オーストラリアから欧州まで夢のノンストップ

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オーストラリアから欧州まで夢のノンストップ

2018年3月24日、悲願であったオーストラリア大陸から欧州(イギリス)までの歴史上初のノンストップの定期便が就航しました。使用機材はボーイング787-9型機。通称ドリーム・ライナーがその夢を実現化させました。

カンタス航空9便パース発ロンドン行きは、世界で3番目に長い飛行距離1万4,498キロを最大92トンの重さで、総座席数236席(3クラス制)、11万リットルの燃料を搭載し、17時間あまりで飛行しました。ドリーム・ライナーにおいて世界最長距離飛行便です。世界の航空機メーカーは過去のコンコルドのような飛行速度の早い飛行機、ジャンボの愛称のボーイング747やエアバス380型機のような収容人数が大きな飛行機から、今後燃費が良く航続距離の長い航空機に注力していくでしょう。

シドニーを基点にすると、最短でも経由便利用でロンドンまで24時間(シンガポール経由)、ニューヨークまで21時間(ロサンゼルス経由)になります。東京と比較すると、全てノンストップ便でシドニーまで10時間、ロンドンまで12時間半、ニューヨークまで13時間。日本は地理的に優位で恵まれた場所にあるなとつくづく思います。オーストラリアの地理的背景からも今後ますます同国にとっては、長く飛べる飛行機はより重要な存在になるでしょう。カンタス航空は、近い将来シドニーからロンドンやニューヨークまで給油せずに飛べる機体の提供をエアバス社やボーイング社と既に協議しているそうです。

しかし、1つだけ付け加えておきます。オーストラリアと欧州の間の移動は航空便以外の選択はなく、まさに大動脈です。長期での休暇が取得しやすい環境などもあり、経由地での降機も旅の楽しみの1つとして考える層がいるのも事実です。人気経由地はドバイ、東南アジアでは、シンガポール、バンコク、クアラルンプール、そして香港や東京など。調べてみたところ、シンガポールからロンドンまでの直行便は計4社が運行しており、1日最大で8便、午前9時から昼過ぎまで1時間に1本、午後10時半から深夜1時過ぎまでは30分に1本とまさに大動脈ぶりをうかがわせる頻度です。日本経由のヨーロッパ移動も日本の観光需要ブームと重なり近年オーストラリア人の利用者が増加しています。東京・ロンドン間で言うと、日本航空が毎日2便、全日空が1便、欧州全都市で言うと日本航空がパリなど4都市に毎日5便、全日空はフランクフルトやミュンヘンなど6都市毎日7便を自社便で運行しています。

旅費を少しでも安くすることは万人が望むことですが、早く目的地に着く旅と経由地も楽しむ旅に関しては、意見が今後も分かれるのではないでしょうか。皆様はどちら派ですか?


岩坂亘
H.I.S.オーストラリア・シドニー支店支店長。在豪歴17年。旅行会社勤務23年、筋金入りの飛行機オタク、愛読書『月刊エアライン』購読27年。近年は老眼と体重増との闘い。また、愛犬チワワ2匹と週末はもっぱらペット・カフェ通いの日々を送っている。

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