QLD州北部特集5 鉄道で行くアウトバック

ケアンズ特集
第5回

情緒あふれる列車の旅

 ケアンズ発の旅行先といえば、グレート・バリア・リーフとキュランダが有名だ。しかし、本来のオーストラリアらしさを肌で感じられるのはむしろ、内陸に広がるアウトバックの風景だろう。
(写真)渓谷で停車するサバンナランダー
(Photos: Tourism Queensland)



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 草木もまばらな乾いた平原に、牛や羊が放し飼いにされた放牧地が延々と続く農村こそ、オーストラリアの原風景と言える。観光客が集まる珊瑚礁の高級リゾートや熱帯雨林は、広大な大陸の一面でしかないのだ。
 そんなアウトバックの自然と農村に触れるには、3泊4日の列車の旅をおすすめしたい。1960年代に建造されたサバンナランダー。当時は最新鋭だった銀色の2~3両編成のディーゼル列車だ。ケアンズ・セントラル駅からキュランダを通って内陸部のフォーサイスまでのルートを2日間で結ぶ。時速わずか50キロで進む列車の窓からは、時が止まったようなアウトバックの大自然と農村の景色をのんびりと楽しむことができる。
 週1回往復する運行スケジュールもスロー・ペースだ。毎週水曜日午前6時30分にケアンズ・セントラル駅を出発し、キュランダ鉄道と同じ山岳ルートを通って西へ向かう。キュランダを超えて平地に下りてくると、車窓の景色は植物がうっそうと生い茂る熱帯雨林から、低木のサバンナ地帯へ入り、やがて暑く乾いたアウトバックへと進んでいく。

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 行きは、マリーバとディンバラを経由してアルマデンに午後1時に着き、昼食の後近くの町チラゴーへ行き洞窟を見物した後そこで1泊。2日目の木曜日の午前8時にアルマデンを出発してマウント・サプライズなどを経て同日午後5時45分に目的地のフォーサイスに到着する。
(写真)チラゴーの洞窟

 帰りは、金曜日午前8時30分フォーサイスを出て、マウント・サプライズに午後2時15分に到着。アンダラにある、19万年前に噴火した火山の溶岩でできた天然のトンネルを見物、1泊した後、土曜日午前8時15分にマウント・サプライズを出発してケアンズに午後6時40分に戻る。
 往復の旅の途中、各地の景色の良い場所で停車して、紅茶や軽食がふるまわれ、列車の旅をのんびり楽しめる。

宿泊パッケージで選ぼう

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 また、各地の宿泊施設も予算に応じて選ぶことができる。サバンナランダーが催行する宿泊パッケージは、506ドル(大人)の「エコノミー」から950ドル(大人)でチラゴーの洞窟ツアー、ボート・クルーズなどが付き、最も良いホテルに泊まる「フル・ワークス」まで数種類用意されている。
(写真)「ラバ・チューブ」と呼ばれるアンダラの火山の溶岩跡

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 さらに、ノーマントンとクロイドンを結ぶ列車「ガルフランダー」などほかの列車と組み合わせたツアーも利用できる。

 例えば、クイーンズランド州営鉄道(QR)が催行するパッケージ・ツアー「アウトバック・サバンナ・チャレンジ」は、サバンナランダーとガルフランダーの2つの列車で移動しながら、カーペンタリア湾でのクルーズなど各地の観光、宿泊、食事などを組み合わせた8泊9日の豪華ツアー。ケアンズ発着で大人2,740ドル(ツインシェア、2009年3月31日までの料金)となっている。

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 一方、ブリスベン発着でケアンズまで行くツアー「グレート・アウトバック・クイーンズランド・レール・ホリデー」はさらに豪華。ブリスベン発の長距離列車「ザ・スピリット・オブ・ジ・アウトバック」と、ガルフランダー、サバンナランダーを組み合わせた究極の列車の旅だ。12泊13日の旅程で料金は4,777ドル(大人)。催行予定日は09年6月23日、同年7月28日、同年8月18日となっている。
(写真)サバンナランダーとともに、QLD州を代表する歴史的な列車として知られるガルフランダー

 海の高級リゾートもいいが、たまには列車の旅でのんびりとアウトバックの風情を楽しむのも悪くはないだろう。

Links
▼The Savannahlander
▼Outback Savannah Challenge
▼13 Days Great Outback Queensland Rail Holiday

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