編集部イチ押し! 11月の新作映画をチェック

辛口コメントで映画を斬る、映画通の日豪プレス・シネマ隊長と編集部員たちが、レビューやあらすじとともに注目の新作を紹介 ! レイティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、「X18+」に向かうほど過激な内容となる。作品の評価は5つ星で採点結果を紹介。

マウンテン・ビトゥイーン・アス
The Mountain Between Us
ドラマ、ロマンス/M 公開中 期待度★★★

チャールズ・マーティン原作のベスト・セラー小説を映画化した作品。悪天候のため飛行機が欠航になり、ソルト・レイク・シティーの空港で足止めを余儀なくされた外科医のベン(イドリス・エルバ)とジャーナリストのアレックス(ケイト・ウィンスレット)にはそれぞれ帰路を急ぐ理由があった。そこで、同じ場所に向かう初対面の2人は共にチャーター機を利用することに。飛行中、パイロットが心臓発作を起こし、機は制御不能になりユタ州の高山地帯に墜落してしまう。過酷な雪山の自然環境の中、2人は生き延びるために助け合い、次第に惹かれ合っていく。極限状況に陥った人間の心理が描かれたラブ・ストーリー。監督は『パラダイス・ナウ』『オマール、最後の選択』のオランダ出身のハニ・アブ・アサド。


サバービコン
Suburbicon
コメディー、クライム、ミステリー/MA15+ 10月26日公開予定 期待度★★★★★

編集部員がお薦め!

俳優としても活躍するジョージ・クルーニーが監督を務め、コーエン兄弟が脚本を手掛けたクライム・コメディー。3人が4度目のタッグを組んだ作品としても注目されている。舞台は1950年代のアメリカ郊外の町「サバービコン」。平和に暮らしていたロッジ一家の大黒柱であるガードナーは、ひょんなことから裏切りや欺き、暴力といった町の暗部を知ることとなる。主役のガードナーを『グッド・ウィル・ハンティング』『オーシャンズ』シリーズや『ボーン』シリーズのマット・デイモン、その妻役マーガレットを『めぐりあう時間たち』『アリスのままで』のジュリアン・ムーアが務める。また、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のオスカー・アイザックなど豪華キャスト陣でも話題に。


スリー・サマーズ
Three Summers
ドラマ、ロマンス/M 11月2日公開予定 期待度★★★

毎夏オーストラリアの田舎で開催されるフォーク音楽フェスティバルを舞台に、3年にわたる人間模様を描いた映画。バイオリンを弾きまくるカントリー系の娘と、テクノ音楽のオタク青年のミスマッチなラブ・ストーリーをメインに、マグダ・ズバンスキーやマイケル・ケイトンなど豪映画に欠かせない俳優たちが、フェスティバルを仕切る女傑やフォーク・ダンスにハマったオヤジといった個性ある役を演じて脇を固める。監督・脚本はコメディアンとしても知られる、イギリス出身で現在西オーストラリア州に住むベン・エルトン。彼らしいチクリとした皮肉で先住民や移民・難民などのトピックにも触れて苦笑させられる。夏にうってつけの音楽に乗せて、風景も人物像もオージー・テイストたっぷりの佳作。


愛するフィンセント
Loving Vincent
ドラマ/CTC 11月2日公開予定 期待度★★★

『ひまわり』『夜のカフェテラス』や自画像の油絵で知られ、不遇と情熱の画家として多くの人を惹きつけてやまないゴッホ。1853年にオランダで生まれ、数多くの作品を描きながらも画家として名が売れることなく、37歳でフランスの片田舎で銃痕のあるみすぼらしい姿で死んでしまう。ゴッホはなぜそのようにして死ぬことになったのか。今作は、謎に満ちた画家の人生を65万コマに及ぶ手描きの油絵を使った動画で蘇らせた画期的作品。世界中から集められた125人の画家が、ゴッホの色使いや筆のタッチを踏襲して描いたキャンバス上に、油彩タッチに変えられた実写の俳優の動きを乗せていくという膨大な手間と時間を掛けて完成。ゴッホの絵の世界にゴッホ自身がいるという不思議な映像体験ができる。

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