編集部イチ押し! 1月の新作映画をチェック

 辛口コメントで映画を斬る、映画通の日豪プレス・シネマ隊長と編集部員たちが、レビューやあらすじとともに注目の新作を紹介 ! レイティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、「X18+」に向かうほど過激な内容となる。作品の評価は5つ星で採点結果を紹介。
 

アリスのままで
Still Alice
    ドラマ/TK

今月のムービー・レビュー

1月29日公開予定 満足度★★★
隊長が観た!

年も明けて映画祭シーズンがたけなわとなり、11日にはハリウッド外国人記者クラブが主催する、第72回ゴールデン・グローブ賞授賞式が行われた。やはり、2月22日に行われるアカデミー賞授賞式が、映画関係では1番のイベントだが、それを占う意味もあり、ゴールデン・グローブ賞の行方が気になる人も多いかと思う。まあ、格式から言っても断然アカデミー賞の方が上だし、それぞれのノミネーションをドラマ部門とコメディー&ミュージカル部門に分けているゴールデン・グローブ賞は、映画そのものより話題性や視聴率を気にした選考が行われているように感じることも多いにある。しかし、映画イベントとしては、アカデミー賞に次ぐ人気のあるイベントであることは間違いない。

そのイベントで今年、ドラマ部門の最優秀主演女優賞を授賞したのが、『アリスのままで』のジュリアン・ムーア。アカデミー賞授賞は確実とも言われている。元々彼女は筆者も大好きな女優さんの1人で、彼女が出演している『シングルマン』、『キッズ・オールライト』などは、作品的にも大満足だった。

今作は、リサ・ジェノヴァのベストセラー小説を原作に映画化したヒューマン・ドラマ。主人公は、言語学者のアリス。50歳になる彼女は、ニューヨークのコロンビア大学で教鞭を取っている。しかしある日、講義中に突然言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に自宅までの道のりが分からなくなる…。こうしたことが続き、ついに病院で若年性アルツハイマー症と診断され、家族からの介護もむなしく、アリスの記憶は日々消えていくのだった。

いわゆる闘病ものの映画だが、お涙頂戴路線に走ることなく、淡々と彼女の行動を追っていく。記憶がなくなっていく怖さや、それに対処しようといろいろな手段を使っていくアリスに思わず見入ってしまう。しかし、自分にはどうも合わなかった。ハイソでインテリ系の家族ではあるけれど、あまりにも絵空事っぽく感じてしまった。アリスには3人の子どもがいるが、みんな美男美女。旦那さんはアレック・ボールドウィンだし、すべてが見た目良くまとめられた家族に感じられた。特に下の娘役の『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートは、完璧なメイクで、髪をかきあげる仕草は「モデル撮影中ですか?」って雰囲気。田舎のヤンキー娘っぽい衣装で、ちょっとダサめに見せようとは思ってるみたいだけど、そこらの一般人の学生には見えなかった。

狙ってるとはいえ、感情が爆発したり号泣したりする盛り上がりがほとんどないため、あまりにも単調で、きれい過ぎてしまっているような気がする。全編を通したサラっとした感覚は、確かに効果的ではあるけれど、自分にはもう少しエモーショナルな盛り上がりが欲しかったかな?


マリーゴールド・ホテルで会いましょう
The Second Best Exotic Marigold Hotel
     ドラマ/M

今月のムービー・レビュー

2月26日公開予定 期待度★★★★

編集部員が観た!

『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督の新作。地味なストーリー設定な上に、スクリーンでフォーカスが当たっているのはピチピチの美女やムキムキの色男ではなく、セカンド・ライフを謳歌しようとインドへ移住してきたシニア世代がメイン。そんな中、ジュディ・デンチを筆頭にベテランの実力派キャスト陣が大健闘している。刻まれた皺の数と深さだけ生きるための知恵もロマンもグレード・アップした人生の大先輩たちの格言は奥深く、一見の価値あり。


ジム・キャリーはMr.ダマー2
Dumb and Dumber To
     コメディー/M

今月のムービー・レビュー

公開中 期待度★★

編集部員が観た!

前作を観た人には、おそらく納得の仕上がり…というか限りなく似たような印象に。ギャグは上滑りほとんど理解不能の域にまで達しているし、2時間弱もメリハリのないお笑い道場を見せられて疲労困憊だったが、それでも好きな人は好きかもしれないと認めざるを得ないのがMr.ダマー・ワールドの不思議なところ。「稲中卓球部」あたりがツボに入るような、小学生並みの下らないギャグとノリをこよなく愛する人たちなら、おそらく料金分は楽しめるのかも。


ワイルド
Wild
     ドラマ/CTC

今月のムービー・レビュー

1月22日公開予定 期待度★★★★★

昨年『ダラス・バイヤーズ・クラブ』で話題を呼んだジャン・マルク・ヴァレー監督が、今作ではパシフィック・クレスト・トレイルを1700キロ歩いた女性の自叙伝を映画化。孤独と闘って人生のどん底から這い上がろうとする主人公に扮するリース・ウィザースプーンの演技が高く評価されて、オスカー主演女優候補とも囁かれている。同監督は、前作ではマシュー・マコノヒーをアカデミー男優賞に導いているだけに、今度はリースがその栄光を手にできるのか気になるところ。


フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
Fifty Shades of Grey
     ドラマ/CTC

今月のムービー・レビュー

2月12日公開予定 期待度★★

50カ国以上で翻訳され、全世界で累計1億部を超えるベスト・セラー官能小説がついに映画化。同作の予告編動画は、過激な内容を彷彿とさせる映像でYouTube上で4,200万回以上の再生記録を更新し続けるなど、何かと話題を呼んでいる。主演を務めるのは、ジェイミー・ドーナンとユニクロのレギンス・キャンペーンなどにも起用されていたことでおなじみのダコタ・ジョンソン。このほとんどファンタジーな感じが、一部の女子にはたまらない様子。

 

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