編集部イチ押し! 11月の新作映画をチェック

辛口コメントで映画を斬る、映画通の日豪プレス・シネマ隊長と編集部員たちが、レビューやあらすじとともに注 目の新作を紹介 ! レイティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があ り、「X18+」に向かうほど過激な内容となる。作品の評価は5つ星で採点結果を紹介。
 

フランケンウィニー
Frankenweenie
    アニメ/PG 

今月のムービー・レビュー

10月25日公開予定 ★★★
隊長が 観た !

 2年前にメルボルンのACMIで行われた「ティム・バートン展」。彼が制作した作品のスケッチ、衣装、フィギュア、絵コンテなど70 0点ものアイテムが展示され、連日長蛇の列ができて大人気だった。自分もその列に並んで見に行ったが、特に彼のスケッチが、いかにもティム・バートンという風合いで、長い間、見入ってしまった。やはり人物のデフォルメの仕方など、彼のオリジナリティーが感じられて、殴り書きのようなスケッチでも、確固たる世界観がきっちり表現されていた。また、彼が子どものころに作ったモノクロの映像も上映されており、それが、今回紹介する映画『フランケンウィニー』のオープニング・シーンとかなり雰囲気が似ていて、オープニングからワクワクしてしまった。

ストーリーは、愛犬のスパーキーを事故で亡くしたヴィクター少年が、科学の授業で習った“電気の実験”を使って、スパーキーを蘇らせるといもの。まあ、タイトルからも想像できるように、『フランケンシュタイン』や『フランケンシュタインの花嫁』がモチーフとなっている。

この『フランケンウィニー』は、1984年にバートン自身が原案・監督をした短編映画を再度映像化したもの。そのオリジナルはモノクロの実写で、今回は同じくモノクロだけど、ストップモーション・アニメと呼ばれる、コマ撮りで撮影されたアニメーションになっている。注目は、オリジナルには登場しないヴィクター少年を取り巻く学校のクラスメイトたちで、本当に個性的な子が大集合。まさにティム・バートンならではと言える。アニメーションになった分、各キャラクターの造形が際立っており、新しい登場人物が出てくるたびに場内には笑いが…。

今月のムービー・レビュー

スパーキーも犬版フランケンシュタインということで、実写ではつぎはぎだらけで痛々しかったけど、アニメではそれなりに不気味でカワイイ! ちゃんと実写と同じで、背中の一部が水玉になっているところなんかもカワイイ!

また、オリジナルと同じカット割りがところどころ流用されているけど、やはり作品の内容としては、実写より今回のアニメの方がよりテーマに合っていると思う。

ただ、オリジナルは短編だったので、今作はいろいろなエピソードを足しているけど、後半、話が大きくなってしまって、オリジナルのシンプルさみたいなものが失われているのは、残念。子どもにはウケそうだけどね。

全体の感想としては、コマ撮りの手作り感とか、温かさを感じるけど、ピクサーのような大人も感動させるほどのものではなかったかも。

とはいえ、クラスメイトの1人には野球の得意なトシアキと呼ばれる日本人キャラがいて(初めは中国人かと思ったけど)、ちょっと日本語を喋ったり、後半では、あれで火を噴いたら日本人なら誰でも知っているあの怪獣だろ! というシーンもあり、日本の怪獣映画のオマージュも感じられて、十分に楽しめる1本となった。


パラノーマル・アクティビティー4
Paranormal Activity 4
     ホラー/M

今月のムービー・レビュー

公開中★3.5

 低予算映画ながらも世界中で大ヒットした『パラノーマル・アクティビティー』の第4作目。女子高生アレックスは、隣人が引っ越してきてから、家で奇妙な現象が起こっていることに気付き、ビデオで部屋の中を記録することに。ある夜、外にいる不気味な男の子について、男友達とスカイプしていると、突然、部屋の照明がちらつき、家のドアが一斉に開く。そして、アレックスの後ろには不気味な人影が。監視カメラやホーム・ビデオに映る超常現象の恐怖に耐えられるか !?


セブン・サイコパス
Seven Psychopaths
     コメディー/レイティング未定

今月のムービー・レビュー

11月8日公開予定★2.5

マーティーは映画脚本作成に悪戦苦闘中。変わり者の友達ハンスとビリーは犬泥棒で稼いでいたが、ある日、シーズーを盗んだところ、実は飼い主が愛犬家ギャングだった! なぜかマーティーまでもロサンゼルスの地下犯罪組織に追われることに。監督・脚本は『ヒットマンズ・レクイエム』で英国アカデミー脚本賞を受賞したマーティン・マクドノー。主演はコリン・ファレル、クリストファー・ウォーケン、サム・ロックウェルなど。クレイジーなブラック・コメディー映画。


サーベッジーズ
Savages
     サスペンス/MA15+

今月のムービー・レビュー

公開中★3.5

オスカー受賞監督のオリバー・ストーンによる新作クライム・サスペンス。ベストセラー小説『野蛮なやつら』を映画化した。米カリフォルニアでマリファナを栽培して莫大な富を得た若者、チョンとベンは、ある日、メキシコのドラッグ・ディーラーに無理な商談を迫られる。うまく断ろうとするが、2人の愛する女性、オフェリアが人質に捕らわれてしまい、巨大麻薬カルテルに立ち向かうことに…。ヒロインに米ドラマ『ゴシップ・ガール』のブレイク・ライブリーが登場。


ロボット&フランク
Robot & Frank
     ドラマ/M

今月のムービー・レビュー

11月15日公開★★★

 老人フランクと家政婦ロボットの心温まる物語。CMディレクターのジェイク・シュライアー監督のデビュー作。1人暮らしをしているフランクの生活を心配した息子ハンターは、フランクを介護施設に預ける代わりに、身の回りの世話ができる家政婦ロボットを贈る。ロボットに対して、最初は混乱気味のフランクだったが、やがて相棒として慕うようになり、かつて大成功を収めた仕事にロボットの力を借りて復帰しようと試みる。しかし、フランクの正体は大泥棒だった…。

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