イベント・リポート「シドニー・チェリー・ブロッサム・フェスティバル」

シドニー各所で行われているイベントを不定期リポート!

シドニー・チェリー・ブロッサム・フェスティバル

イベント・リポート「シドニー・チェリー・ブロッサム・フェスティバル」

シドニー西郊オーバーンにあるボタニカル・ガーデンズ内の日本庭園で、8月17日から26日にかけて「シドニー・チェリー・ブロッサム・フェスティバル」が催された。今回はその様子をお伝えする。(取材・写真・文=高坂信也)

初日限定の夜桜

同イベントの開催初日は夕方のみの開場で、事前にチケットを購入した人たちだけが、ライトアップされた夜桜を楽しむことができた。夜桜の魅力はもちろんだが、世界的に大ヒットしたスウェーデンのポップ・ミュージック・グループ「ABBA(アバ)」のトリビュート・バンド「ABBAN(アバン)」が日本から来豪したことや、カラオケ・イベントが開催されたことなどもあって、同日のチケットは早々に完売したという。「千景の庭園」と書かれた真っ赤な鳥居をくぐるとずらりと桜の木が立ち並び、ライトアップされた赤やピンク色が辺りを艶やかに染め上げる。多くの人たちが足を止め、桜の写真を撮ったりグループで記念撮影を楽しんだり、また動画でその様子をリアル・タイムで伝えようとする人の姿なども見受けられた。

日本文化を一緒に楽しむ

桜の写真を撮る人たちで庭園内は溢れていた
桜の写真を撮る人たちで庭園内は溢れていた

18日からは午前9時から午後5時まで開場し、鮮やかに咲き誇るピンク色の花をあちこちで見ることができた。更に、数多くのフード・ストールが立ち並び、日本食はもちろん多国籍料理を味わうことができた。また、「ハロー・キティ」のポップ・アップ・スペースも設けられ、たくさんの人たちが記念撮影しようと長蛇の列を作り上げていた。その他、日によってさまざまなプログラムが用意され、相撲トーナメントやコスプレ・ショー、盆栽のワークショップ、太鼓や琴、尺八の演奏、アーティストらによるライブ・パフォーマンスなど、その内容は多岐にわたった。

来場した人たちは、日本庭園やいろいろな日本文化に触れながら満開の桜を楽しみ、春の到来を喜んだ。

多くの日本食を提供するストールが立ち並んだ
多くの日本食を提供するストールが立ち並んだ
相撲レスラーによるパフォーマンス
相撲レスラーによるパフォーマンス

ABBAのトリビュート・バンド「ABBAN」が来豪!

アバンのメンバー。左からレイ、ユウ、エリー、シュン(敬称略)
アバンのメンバー。左からレイ、ユウ、エリー、シュン(敬称略)

世界的に有名な「ABBA(アバ)」のトリビュート・バンドとして日本を拠点に活動するABBAN(アバン)が同イベントのため来豪し、海外初公演を果たした。アバンは野外音楽フェス、フジロック2016/17に参加し、更にはスウェーデン大使館からも公認を得ているバンドとして活躍している。今回、公演終了後のアバンのメンバーにライブの様子や同バンドについて話を伺った。

――オーストラリアでの海外初公演を終えた感想を聞かせてください。

シュンさん(以下、シュン):お客さんとの一体感を感じることができ、とても感動しました。

エリーさん(以下、エリー):オーストラリアでもアバは大人気だと聞いていたので、アバの本拠地に来たような感覚でした。イントロが流れた瞬間、皆が「わあっ!」と盛り上がってくれ、さすがだなと思いました。日本では経験したことがないものでした。

ユウさん(以下、ユウ):先程シュンが言った「一体感が出た」というのは、他のメンバーも同様に感じていました。お客さんが喜んでくれていたらそれが一番うれしいです。

レイさん(以下、レイ):僕らを招待してくれたカレンさん(同イベント主催のカンバーランド・カウンシルの職員)に感謝しています。このような機会を頂けたことにお礼を言いたいですし、演奏できたことも名誉なことだと思っています。

――今回の公演はどのようにして決まったのですか。

ユウ:カレンさんがフジロック2017のアバンのステージを友達と見に来てくれていたことがきっかけです。その日は土砂降りだったのですが、その時のアバンのステージ・パフォーマンスに感動してくれたと聞きました。そして、今回のシドニー・チェリー・ブロッサム・フェスティバルで、桜は日本を代表するものであるということと、更にオーストラリア人はアバが大好きだということが重なり、カレンさんから「ぜひアバンに来て欲しい!」とオファーを頂き、実現しました。

――衣装やメイクのこだわりを教えてください

ユウ:私たちが着ているTシャツはスウェーデンにあるアバ・ミュージアムから取り寄せたオフィシャルの物です。

エリー:アバのメンバーご本人たちも着ていました。

ユウ:もちろん、ご本人たちは別のアレンジをしていましたが、猫Tシャツの衣装はアバが好きな人たちであれば、見た瞬間に「アバだ!」と分かるくらい象徴的な物ですね。あと、ウィッグはメンバーそれぞれの特徴に合った物を使用し、メイクは日本人なので濃いめを意識して……。

多くの人を魅了したアバンのパフォーマンス
多くの人を魅了したアバンのパフォーマンス

全員:(笑)

ユウ:少しでもスウェーデン人っぽくなるように、いろいろな線をいっぱい描いています。

シュン:男性メンバーも彫りを深く見せるために、メイクをたくさん重ねています。

ユウ:歌っている時の仕草や動き方、ちょっとした癖などもなるべくオリジナルのアバのパフォーマンスを再現したくて、研究しています。

――今後の抱負を聞かせてください。

ユウ:私たちに与えられた使命の1つに、日本で「トリビュート・バンド」という音楽の楽しみ方を浸透させることだと考えています。オーストラリアや欧米諸国は、ごく自然にトリビュート・ショーなどがありますが、日本ではまだそういった機会は少なく、根付いていません。趣味のコピー・バンドなどとは違い、リスペクトの上でトリビュートし、ショーを行う。だから、アーティストたちがパフォーマンスをし、それを楽しむ観客がいて、共により近い距離で一体となって盛り上がることのできる「トリビュート」という楽しみ方を私たちの活動を通して、日本中でもっと広めていきたいです。

■ABBANオフィシャル・ウェブサイト
Web: www.abban.jp

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