シネマへ急げ! 2016年ホリデー映画一挙大紹介

シネマへ急げ!2016年 ホリデー映画一挙大紹介

クリスマスも近づき、続々と公開されているホリデー映画。たくさん笑って楽しめるコメディ作品から、最先端コンピューター・グラフィックスを駆使したアニメーション、そしてアカデミー賞ノミネートも囁かれる話題作まで、今年もバラエティ豊かな作品が目白押し。中でも注目すべきタイトルを、辛口解説でお馴染みの本紙映画隊長と編集部員が厳選してご紹介する。

※公開日は予告なく変更することがあります。また一部劇場ではすでに公開中のもあります。
■レイティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、「X18+」に向かうほど過激な内容となる。

レヴェナント:蘇えりし者

THE REVENANT期待度★★★★★ 1月7日公開予定

アクション・アドベンチャー/MA15+

隊長が観た!


いやー、凄い映画を見た!ってのが、第一声。もう、真夏のホリデー気分が一気に吹っ飛びそうな、徹底したリアリスティックな復讐劇で、見終わった後グッタリしてしまうほどの迫力だった。

『バベル』『21グラム』、そして2015年のアカデミー賞で4冠に輝いた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の、大好きなメキシコ人監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの新作。主演は、『タイタニック』以降、確実に演技の幅を広げ、毎年のように話題作の主演をこなすレオナルド・ディカプリオ。すでに一部のメディアからは、「次のアカデミー賞主演男優賞は彼のもの」と言われているが、過去4回もノミネートされながら未だに無冠で、ここらでオスカーをあげてもいいのでは?というムードが高まっているのは事実。今回はほとんどしゃべることができないシチュエーションで、かなりの演技力が必要になってくるが、見事に演じきっている。その彼の復讐の対象となるのが、『インセプション』以来、ディカプリオと5年振りの再共演となるトム・ハーディ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、シャーリーズ・セロンにすっかりくわれてしまったが、今作では、モゴモゴと何をしゃべってるかサッパリだったけど、存在感はバッチリだ。この人、優しい目をしていて、そのあたりがただの悪人然となってないところもよかった。

オープニングの、インディアンの矢が体に突き刺さりそうなシーンからただならぬ雰囲気を醸し出しているのは、長回しの天才撮影監督、エマニュエル・ルベツキ。『ゼロ・グラビティ』『バードマン』と、2年連続オスカーを受賞しているけど、3年目もいけるでしょう。照明を一切使わず、自然光のみの撮影ということで、日照時間が短い冬場の撮影ということを考えると、それがいかに大変かは容易に想像がつく。冬の寒々とした自然のシーンは、臨場感バッチリで、このような風景のシーンだけでも見に行く価値はあるといえる。


2時間半を超える上映時間だけど、息を飲むオープニングから、ディカプリオの鼻が折れるも撮影を続行したというラストまで中ダレ一切なく、一気に観られてしまった。とにかく鼻水の垂れ方ひとつをとっても、すっごいリアル!と思ってしまうほど。ただ、過酷な冬の自然の中でのヒューマン・ドラマということで、間違っても「レオさま〜(目がハート)」って感じで観られる映画ではないので、暴力や血のシーンが苦手な人にはお勧めできない。正月早々ガツンとくる1本、ぜひ劇場の大画面と大音響でディカプリオの復讐劇を“体験”してください。坂本龍一が音楽を担当しているのも話題。

クランプス

KRAMPUS期待度★★★★ 公開中

ホラー・コメディー/未定


クリスマス、サンタへの手紙をしたためていたマックス。しかし家族はずっと喧嘩やもめごとばかり。マックスはクリスマスに幻滅を感じ、サンタへの手紙を窓から破り捨てる。するとその直後、街は突然暗闇に。クリスマスに背を向けたマックスはクランプスの怒りを解き放ってしまったのだ。それは古代の邪悪な悪魔の力。いつもは可愛らしいクリスマスの人形たちが怪物のような生命を持ち、ばらばらの状態の家族を家の中に閉じ込め、生き残りたいならば互いに戦うように強制する。監督と脚本は、『トリック・オア・トリート』のマイケル・ドハーティー。

リリーのすべて

THE DANISH GIRL期待度★★★★ 12月26日公開予定

ドラマ/未定


「リリーのすべて」は、実在の芸術家エイナル・ヴェゲネルとゲルダ・ヴェゲネルの複雑な愛の姿を描く。2人は普通の男女として結婚。しかしその後、エイナルは女性に変身したいという願望を持ち始め、世界でもまだ非常に珍しかったトランスジェンダーの施術を受ける決意をする。「リリー・エルベ」は彼(彼女)の新しい名前。原作はデビッド・エバーショフの同名の著作。『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが主役を務める。監督は『英国王のスピーチ』でアカデミー賞監督賞を受賞したトム・フーパー。

シスターズ

Sisters期待度★★★ 1月7日公開予定

コメディー/未定


テレビや映画で名コンビぶりを発揮する2人の人気コメディエンヌ、ティナ・フェイとエイミー・ポーラーが「シスターズ」でまた息の合った演技を見せる。『ピッチ・パーフェクト』の監督ジェイソン・ムーアの新作品。音信不通だった姉妹が、家を売ろうとしている両親から、子ども時代の部屋を奇麗にするように呼びつけられる。部屋を整理しているうちに素晴らしかった日々を思い出した2人は、最後に盛大なパーティーを、かつてのクラスメートを呼んで開催しようとする。パーティーでは、さまざまな悩みに満ちた大人たちの欲求不満が爆発する展開に……。

ジェム・アンド・ザ・ホログラムス

JEM & THE HOLOGRAMS期待度★★★★ 公開中

コメディー・ミュージカル/未定


1980年代に人気を得たアニメ・シリーズを実写化。ガールズ・バンドが誕生し人気を得ていく様を描いた、若者たちの夢の物語。小さな町の少女ジェリカ(オーブリー・ピープルズ)は、優れた音楽の才能を持ちながらも引っ込み思案。ジェリカが自分で撮ったビデオを妹がこっそり動画サイトにアップしたところ、瞬く間にネットの人気者に。更に2人の姉妹も加えてバンドを結成し、本格的に音楽活動を開始。世界を席巻するプロ・ミュージシャンに成長していく。監督は『ステップ・アップ』シリーズや『G. I.ジョー2』のジョン・M・チュウ。

スター・ウォーズ:フォースの覚醒

STAR WARS: THE FORCE AWAKENS期待度★★★★★ 12月17日公開予定

SF、アクション、アドベンチャー/未定


『スター・ウォーズ』の7作目。『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』から10年ぶりとなる。舞台は『ジェダイの帰還』から約30年後の世界。マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーらおなじみのメンバーに加え、新ヒロイン、レイ役のデイジー・リドリー、ジョン・ボヤーガ、アダム・ドライバーなど新しいキャストも登場する。監督はテレビ・シリーズ『LOST』などで知られるJ・J・エイブラムス。脚本には『ジェダイの帰還』『帝国の逆襲』も手がけたローレンス・カスダンも参加。ルーカス・フィルム作品。

ザ・ヘイトフル・エイト

THE HATEFUL EIGHT期待度★★★ 1月14日公開予定

西部劇/未定


南北戦争後のワイオミングの山腹を舞台とした、クエンティン・タランティーノ監督作品。出演者には、サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、デミアン・ビチル、ティム・ロス、ブルース・ダーンら、豪華メンバーが名を連ねる。賞金稼ぎ、逃亡者、黒人兵士、保安官候補、南軍の将軍といった面々が、猛吹雪で行く手を阻まれ、駅馬車中継地を兼ねた店に避難する。嵐で閉じ込められた8人が繰り広げるスリリングなタランティーノの世界。音楽は“オーセンティックな”西部劇の巨匠エンニオ・モリコーネ。

サフラジェット

SUFFRAGETTE期待度★★★★ 12月26日公開予定

ドラマ/M


「サフラジェット=戦闘的婦人参政権運動家」は、初期フェミニスト運動の最前線で激しく戦った女性たちの物語。彼女たちの中には、高等教育を受けた者だけではなく、平和的な抗議が何の成果ももたらさないことを仕事で目の当たりにしてきた労働者階級の女性たちもいた。モード(キャリー・マリガン)もそんな“戦士”の1人だった。次第に過激化し、変革のための唯一の手段として暴力を選択し、平等を得る戦いのために、進んで全てを失っていく。仕事も、家も、子どもも、人生も。尊厳を求める彼女の物語は、悲痛でありながら刺激的でもある。

エール!

The Bélier Family期待度★★★★ 12月26日公開予定

ドラマ、コメディー/M


16歳のまじめなポーラ(アンヌ・エメラ)の家族は、彼女以外全員耳が不自由。だからポーラは両親や弟の通訳として欠かせない存在だ。とくに家族の酪農農場の運営には大事な役割を担っている。合唱団の入部会場でハンサムな新入生を見かけ、衝動的に自分も入部するポーラ。音楽の先生はすぐに彼女の類まれなる素晴らしい歌の才能を発見する。「パリで歌手になりたい」。そんな希望を抱いたポーラだが、家族は大反対。音楽を選ぶか、愛する家族を選ぶか。板挟みになったポーラは苦悩する。2015年、フランスで最も人気となった感動作品。

ジョイ

JOY期待度★★★★ 12月26日公開予定

ドラマ/未定


実在の女性実業家、ジョイ・マンガーノの半生を描く伝記映画。ジョイを演じるのはジェニファー・ローレンス。共演ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ、脚本・監督デビッド・O・ラッセルと、『世界にひとつのプレイブック』でローレンスにアカデミー賞主演女優賞をもたらしたチームが再集結した。ジョイは3人の子どもを持つシングルマザー。手を濡らさずに絞れる「ミラクル・モップ」、服がずれ落ちない「ハガブル・ハンガー」など、次々にヒット商品を生み出し大富豪となった彼女のサクセス・ストーリー。デ・ニーロは父親役を演じている。

スヌーピーとチャーリー・ブラウン:ピーナッツ・ムービー

SNOOPY AND CHARLIE BROWN: THE PEANUTS MOVIE期待度★★★★ 1月1日公開予定

3Dアニメーション/G


チャーリー・ブラウン、スヌーピー、ルーシー、ライナス、ウッドストック、そしてそのほかの愛すべき「ピーナッツ」の仲間たちが、大スクリーンの3Dアニメーションで登場。世界で最も愛されているビーグル犬、そして自分の想像の世界では“エース・パイロット”のスヌーピーが、今回、最も重要なミッションに着手する。宿敵「レッド・バロン」を追跡し、空を駆け巡るのだ。一方、スヌーピーの親友の、何をやっても失敗ばかりのチャーリー・ブラウンの方はといえば、彼には彼自身の壮大な冒険計画がある。果たしてどんな物語が繰り広げられるのか。

ダディ’ズ・ホーム

DADDY’S HOME期待度★★★ 12月26日公開予定

コメディー/PG


バツイチで2人の子持ちのリンダと結婚した、放送局で重役を務める真面目で品行方正なブラッド。そこに、まるでスーパー・ヒーローのように何でもできる、特殊部隊所属のリンダの前夫ダスティ(子どもたちの実父)が登場。実の父と義理の父、どちらが子どもたちの人気を得られるか、2人は激しく火花を散らす。ウィル・ファレル(ブラッド)とマーク・ウォルバーグ(ダスティ)が、次第にエスカレートする新旧父親対決でお互いに“おバカぶり”を大発揮する、思いっ切り笑える映画。母親役にはリンダ・カーデリーニ。監督はショーン・アンダース。

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