アジア屈指の国際都市「シンガポール」の魅力に迫る

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ブリスベン空港から飛行機で8時間前後、赤道近くに東南アジアの商業の中心地・シンガポールがある。今年8月9日に独立50周年を迎える同国は、東京23区とほぼ同じ面積に約540万人が暮らす人口密度世界第2位の都市国家で、金融、海運、IT産業などが盛んだ。また、今年はオーストラリアとシンガポールの外交関係樹立50周年に当たるためさまざまな交流イベントが予定されており、今後ますます交流が盛んになることが予想されている。そんな、今どこよりも熱い視線が注がれているシンガポール。その魅力に改めて迫る。

文=内藤タカヒコ

働きやすく、暮らしやすい国

今、シンガポールが注目されている1つの理由として、英語が話せる日本人の人材が多く求められているという点が挙げられる。シンガポールの公用語は4つあるが、ビジネスではほぼ英語が使われる一方、現地では即戦力が必要とされ、英語教育を行う余裕はない。そこで注目されているのが、ワーキング・ホリデーや留学でオーストラリアに渡り、英語を身につけた日本人だ。シンガポールは日豪両国とも交流が深く、親しみもあるため、こうした経歴を持つ日本人を積極的にビザ・サポートをする企業も増え、働きやすい国として脚光を浴びている。

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生活の面から考えても同国は暮らしやすい国と言える。その理由に、治安の良さが挙げられる。犯罪発生率は日本より低く安心して暮らせる上、街は清潔で快適だ。また、オーストラリアに比べ物価が安く、暮らしそのものを楽しめるスポットも多い。日本から駐在するビジネスマンも多く暮らすため日本人にとって生活しやすい街でもある。お馴染みのユニクロやダイソー、明治屋などもあり、日本の食料品や日用品を簡単に入手できる。まるで東京で暮らしているように感じられることから、最近では一部の住人からは親しみを込めて「東京24区」とも呼ばれているそうだ。

民族別に見ると、中国系、マレー系、インド系が共存し、在住者の約4割は外国籍。政策としても移民を推進しているので、多民族・多文化社会化が進み、混沌とした独自の魅力にあふれてる。

観光で訪れても魅力的な国

シンガポールは国を挙げて観光産業に力を入れており、旅行で訪れても十分に楽しめる。オーストラリアからの直行便もあるので、日本へ帰国するついでにストップ・オーバーで立ち寄る人も多い。

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この国の新しいシンボルとしてぜひ注目したいのが、中央ビジネス地区の中心地に2010年にオープンした「マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)」だ。ホテルや巨大なショッピング・モール、カジノ、コンベンション・センターなどからなる複合施設で、3つの特徴的なビルで構成されている。

特に、ホテルの宿泊客だけが利用できる地上57階のプールは有名だ。地上から約200メートルの高さにあり、遮る物がないため、まるで空に浮かんでいるような感覚で、周りの景色を見渡すことができる。さらに夜には、マリーナ・ベイ・サンズをライトアップする光と音のショー「ワンダー・フル」は毎晩8時と9時30分から(金・土には午後11時からも開催)行われ、多くの観光客を集める人気のイベントとなっている。

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また、12年末にはセントーサ島に世界最大級の水族館「シー・アクアリウム(S.E.A. Aquarium)」もオープンした。高さ8 . 3メートル、幅 3 6メートル の 世界最 大の水槽がありマンタやナポレオン・フィッシュなどが悠々と泳ぐ姿は圧巻。この水族館は総合リゾート施設「マリンライフ・パーク」の一部で、遊園地や博物館も備えている。またセントーサ島には東南アジアでは初、アジアでは大阪に次いで2番目にオープンした「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」があり、日本にはないアトラクションも楽しめる。

このほかに、ゴルフ場やカジノ、レストラン街も充実している同国。アジア最大規模の統合型リゾートとして、観光客や地元の人たちの人気スポットとなっている。

檻がない? ユニークな作りで注目を集めるシンガポール動物園

旅行に関する口コミ・サイト「トリップアドバイザー」の世界の人気観光スポットの動物園編の世界ランキングで、14年に堂々の5位(アジアでは1位)を獲得したのが「シンガポール動物園(SingaporeZoo)」だ。

この動物園は、観客と動物を隔てる柵や檻をなくしたオープン・ズーと呼ばれるシステムを採っており、低 木が目隠しとなっていたり、堀が低い位置に目立たないように設けられるなどの工夫がなされている。そのため、視界を遮られることなく動物の迫力や可愛らしさをダイレクトに感じることができるのが魅力。動物との距離も近く、可能な限り自然に近い状 態で の展 示を心がけている。28 ヘクタールの広大な敷地の中にはホワイト・タイガーや絶滅危惧種のシロサイ、マレーバクなど約300種の動物を見ることができ、園内の看板には日本語も表示されているのも嬉しい。

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「ジャングル・ブレックファスト・ウィズ・ワイルドライフ」というイベントも人気だ。これに参加すると、毎朝9時〜10時30分に園内のレストラン・テラスでビュッフェ・スタイルの朝食をオランウータンと一緒に楽しめたり、記念写真を撮ることもできる。

最近ではオーストラリアとの外交関係樹立 50周年を記 念して、4頭のメスのコアラが贈られた。このコアラたちは親善大使として6カ月間滞在する予定。ブリスベンのコアラ保護区から飛行機のファースト・クラスで シンガポールに向かったニュースはあまりにも有名で、5月下旬から一 般公開が予定されている。また、これに合わせて園 内にオーストラリアン・アウトバック・ゾーンが設けられ、カンガルーやワラビーなどオーストラリアの動物たちも展示される。

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また、シンガポール動物園に隣接する別の施設には「ナイト・サファリ」がある。これは世界初の夜だけ開園している夜行性動物のための動物園で、開園時間は午後7時〜午前0時。約130種類の動物たちが昼間は見せることのない意外な一面や自然に近い姿を垣間見せてくれる。

館内を回るには、約45分間のトラム・ツアーがあるほか(日本語の解説付きコースもあり)、園内を歩きながら散 策できるコースも用意されている。夜行性動物の生態が詳しく分かるアトラクション「ナイト・ショー」も人気が高い。シンガポール動物園とナイト・サファリを組み合わせたお得なチケットも発売されているのでぜひ活用したい。

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諸外国からの注目は一層高まる

シンガポールは、私たちの暮らすオーストラリアから距離的にも文化的にも非常に近い所にあり、冒頭に述べたような最近の求人状況を見ても、シンガポールで働くという選択は私たちにとって新たな可能性を広げてくれるものとなるだろう。今後、同国と日本やオーストラリアとの関係はますます深まっていくものと見られる。

もし少しでも興味が湧いたようであれば、ぜひ一度訪れてみることをお勧めしたい。数々の魅力的な観光スポットが充実するこの国なら、ホリデーを満喫することができるだろう。8月の独立50周年を控えてますます盛り上がっていくシンガポールから目が離せない。

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