Suburbs in Sydney「レッドファーン」

Suburbs in Sydney

シドニー市内中心部から、わずかに南に下った所に位置するレッドファーン。レッドファーン・ストリートを始め、各通りには多くのカフェやレストラン、ショップが立ち並ぶ。歴史的背景からアボリジニーの文化やアートも多数点在し、近年再開発によって更に注目を集めるようになった同地を紹介する。(文=高坂信也)

レッドファーン(Redfern)は、シドニー市内中心部から南のエリアに位置し、レッドファーン駅はセントラル駅の1つ先となる。同駅周辺から東に向かってクリーブランド・ストリート(Cleveland Street)とフィリップ・ストリート(Phillip Street)がムーア・パーク(Moore Park)に接する所まで延び、「Three Williams」「St Jude Cafe」などのカフェやレストラン、「Tudor Hotel Redfern」「Woolpack Hotel & Lounge」などのパブ、タイム・アウト・シドニーのバー部門で受賞歴がある「BART Jr.」などのバー、その他アート・ギャラリーや緑地エリアなど、さまざまなシーンに対応したエリアとなっている。

レッドファーンは、NSW州発展に多大に寄与したラックラン・マッコーリーから土地を与えられた医師・ウィリアム・レッドファーンの名を冠して名付けられた。その後、オーストラリア原住民であるアボリジニーやトレス海峡しょ島民の人びとの移住により、コミュニティーが形成された。そういった背景から、レッドファーンは原住民の権利運動の発祥の地とされ、同地では原住民を支えるサービスが提供されていたり、アボリジニーのシンボルである「赤・黄・黒」のウォール・アートや彼らに関連したアート・シーンを目にすることができる。

また、2000年ごろまではドラッグの売買や犯罪の多発により、危険なエリアだという認識があったが、近年では、州政府主導による再開発計画が進められ治安が改善された。また、シドニー大学が近隣にあることから、学生向けの大規模な住宅も建設されている。

レッドファーン・コミュニティー・センター近くにある壁面。裏側には赤・黄・黒のボーダーとイラストが描かれている(MAP①)
レッドファーン・コミュニティー・センター近くにある壁面。裏側には赤・黄・黒のボーダーとイラストが描かれている(MAP①)
権威ある賞を受賞したことがあるレッドファーン・パーク(MAP②)
権威ある賞を受賞したことがあるレッドファーン・パーク(MAP②)
レッドファーン・ストリートには飲食店が立ち並び、多くの人でにぎわう
レッドファーン・ストリートには飲食店が立ち並び、多くの人でにぎわう

目抜き通りであるレッドファーン・ストリート(Redfern Street)には、カフェ、アート・ミュージアム、インテリア・ショップ、アンティーク・ショップなど多様な顔ぶれが通りを彩る。エリアの中央に位置するレッドファーン・パークは憩いの場として愛され、家族連れやカップル、ランナーなどさまざまな人の姿が見られる。1880年代にビクトリア調にデザインされた同パークは、2014年にすばらしい管理がなされている公園に与えられるグリーンフラッグ賞(The Green Flag Award®)を受賞している。

世の中の先端シーンを食・アート・カルチャーなど、さまざまな切り口から取り入れつつ変貌し続けている「レッドファーン」を思い切り楽しんでみてはいかがだろうか。

交通の要所であるレッドファーン駅(MAP③
交通の要所であるレッドファーン駅(MAP③)
一面ウォール・アートに囲まれた「Cope Street Alley」。写真映えすること間違いなし!?(MAP④)
一面ウォール・アートに囲まれた「Cope Street Alley」。写真映えすること間違いなし!?(MAP④)

アクセス:【電車】最寄り駅はレッドファーン駅。セントラル駅から1駅(2~3分)、【バス】CBDからシドニー・バスのルート番号305(マスコット方面)、308(セント・ピーターズ方面)、309(ポート・ボタニー方面)、310(イーストガーデンズ方面)


MAP 5

ジュアン ボウル・アンド・ティー

JUAN BOWL & TEA

ふんわり卵をまとった華やかな「UNAGI HITSUMABUSHI」($28)。薬味、ほうじ茶のだしと一緒にいろいろな味を楽しめる
ふんわり卵をまとった華やかな「UNAGI HITSUMABUSHI」($28)。薬味、ほうじ茶のだしと一緒にいろいろな味を楽しめる
日本で探してきたという壁紙で清潔感のあるインテリア
日本で探してきたという壁紙で清潔感のあるインテリア
新感覚のどんぶり専門カフェ・レストラン

「JUAN BOWL & TEA」は、どんぶりをメイン・メニューとする大人気カフェ・レストランだ。店内は和風とスカンジナビア調がミックスした明るく居心地の良い空間。同店のオーナーは元々ウェブ・デザイナーだったという経歴を持つだけに、内装から家具、食器に至るまで全てにこだわり抜かれたコンセプトを感じられるはずだ。どんぶりはその全てが色鮮やかで美しく、白米と12穀米の2種類から選択できる。また、どんぶりに合わせたお薦めのお茶がマッチング・ティーとして提供され、味の相性はもちろん、どんぶりに応じて消化効果などを考慮し厳選されている。

話題の超人気店なので、必ず予約してから来店しよう。フェイスブックかインスタグラムから予約が可能。どんぶりメニューと厳選されたお茶との組み合わせを楽しめるマッチング・ティーがお薦めだ。

■住所:Shop 5, 94A Pitt St., Redfern
■営業日時:【ランチ】木~日12PM~3PM、【ディナー】水~日6PM~10PM、月・火休
■Facebook:「JUAN」で検索
■Instagram: www.instagram.com/juan.redfern

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ララ・ラーメン

RaRa Ramen

ラーメン・ラバーが作り出す本格派ラーメン
ラーメン・ラバーが作り出す本格派ラーメン ©RaRa Ramen
ラーメン・ラバーが作り出す本格派ラーメン
©RaRa Ramen

レッドファーン駅からすぐのリージェント・ストリート沿いに7月初旬に新しくオープンしたラーメン店「ララ・ラーメン」。日本のラーメンの虜となった同店オーナーであるスコット・ゴー氏とケイティー・ショートランド氏。スコット氏は実際に日本のラーメン店で修行した経験を持ち、同店のメイン・メニューである自家製の“Tonkotsu”スープをベースに、日本から輸入した機械で毎日、自家製麺を作っているという徹底ぶり。シンプルな造りながらネオン・サインが光るお洒落な空間で、2人が紡ぎ出す一杯を食してみてはいかがだろうか。

■住所:60b Regent St., Redfern
■営業時間:【ランチ】火~日12PM~2:30PM、月休、【ディナー】火・水5:30PM~9:30PM、木・金5:30PM~10PM、土5PM~10PM、日5PM~8PM、月休

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ファースト・ドロップ・カフェ

First Drop Cafe

1日の始まりに、最高の朝食とコーヒーを
緑豊かな並木道に囲まれて朝食を楽しめる ©First Drop Cafe
緑豊かな並木道に囲まれて朝食を楽しめる
©First Drop Cafe

レッドファーン東部に位置するバプティスト・ストリートとテロピー・ストリートの2本の並木道が交差する一角にあるカフェ。同店では、地元食材がふんだんに使われた朝食やランチを楽しむことができる。フリー・レンジの卵、新鮮な野菜・フルーツ、サリー・ヒルズにある肉屋から仕入れた新鮮なベーコンなどが使用され、更にデザート・メニューも豊富だ。ベジタリアンやビーガン、グルテン・フリーにも対応し、旧石器時代の食生活を模倣するパレオ・ダイエットというオプションがあるのもうれしい。最高級のコーヒーと共に優雅な1日を同店からスタートしてみるのも良いだろう。

■住所:69 Baptist St., Redfern
■営業時間:火~金7AM~3:30PM、土・日7:30AM~3:30PM、月休
■Facebook:「First Drop Cafe」で検索

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107

107

先端アートの新しい世界に触れてみよう
大きく開放されたギャラリーとカフェが見える ©Rhiannon Hopley
大きく開放されたギャラリーとカフェが見える
©Rhiannon Hopley

107は革新的で創造的なマルチ・アートを、より多くの人たちに提供することを目指すNPOが運営するアート・ギャラリーだ。2週間に一度のサイクルでさまざまな芸術分野で活動する国内外のアーティストの作品やアイデアの発表・共有が行われている。また、ルーフトップ・ガーデンやギャラリー、コワーキング・スペースなどを貸し出し、アートに関わる地元コミュニティーや個人を支援している。ギャラリー内にはカフェもあるため、休息も兼ねて、魅力溢れる新しいアートの世界をのぞいてみては。下記ウェブサイトで気になるプロジェクトをチェックしてみよう。

■住所:107 Redfern St., Redfern
■Web: www.107.org.au
■営業時間:火~日11AM~5PM、月休

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シーズナル・コンセプツ

Seasonal Concepts

「Delight the Eye, Cheer the Heart」
閑静な佇まいからは想像もできない店内 ©Seasonal Concepts
閑静な佇まいからは想像もできない店内
©Seasonal Concepts

レッドファーン・ストリートに面して店舗を構える同店は、1950年代以前のアンティーク家具や装飾品を販売・レンタルを行っている。ビクトリア朝、エドワーディアン時代の品々がそろうが、店自体もジョージアン時代の物だというから驚きだ。更にはアンティークだけでなく、フラワー・ショップとしての側面も持ち、結婚式や各種イベントで花をアレンジメントしており、派生して花や折り紙のワークショップも開催している。他にもショップ・エリア自体を貸し出したり、アコモデーションとして泊まることも可能だ。外観からは想像できない不思議な空間が、店内には広がっているだろう。

■住所:122 Redfern St., Redfern
■Web: www.seasonalconcepts.com.au
■営業時間:月(予約のみ受付)、火~土10AM~5PM、日休

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チコーネ・アンド・サンズ・ジェラテリア

Ciccone & Sons Gelateria

新鮮で濃厚なフレーバーに舌鼓を打つ
お気に入りのフレーバーを探しに行こう ©Ciccone & Sons Gelateria
お気に入りのフレーバーを探しに行こう
©Ciccone & Sons Gelateria

20年以上の技術を持つジェラート・マスター、マーク・メガヘイ氏によるジェラートを堪能できる。「Royal Agricultural Society of NSW」が毎年行うコンペティションの1つ「Sydney Royal Cheese & Dairy Produce Show」で2015年、同店のバナナ、チョコレート、バニラの各フレーバーが銀賞を獲得。オーストラリア産の物にこだわって、全て店内で製造しているというフレーバーは20近くもある。どのフレーバーからもこだわりを感じられるはずだ。大通りに面しており、レッドファーン散策の休憩にジェラートで季節を感じながら涼むのはどうだろうか。

■住所:195 Regent St., Redfern
■Web: www.cicconeandsons.bigcartel.com
■営業時間:水・木1PM~9PM、金・土1PM~10PM、日1PM~6PM、月・火休

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リトル・イビー

Little Evie

ゆったりくつろげる開放的なスペース
朝食もランチもたくさんの人が詰め掛ける ©Little Evie
朝食もランチもたくさんの人が詰め掛ける
©Little Evie

リトル・イビーはムーア・パーク近くのバーク・ストリート沿いに位置するカフェ。ファミリーや友人など大人数でも収容可能なスペースを有する同カフェは、外で朝食を楽しむブレッキー文化が浸透しているオーストラリアの代名詞的存在だ。色鮮やかなブレックファースト・メニューや厳選されたコーヒーを楽しむことができるだろう。コーヒーもさることながら、店内で粉砕・焙煎を行うマサラ・チャイも試す価値ありだろう。また、キッズ・メニューがあるため子ども連れにもうれしい。広い店内でゆっくりとくつろぐ休日に同店を選んでみては。

■住所:688 Bourke St., Redfern
■Tel: (02)9699-9848
■Web: www.littleevieredfern.com.au
■Email: littleevieredfern@gmail.com
■営業時間:月~金7AM~4PM、土・日7AM~3PM

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