タスマニア特集1 ホバート周辺観光情報

タスマニア特集
第1回

大自然へのゲートウェイ

 澄み切った空気とピュアな水、緑豊かな原生林、そして大自然が育んだおいしい食材に恵まれた豪州最南端の島タスマニア。特集第1回目は、その玄関口ホバート周辺の観光情報をお届けする。
ホバート港の落ち着いた佇まい(Photos: Tourism Tasmania, Wikipedia)



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 北海道やスコットランドに匹敵する広大な土地のうち37%が国立公園や世界遺産指定地域などの原生林で、人口はわずか50万人弱と手つかずの自然に覆われたタスマニア(TAS)州。総人口の約4割が住む州都ホバートは、南東部ダーウェント川河口のサリバン湾にあり、豪州ではシドニーの次に2番目の植民地として開拓された古い歴史がある。
(写真)ホバートの港

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 一般的に温度変化の激しいオーストラリア本土と違って、四季がはっきりとしていて季節の移り変わりが感じられるのもTAS州の魅力。中でもホバートは、夏の日中の平均最高気温は22度、冬は12度と、高緯度の割には海洋性の比較的暖かい気候に恵まれている。ただ、南氷洋から吹く偏西風が強まる冬場は悪天候になることが多い。美しい大自然を満喫するためにも、訪れるなら過ごしやすくなるこれからの夏のシーズンを選びたい。
 TAS州の玄関口であるホバート国際空港まではシドニーから飛行機で約2時間。カンタス航空、ジェットスター、ヴァージンブルーの3社が直行便を就航している。ちなみに、12月初旬の出発で一番安かったのは、前日のオンライン予約(ジェットスター)が片道109ドル(機内持ち込み手荷物のみ)だった。


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 空港から車で15分ほど西に走るともうホバートの市街地だ。年末に開かれる有名なシドニー・ホバート・ヨット・レースのゴール地点として知られるホバート港を中心に広がる小ぢんまりとした街だが、歴史を感じさせる古いヨーロッパ風の街並みが旅情を盛り上げてくれる。
 ホバートは、南極海の冷水で身の締まったうまいシーフードが味わえるレストランや、寝室・バスルーム共同の安宿から高級ホテルまで各種宿泊施設が充実しており、TAS州南部の旅の拠点となる。市内の見所としては、毎週土曜日午前8時30分~午後3時に開かれているサラマンカ・プレイスの野外マーケットがある。みずみずしいオーガニック野菜を出店している生産者から買ったり、一点モノの絵画や芸術作品を地元アーティストから直接購入したりできる。小さな街なので夜のアトラクションはそれほど多くないが、一攫千金を夢見て、オーストラリア初のカジノとして知られるレスト・ポイント・カジノに出かけてみるのもいい。

(写真)欧州風の民家が並ぶホバート市内の街並み

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 また、ホバートの市街地のどこからでも見える標高1,270メートルのマウント・ウェリントンは市内観光の定番だが、頂上から見下ろす景色は圧巻。市内から山道を走って約20分で着く頂上の展望台からは、ダーウェント川が流れ込む入り組んだ海岸線、穴場のビーチが続くブルーニー島、そして世界遺産に指定された深い原生林まで、TAS州の自然環境を凝縮したような雄大な景色が広がっている。
 市内からの距離は21キロほど。軽いドライブで20分ほどで山頂に着く。しかし、車を降りると冷たい西風が強烈に吹いていて、気候はふもととはまるで違う。冬でも山の下ではほとんど雪は降らないが、山頂付近は雪景色になる。夏でも天気によっては気温がグッと下がってみぞれ混じりになることもあるので、出かけるときは上着の準備を忘れないように。

(写真)マウント・ウェリントン山頂にある展望台

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 マウント・ウェリントンの頂上から見渡せるブルーニー島も、決して素通りできないデスティネーションだ。ホバートから南へ小さな港町ケッタリングまで車で35分、そこからフェリーに乗って20分。大きなうねりが押し寄せる雄大な外洋のビーチ、湾内の波静かな秘境の砂浜、緩やかな丘陵が続く緑の草原…。誰もいない大自然の美しさは言葉を失うほど感動的だ。島は、「ザ・ネック」と呼ばれる細長い天然の陸橋でかろうじてつながっていて南北50キロ。人口はわずか550人で島の自然は太古の昔の状態でそのまま残されていて、ペンギンや珍しい野鳥などまさに自然の宝庫となっている。島内にあるベッド&ブレックファストやコテージに宿泊してじっくり島の自然を味わってほしい。
(写真)ブルーニー島は野生動物の宝庫

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 ホバートの南東約100キロ、車でおよそ1時間半離れたタスマン半島にある旧跡ポート・アーサー。1830年に木材加工用の村として開拓された後、監獄が建てられ、オーストラリアに流刑された後に再度罪を犯した再犯者が投獄され、ピーク時の1840年代初頭には1,100人の囚人が暮らしていたという。40ヘクタールの敷地内には30軒の建物の跡が残されており、厳しい自然の中で流刑された当時の囚人たちの生活について知ることができる。
(写真)ポート・アーサー監獄跡の全景

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 ここは1996年に起きた悲惨な無差別乱射事件の舞台でもあり、砂岩やレンガで造られた旧監獄の残骸には何ともいえない重々しい雰囲気が漂う。しかし、周辺には、ダイビングやサーフィン、シー・カヤックなどのマリン・スポーツが楽しめる美しい海が広がっており、アウトドア派にも人気のスポットとなっている。
(写真)監獄の内部

Links
▼タスマニア州政府観光局(英語)
Links
▼タスマニア州政府観光局(日本語)

  


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