリー、アニメなど、183本もの映画が12日間にわたって上映される。映画祭恒例の公式コンペティションに参加する12作品の中には、菊地凛子主演のアメリカ映画もあり見逃せない。

日本映画は新作4本とクラシックの名作3本が登場する。日本とインドネシアの合作映画や日本人作家のホラー小説を原作とするアイルランド映画もあり、ボーダーレス化する映画界を目の当たりにできるラインアップ。

公式ホームページで作品の予告編を見ることができるので、どれを見るか迷ったらのぞいてみよう。今年は初めてシドニー西郊ブラックタウンにあるドライブイン・シアターも会場に加わっている。(構成・文=大倉弥生)

 

=コンペティション出品作

 

異色ロック・シンガーの半生『20,000 Days On Earth』 オープニング・ナイト

英、監督=Ian Forsyth & Jane Pollard

オーストラリア出身の異色ロック・シンガーでありマルチ・アーティストのニック・ケイヴの半生を彼自身のナレーションで描くドキュメンタリー。ケイヴのバンド、ザ・バッド・シーズのライブ映像には彼の強烈な存在感が出ている。旧知のカイリー・ミノーグと車の中で親密な会話を交わすシーンなど、ドラマ仕立ての要素も面白い。

▼Opening Night Gala
4日(水)7:30PM ステート・シアター $125(映画+パーティー)
一般上映は8日(日)4PM ステート・シアター

 

 吸血鬼+モダンライフは? 『What We Do In The Shadows』クロージング・ナイト

NZ & 米、監督=Taika Waititi & Jemaine Clement

ニュージーランドのウェリントン郊外で共同生活する吸血鬼を取材クルーが追うという設定の“モキュメンタリー”。不死で人間の血を吸わないと生きていけないこと以外は、普通の生活を送るバンパイアたち。家賃を払い家事当番をめぐって口論し、ナイトクラブの入口でひと悶着と、現代生活のあれこれに直面する姿が笑いを誘う。

▼Closing Night Gala
15日(日)8PM ステート・シアター $28(映画+授賞式)

 

 無気力娘を前田敦子が好演 『もらとりあむタマ子(Tamako In Moratorium)』新作邦画

監督=山下敦弘

元AKB48の前田敦子主演。大学を卒業したタマ子は父が暮らす実家に戻ってきたが、家業も手伝わず就職もせず、マンガを読んでは“食っちゃ寝”の生活を送る。父は小言を言いながらもタマ子の面倒を見ている。そんな父に再婚話が持ち上がる。ついにタマ子は無気力から抜け出すのか。短編「彼女が死ぬと決めた日」(監督=吹田祐一)と併映。

9日(月)3:15PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート
14日(土)12:45PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

 アニメでよみがえる竹取物語 『かぐや姫の物語(The Tale of the Princess Kaguya)』新作邦画

監督・脚本=高畑勲

スタジオジブリの高畑勲による14年ぶりの新作。発案から50年以上を経て、日本最古の物語「竹取物語」が美しいタッチのアニメーションになった。かぐや姫はなぜ地球に来て、再び月へ戻っていったのか。「姫の犯した罪と罰」をキーワードに不思議な物語を読み解く。声の出演は、朝倉あき、高良健吾、故地井武男ほか。

14日(土)4:10PM ステート・シアター
15日(日)2:20PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

 殺しを楽しむ男たち 『Killers/キラーズ』新作邦画

監督=The Mo Brothers

インドネシアとの合作。野村(北村一輝)は密かに人を殺してはその映像を動画サイトにアップしていた。一方、ジャカルタで政治腐敗と戦うジャーナリスト、バユ(オカ・アンタラ)はたまたまその動画を見て異常な関心を抱くようになる。殺意に魅せられた2人の男がやがて出会った時、何が起こるのか。血と暴力が満載。

6日(金)10PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート
14日(土)9:30PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

菊地凛子主演のアメリカ映画 『Kumiko, The Treasure Hunter』新作邦画

米、監督=David Zellner

フィクションであるにもかかわらず「これは実話に基づいた物語である」と冒頭に説明が入る映画「ファーゴ」がモチーフ。東京でパッとしない生活を送る29歳のクミコはこの映画を実話だと思い込み、登場人物が雪原に隠した大金を探しにミネソタに飛び立つ。映画と現実の境界を見失った人間の悲喜劇が描かれる。

9日(月)4:45PM ステート・シアター
10日(火)4:30PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

 トトロに会いに行こう! 『となりのトトロ(My Neighbor Totoro)』

監督=宮崎駿

1988年に制作され、今もなお愛され続けるスタジオジブリの初期作品。昭和30年代前半、まだ自然豊かだった東京郊外に引っ越してきた姉妹のサツキとメイは、大人の目には見えない不思議な森の住人トトロと出会う。

14日(土)10:30AM NSW州立美術館

 

 ホタルが映し出す戦争の記憶 『火垂るの墓(Grave of the Fireflies)』

監督・脚本=高畑勲

戦争末期、空襲で母を失い、親戚の家に身を寄せた14歳の清太と4歳の妹節子は居心地の悪さからそこを出て防空壕で自炊を始める。兄は飢えに苦しむ妹の面倒を見続けるが…。原作は野坂昭如の直木賞受賞作。

8日(日)12:30PM デンディ・オペラ・キー館

 

 あなたはヒロシマを知っているか 『二十四時間の情事(Hiroshima, Mon Amour)』

監督=Alain Resnais

今年91歳で他界したアラン・レネ監督が広島でロケした1959年の日仏合作作品。原爆で家族を失った日本人男性(岡田英次)とナチと関わった過去を持つフランス人女性の恋を通して、戦争体験を問う大人の映画。

8日(日)8PM デンディ・オペラ・キー

 

 日本のホラー・ノベルが洋画になった 『Love Eternal』

アイルランド・日本合作、監督=Brendan Muldowney

引きこもりの青年イアンは自殺場所に選んだ森で一家心中を目撃する。その中の若い女性の遺体に惹かれたイアン。死体愛好という異常さを描きながら愛や人間性を問いかける。原作は大石圭『死人を恋う』。

8日(日)8:30PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート
13日(金)10:20PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

12年にわたる一家の物語 『Boyhood』

米、監督=Richard Linklater

7歳の少年メイソンを中心にアメリカの家庭を描く。撮影は丸12年にわたり、子役の実際の成長とともに一家の変遷を描くという珍しい仕掛け。両親役のイーサン・ホークとパトリシア・アークエットの息もぴったり。

6日(金)8:30PM ステート・シアター
7日(土)11:30AM ステート・シアター

 

 ベルリン映画祭最高賞受賞作 『Black Coal, Thin Ice(白日烟火)』

中国・香港、監督=Diao Yinan

中国北部の炭鉱の町で起きた謎の殺人。犯人を追い詰めていた刑事は負傷してやむなく退職するが、数年後再び事件と関わることに。ダークな映像とパワフルな演出で、今年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。

11日(水)6PM ステート・シアター
12日(木)2:35PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

 辛いカレーと甘いラブ・ストーリー 『The Lunchbox』

インド・独・仏・米合作、監督=Ritesh Batra

誤配は400万個に1個だけという、インドの大都市ムンバイのランチボックス配達サービス。ある日、1つの手作り弁当が間違って配達されたことから始まる、貞淑な若妻と退職間近の会社員との淡いラブ・ストーリー。

6日(金)6PM ステート・シアター
8日(日)6PM ヘイデン・オピウム・ピクチャー・パレス
10日(火)6PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

スリル満点、SF列車映画 『Snowpiecer』

韓国、監督=Bong Joon-Ho

近未来の地球は温暖化対策の失敗で雪と氷に覆われていた。生き残った人類は永久に走り続ける列車「スノーピアサー」の乗客だけ。しかし列車の中には厳しい階級制度が敷かれていた。革命は起きるのか。英語作品。

14日(土)6:45PM ステート・シアター
15日(日)12PM ステート・シアター

 

 世界再弱チームが狙うネクスト・ゴール! 『Next Goal Wins』

英、監督=Mike Brett, Steve Jamison

2001年ワールドカップ予選で、アメリカ領サモアはオーストラリアに31-0という国際サッカー史上最大の点差で大敗。世界再弱チームが新しいコーチを迎えて初勝利をあげるまでの心温まるドキュメンタリー。

7日(土)12PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート
11日(水)6:30PM デンディー・オペラ・キー

 

ベニス国際映画祭オリゾンティ賞受賞作 『Ruin』

豪、監督=Amiel Courtin-Wilson, Michael Cody

若いカンボジア人男女のサバイバル・ストーリー。仕事場での暴力に苦しむピルンとソワナは街を離れジャングルに逃げるが、そこには新たな苦難が待っていた。オーストラリア人監督による美しい映像が印象的。

10日(火)6PM ステイト・シアター
11日(水)12:10PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

 お母さんはロボット! 『The iMom』

豪、監督=Ariel Martin

iPod、iPhone、iPadの次に「あなたのために子育てをしてくれるプロダクト」として開発されたiMom。少年はそんなiMomに愛着を感じ始める。14分の短編。ほかのオーストラリア製短編映画と同時上映(全10作品)。

14 日(土)3:50PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート
15日(日)11AM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート

 

 映像が教えてくれる水の威力 『Watermark』

カナダ、監督=Jennifer Baichwal, Edward Burtynsky

水と人間の深い関わりをあらゆる角度から捉えたドキュメンタリー。世界各地で撮影された空撮映像のすばらしさに感嘆すると同時に、水を汚している人間の姿も浮かび上がる。短編「White Earth」と併映。

5日(木)2:20PM イベント・シネマ・ジョージ・ストリート
11日(水)6PM デンディ・オペラ・キー

 

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