Suburbs in Sydney「ボンダイ・ビーチ」

Suburbs in Sydney

世界でも有数のサーフ・スポットであり、多くの観光客でにぎわうボンダイ・ビーチ。“ビーチ”と聞くと、青い海にギラギラと照りつける太陽といった「夏」のイメージが強いが、同地はその点ひと味違う。夏はもちろん、1年を通してさまざまなイベントが開催され、広大な芝生エリアでピクニックなども楽しめる。いろいろな一面を持つボンダイ・ビーチ・エリアを探ってみた。 (文=高坂信也)

「ボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)」――。シドニー在住者には言わずと知れたビーチ・エリアであり、国内外にその名が広く知れわたる一大観光地でもある。夏はもちろん、他の季節にも活気あるイベントが多数開催され、1年を通し、ひっきりなしに地元民や大勢の観光客が訪れている。

ボンダイ・ビーチの高まり続ける人気は、昨年9月ごろからのバス・ルート333/333N(夜間)の運行サービス増加からもうかがえ、その道中であるボンダイ・ロードには多国籍のレストラン、食料品店や青果店など多種多様なショップがにぎわいを見せる。「ビーチに着いた!」と思わせる青い海が見えるとすぐ、ゆっくりと大きくカーブを曲がり、ビーチ・フロントの華やかさに心躍るキャンベル・パレードに到着する。カフェやパブなどが勢ぞろいするキャンベル・パレード沿いにはパブリック・スクールがあり、その敷地内で開催される毎週土曜日の「Bondi Farmers Market」、毎週日曜日の「Bondi Market」も見逃せない。

円弧状に白い砂浜と青い海が広がる
円弧状に白い砂浜と青い海が広がる
飲食店が立ち並ぶボンダイ・ロードにあるグラフィティ
飲食店が立ち並ぶボンダイ・ロードにあるグラフィティ
毎年10月に行われる屋外アート・イベント「Sculpture by the Sea」の時期には一層盛り上がるタマラマ・ビーチまで続くコースタル・ウォーク(MAP A)
毎年10月に行われる屋外アート・イベント「Sculpture by the Sea」の時期には一層盛り上がるタマラマ・ビーチまで続くコースタル・ウォーク(MAP A)

ビーチから少し離れたホール・ストリートにはカフェが所狭しと並び、グールド・レーンなどではビーチで着たい服もそろうお洒落なブティックも見つけられる。

そもそも「Bondi」とは、アボリジニーの単語「Boondi」から由来し、「Water breaking over rocks」という意味を持つ。ボンダイ・ビーチの歴史は、ライフ・セービングと共にあるとも言え、入植後、私有地だった同地は1882年に公共の保護区となったが、20世紀に入るまでサメやアカエイが出没する危険性があり、海水浴が規制されていた。スポーツやレジャーとして水泳やサーフィンが人気になると、1907年には世界初とされるライフ・セービング・クラブ「Bondi Surf Bathers’ Life Saving Club」が設立され、今もビーチでパトロールを行い、更なるライフ・セーバーやジュニア(Nippers)の教育・育成に励んでいる。

また、同地は2000年のシドニー五輪開催時、ビーチ・バレーボールの会場となったり、世界的に有名なスイミング・クラブ「Bondi Icebergs Club」のプールも見られるなど、多くの人びとを引き付ける魅力が溢れている。そんな場所だからこそ、08年にオーストラリア国内の重要な場所とされる「Australia’s National Heritage List」に加えられたのだろう。

ボンダイ・ビーチの歩みを感じながら、盛り上がりを見せ続けるスポットやイベントに訪れてみてはどうだろうか。

冬の楽しみはビーチに設置されるアイス・リンクでのスケートだろう ©Waverley Council
冬の楽しみはビーチに設置されるアイス・リンクでのスケートだろう ©Waverley Council
ボンダイ・ビーチのランドマークにもなっている「ボンダイ・パビリオン」©Waverley Council(MAP B)
ボンダイ・ビーチのランドマークにもなっている「ボンダイ・パビリオン」©Waverley Council(MAP B)

アクセス:【電車】最寄り駅はボンダイ・ジャンクション駅【バス】CBDからシドニー・バスのルート番号333/333N(夜間)、ボンダイ・ジャンクション駅からシドニー・バスのルート番号379(ノース・シドニー方面)、380(ワトソン・ベイ方面)


MAP 1

ハート・カフェ

Heart Cafe

新しいコミュニティーとの遭遇
さまざまな人が行き交う場を創出する
さまざまな人が行き交う場を創出する

ボンダイ・ビーチに面するキャンベル・パレードから1本入った、ラスコー・ストリート沿いにある「ハート・カフェ(Heart Cafe)」。フレッシュでヘルシーなローカル食材を多く使用した料理は、ボンダイ・エリア独特の風味や色合い、ライフスタイルを色濃く映し出す。コーヒーも地元から仕入れている。同店が他のカフェと一線を画すのは、失業中の若者に有給のトレーニングとして働く場を提供し、彼らの生活の一助となっていることだ。訪れる人たちが交わることでコミュニティーや文化を生み出している同店で、ひと味変わった経験はいかが。

■住所:Ground Floor/95 Roscoe St., Bondi Beach
■Tel: (02)9699-9848
■Web: www.heartcafe.com.au
■営業時間:毎日7AM~4PM

MAP 2

レッツ・ゴー・サーフィン

Let’s Go Surfing

世界有数のビーチで最高のサーフィン体験を
インストラクターの下、サーフィンを学べる
インストラクターの下、サーフィンを学べる

「レッツ・ゴー・サーフィン(Let’s Go Surfing)」はボンダイ・ビーチにある唯一の公認サーフ・スクール。バイロン・ベイとマルーブラにもスクールを持つ。全拠点でエコツーリズムの認定を受け取り組みを実施しており、ローカル・ビジネスやツーリズムにおける受賞歴も多数。レッスンは子ども、女性向け、ファミリー、グループから個人(6カ月コース:1週間に6日、各日1時間)までさまざまなコースが用意されている。ボンダイ・ビーチを散策するウォーキング・ツアーやスタンド・アップ・パドル・ボード・セッションなどの体験もあるので、興味のある人は問い合わせを。

■住所:128 Ramsgate Ave., North Bondi
■Web: www.letsgosurfing.com.au
■営業時間:毎日9AM~5PM

MAP 3

コミューン・ボンダイ

Commune Bondi

こだわりの一品を探してみては
オーナー2人の“好き”が詰まった店(©Sitchu)
オーナー2人の“好き”が詰まった店(©Sitchu)

「コミューン・ボンダイ」は2016年、ボンダイ・エリアに住む女性、ローレンとクリスティによって立ち上げられ、彼女たちのお気に入りのインテリアやファッション系プロダクトが集められたショップだ。こだわりのポイントは、持続可能性があること、できる限りエシカルで、フェアトレードであり、手作りの物であること。そして、同店は作り手とそれに興味・関心のある消費者が交わるコミュニティーとしての役割も果たしているという。白を基調とした店内は、ナチュラルな雰囲気が存分に感じられ、居心地がとても良い。オンライン・ショップもあるので、気になる人は要チェックだ。

■住所:1/96 Glenayr Ave., Bondi Beach
■Web: www.communebondi.com
■営業時間:月~土9AM~5PM、日9:30AM~5PM
■Facebook:「First Drop Cafe」で検索

MAP 4

オーガニック・リパブリック・ベーカリー

Organic Republic Bakery

オーガニック、サステイナブルにフォーカスする
多種多様なパンやペイストリーが店頭に並ぶ
多種多様なパンやペイストリーが店頭に並ぶ

地元密着型のベーカリー「Organic Republic Bakery」は、認定オーガニックの材料を使用し、できる限り食品の輸送距離を短くし二酸化炭素排出量を抑えようとするフード・マイレージの最小化に努めている。フェアトレード、エシカルなサプライヤーとの取引、100パーセント再生可能エネルギーの使用など、その姿勢は店名の「Republic=Pluralism(多元的共存)」に表れている。そんな同店が作り上げるパンやピザ、サンドイッチ、スコーン、ベーグル、マフィン、ケーキなど豊富なメニューをコーヒーと共に頂きたい。ボンダイ・エリアの雰囲気と相まって、ゆったりとした時間過ごすのには最適だろう。

■住所:100 Glenayr Ave., Bondi Beach
■Web: www.republicbondi.com.au
■営業時間:月~金5AM~3PM、土・日5AM~4PM

MAP 5

リトル・エル・チキン&バーガーズ

Little L Chicken & Burgers

最高級品質のチキン・バーガーをご賞味あれ
極上のチキンを味わってみては
極上のチキンを味わってみては

「リトル・エル・チキン&バーガーズ(Little L Chicken & Burgers)」は、ノース・ボンダイとクージー・エリアに店舗を持つハンバーガー・ショップ。2008年のオープン以来、「本当においしいチキン・バーガー」を作るという使命の下、伝統と新しさが出合う良質なクオリティーを求め続けている。ハンバーガーはもちろん、ローストチキンや伝統的なホームメイド・スタイルのソース類もお薦めだ。目の前に海が広がるロケーションで絶品のチキン・バーガーにかぶりつくのも良し、デリバリー対応もしているため、お気に入りの場所でほおばるぜいたくも選択できる。

■住所:1/23-37 Campbell Prd., North Bondi
■Tel: (02)9699-9848
■Web: www.little-l.com.au
■営業時間:毎日11AM~8:45PM

MAP 6

ロッカー

Rocker

いつでも出迎えてくれる海の前の楽園
ユニークな料理とお酒を楽しめる
ユニークな料理とお酒を楽しめる

ノース・ボンダイにある「ロッカー(Rocker)」はボンダイ・ビーチから徒歩すぐの所に店舗を構え、朝食から軽食、ランチ、ディナーまでありとあらゆるシーンに対応するレストラン・バーだ。海からインスピレーションを受けたという料理は、イギリス出身のシェフらによるアイデアも加わり独自のヨーロピアン・スタイル・ディッシュを完成させている。バーでは、オーストラリア産の天然ワインやクラフト・ビール、各種カクテルを堪能できる。また同店にはコワーキング・スペースが設けられているため、ビーチを眺めながら作業に没頭することも可能だ。

■住所:5/39-53 Campbell Prd., North Bondi
■Tel: (02)9699-9848
■Web: www.rockerbondi.com.au
■営業時間:【レストラン・バー】水~土8AM~11PM、日8AM~10PM、火5:30PM~(パスタとワイン・メニューのみ)、【コワーキング・スペース】水~日9AM~4PM

1年を通して楽しめる、ボンダイ・ビーチ周辺の
主要イベントをピック・アップ!

1月

  • フリッカーフェスト・インターナショナル・ショート・フィルム・フェスティバル(Flickerfest International Short Film Festival)
  • アメリカン・エキスプレス・オープンエアー・シネマズ―ボンダイ(American Express Openair Cinemas – Bondi)※3月まで開催

2月

  • ボウル・ア・ラマ(Bowl-A-Rama)※次回開催は2020年

3月

  • ラテン・アメリカン・フェスティバル(Latin American Festival)

7月

  • ボンダイ・ウィンター・マジック(Bondi Winter Magic)
  • ボンダイ・フィースト(Bondi Feast)

8月

  • シティー・トゥー・サーフ(City2Surf)

9月

  • フェスティバル・オブ・ザ・ウィンズ(Festival of the Winds)

10月

  • スカルプチャー・バイ・ザ・シー(Sculpture by the Sea)※11月まで開催

12月

  • キャロルズ・バイ・ザ・シー(Carols by the Sea)
  • マッコーリー・ボンダイ・トゥ・オーシャン・スイム(Macquarie Bondi to Bronte Ocean Swim)

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