おすすめ映画「テイク・ディス・ワルツ」

辛口コメントで映画を斬る、映画通の日豪プレス・シネマ隊長と編集部員たちが、レビューやあらすじとともに注 目の新作を紹介 ! レイティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があ り、「X18+」に向かうほど過激な内容となる。

テイク・ディス・ワルツ
Take This Waltz
ロマンス/MA15+

今月のムービー・レビュー

公開中★3.5
隊長が 観た !

主演がミシェル・ウィリアムズ、共演がセス・ローゲンと聞いて、すっかり気軽なラブコメだと思っていたら、けっこうシリアスな恋愛映画だった。監督は『死ぬまでにしたい10のこと』で主演した女優サラ・ポーリーで、彼女にとって長編初監督作品『アウェイ・フロム・ハー/君を想う』に続く監督2作目。

ストーリーは、夫と幸せな結婚生活を送っていたマーゴが旅行中、若い男性ダニエル(ルーク・カービー)と帰りの飛行機で偶然一緒になり、2人はお互い惹かれ合うものを感じ、意気投合してしまう。家の方向が同じだからと一緒にタクシーに乗ったが、ダニエルの住む家は、何とマーゴの目と鼻の先、ご近所さんだった! 次第に、夫とは違ったタイプのダニエルに強く気持ちが傾いてゆくマーゴだが…。

初監督作品『アウェイ・フロム・ ハー/君を想う』では、結婚して4 4年になる老夫婦を描き、高い評価を受けたサラ・ポーリー。今回は彼女の出身地カナダ・トロントを舞台に、若く情熱的な男性に出会ってしまった結婚5年目の人妻の抑えきれない気持ちを、さすが女性監督と思わせる繊細な表現でまとめた1本になっている。

今月のムービー・レビュー

今年のアカデミー主演女優賞にノミネートされた『マリリン7日間の恋』とはひと味違う、素に近い自然体のミシェル・ウィリアムズの演技が見どころ。また、全体を通して暖かな色彩などで、ドロドロしてしまう三角関係をまるでオーガニックのコットンのような優しさで表現しており、多くの女性の心をつかむことに成功していると思う。夫役のセス・ローゲンの絶妙なコメディー・センスを生かした配役も、見事。

しかし、「料理もできて、優しくて、愛してくれる旦那のどこが不満なんだっ!」と思ってしまって、ちっとも彼女には共感できなかった。演じているミシェル・ウィリアムズのかわいらしい雰囲気でごまかされているけど、よく見ればただのないものねだりの酷い女!

この映画の象徴的なシーンは、マーゴとダニエルが遊園地の乗り物に乗る場面だ。乗り物が動いている間は周りもキラキラしていて本当に楽しいけれど、1度乗り物が止まってしまえば、今までの楽しい時間は何だったのかと思ってしまうほどの「現実の時間」が待っている。まさしく彼女の恋愛観念を表現しているようなシーンだ。

確かに、キラキラドキドキの感情は素敵だが、それだけを追っていてはいつまでも本当の愛を見つけることはできない。静かで、そっと寄り添うような関係は、彼女にとっては刺激のないつまらない関係にしか見えないのだろうか?

とにかくマーゴには共感できなかったが、映画の持つ暖かなトーンや音楽は、大好き。結婚して長いカップル、まだまだ出会って間もないカップル、それに男性と女性、いろいろな人によって見方が変わる映画。それぞれの恋愛感が見えてくるので、皆で見に行っていろいろと話してみるのも面白いかも?

 


ダーク・ナイト・ライジング
The Dark Knight Rises
アクション/レイティング未定

 

今月のムービー・レビュー

期待度:★★★
7月19日公開予定

『バットマン・ビギンズ』『ダーク・ナイト』に続くバットマン・シリーズ3作目であり完結編。2作目から8年後、ゴッサム・シティを破壊するテロリスト集団のリーダー、べインが現れる。再びシティを守るため、バットマンは死闘の場へ。最新技術を駆使した戦闘、破壊シーンは見もの。クリストファー・ノーラン監督の下、前作の主演俳優クリスチャン・ベイルをはじめスタッフが再結集。アン・ハサウェイが新たに加わって、謎に包まれたキャット・ウーマンを演じる。

 

 


 

ボブ・マーリー:ルーツ・オブ・レジェンド

Marley ドキュメンタリー/M

 

今月のムービー・レビュー

期待度:★★★
6月21日公開予定

レゲエの父であるボブ・マーリーの青年時代と、スーパー・スターになる経緯や彼の波乱に満ちた人生の実像をまとめたオフィシャル・ドキュメンタリー映画。彼の伝説のルーツを追うように、数々の貴重映像が織り込まれている。昔のライブ映像、未公開映像、プライベート映像から、本人はもちろん家族、バンド・メンバーたちのインタビューなどもフィーチャーされている。36歳で早世したスターの魅力を感じられる感動作。特にレゲエ好きには必見!

 

 


アメイジング・スパイダーマン
The Amazing Spiderman
アクション/レイティング未定

 

今月のムービー・レビュー

期待度:★★★★
7月4日公開予定

世界中で大ヒットした映画『スパイダーマン』が新シリーズとして戻ってきた。キャストも一新。スパイダーマンを演じるのは映画『ソーシャル・ネットワーク』『わたしを離さないで』に出演し、数々の賞にノミネートされた若手英俳優アンドリュー・ガーフィールド。ガールフレンド役にエマ・ストーン。主人公ピーター・パーカーは、幼い時に両親が失踪した真相を追求していたが、その秘密が明らかになるにつれ、彼はスパイダーマンとして生きることを決意する。

 

 


ノット・スータブル・フォー・チルドレン
Not Suitable for Children
コメディー/レイティング未定

 

今月のムービー・レビュー

期待度:★★★
7月5日公開予定

今年のシドニー国際映画祭の開会式で上映された豪州発コメディー映画。20代を謳歌する“今時の若者”の仲良しハウスメイト3人組に突如事件が起こる。プレーボーイとして名高い1人が精巣腫瘍だと宣告されたのだ。手遅れになる前に子どもを持とうと決心した彼は精子バンクに行くが、冷凍に失敗。残された方法は親になることだが、期間は4週間しか残されていない。必死に元彼女や知らない女性にもアタックするが、パーフェクトな人は意外にも身近にいた…!?

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