キックアス、ビニース・ヒル60、他。

シネマ・チェック     ★=20点 ☆=10点

キックアス   Kick-Ass /MA15+

4月8日公開予定★★★★(YS)

今月のムービー・レビュー

 昨年の『ウォッチメン』など、1つの映画ジャンルとして確立している“スーパー・ヒーローもの”、その新作が『キックアス』だ。アンジェリーナ・ジョリーが主演した映画『ウォンテッド』の原作で知られるマーク・ミラーによるアメリカのマンガ(以下アメコミ)が原作で、2年ほど前からシリーズが始まってすぐに映画化が決定。アメコミと映画がほぼ同時進行で製作された。
 サエない高校生のデイブ。アメコミが好きで、スーパー・ヒーローに憧れている彼。ついにヒーロー・スーツをオーダーし、ヒーローになりきり街へ繰り出す。しかし特殊な能力を持つわけではなく、蜘蛛に噛まれたわけでもなく、スーツの中身はだだの高校生。悪に立ち向かうもののズタズタにされて病院送り。そこで骨折した骨を固定するために埋められたスティールをレントゲンで見て「X-MENのウルヴァリンみたい!」と喜び、懲りもせずまた街へ。そこで乱闘騒ぎに巻き込まれ、様子を撮影した映像がYouTubeで大人気となり、一躍有名人に。そして彼に触発された“ヒーロー”が次々と登場し始める…。

今月のムービー・レビュー

 初めはどこがスーパー・ヒーローなの ? と思うほどのヘナチョコな主人公。スーパー・ヒーローとはほど遠いキャラだが、最後はしっかりヒーローになっている。現実的な部分とコミックにありがちな非現実な部分がうまくミックスされていて、不思議な魅力を持つ映画だった。
 さらに成人向け映画なので、残酷描写や言葉遣いに遠慮がないところもすごい。言ってみれば『スパイダーマン』+『キルビル』に『アメリカンパイ』の風味を加えた感じ。途中から加わる親子ヒーローがこれがまた強烈で、娘に防弾チョッキを着させ、当たり前のように実弾を撃ち込む父親。その父親をニコラス・ケイジが演じているが、これが久しぶりのハマリ役 ! しかしやはり、一番の注目は、「ヒット・ガール」のキャラクターだろう。あの『キルビル』で感じたカタルシスを再び感じてしまった。『キルビル』好きな人はゼヒ。巷で言われているほど残酷描写はキツくないので、このチョット変わった“新”ヒーローもの、お薦めです。

ビニース・ヒル60     Beneath Hill 60 /M
今月のムービー・レビュー

4月5日公開予定★★★☆(CA)
 1916年、第1次世界大戦でドイツ軍との激戦地となっていたフランス北部、ベルギー。そこで爆薬を仕掛けるため、その戦地の下ではオーストラリアの鉱山からやって来た鉱夫たちが、迷路のようなトンネルを掘っていた——。その知られざる史実に基づいた戦争映画。ラブ・ストーリーも絡めて、久しぶりにドッシリと見応えのあるオーストラリア映画だ。

ザ・ウォーカー   The Book of Eli /TBC
今月のムービー・レビュー

4月15日公開予定★★☆(MN)
 世界が崩壊した近未来を舞台に、この世に1冊だけ残った本を運ぶため、西へと孤独な旅を続ける男の姿を描くサスペンス・アクション。主人公を演じるのはデンゼル・ワシントン。男はなぜ旅するのか ? 本には何が書かれているのか ? 謎に満ちた展開と、その先を待ち受ける衝撃のラスト。実写版「AKIRA」のメガホンを取るのではと噂のヒューズ兄弟監督による話題作。

ホット・タブ・タイムマシン   Hot Tub Time Machine /MA
今月のムービー・レビュー

公開中 ★★★☆(TK)
 人生をやり直したいと思い始めた、冴えない中年男性の4人組は気分転換にスキー・リゾートへ。ジャグジー風呂で酒を飲んでいい気分になっていると、そのバスタブが突如、タイムマシンに。2010年から1986年へ飛ばされてしまう。過去の世界で未来を変えようと悪戦苦闘する4人。クスッと笑えるシーンが連続のおバカ系SF。世のオジサンたちの共感を得そう。

デート・ナイト   Date Night /M
今月のムービー・レビュー

4月8日公開予定 ★★(TK)
 マンネリ化したデートを繰り返していた倦怠期の夫婦。ひょんなことから他人と間違われ、最悪の事態に…。『40歳の童貞男』以降、知名度も上がってきたスティーヴ・カレルが米No.1コメディエンヌといわれるティナ・フェイと夫婦役で共演。マーク・ウォールバーグとジェームズ・フランコが花を添える。地味ながら主演2人の演技力で堅実に笑わせてくれる作品。

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