WAGYU焼肉、シドニーの厳選5店

      オーストラリアの「牛肉」に迫る   |   美味しい牛肉が食べられる 厳選5店を紹介!

 オーストラリアではバーやレストランをはじめ、さまざまな店で美味しい肉を楽しめるが、選択肢が多い分、いざ美味しい店に行こうとなると意外に迷ってしまうもの。ここでは本紙厳選の美味しいお肉が食べられるお店を紹介しよう。
「うまい肉」に常連が集う 日本人が満足できる焼肉店

手前:WAGYUカルビ( $10.90)
奥左:牛タン( $9.90)
奥中:スペシャル・サイズ・ごはん( $5.90)
奥右:ホルモン( $9.90)

醤油、味噌、塩だれで味付けされたWAGYUメニュー。余分なところを削ぎ落としたカルビ、厚みあるタン、旨みたっぷりのコブクロ。※カルビとタンは2人前、ホルモンは1人前

 

レバ刺し($9.90)
新鮮なレバーならではの食感と、口の中で溶ける味わいがたまらない1品。ごま油と塩でいただく。メニューには牛のハツ刺し、ユッケも。

 

豚足 酢みそ付き($7.90)
女性に嬉しいコラーゲンたっぷりの豚足も柏ならではのメニュー。絶妙な旨みの特製酢みそで、1皿ぺろりと食べられる。

今年で5年目。オーストラリアの5つのサプライヤーから他国へ輸出する前の“美味しいところ”を吟味して仕入れています。1皿当たりの価格をできる限り10ドル以下に押さえ、ボリュームはそのまま。ギリギリの価格設定で提供しています。特別な日と言うよりは「肉が食べたい!」とやってくるお客さんが多いですね。好きな部位を炭火で焼いて、思う存分味わってください。予算は1人当たり25〜30ドル、BYOなのでお酒の持ち込みも1人3ドルでOKです。(店長=横溝宗隆さん)

柏 Kashiwa Japanese BBQ Restaurant
■Tel: (02)9906-7393 ■住所:7A Falcon St., Crows Nest NSW 2065 ■営業時間:ランチ火〜日12PM〜2:30PM、ディナー火〜日5PM〜10PM、月休 ■Web: kashiwa.zashiki.com

 

肉を心から愛するシェフの名物和風ステーキ

10ドルステーキ($10.00)

平日のランチと木曜夜の限定で食べられる超お得なメニュー。手間暇かけて焼いた極上のステーキと秘伝の和風ソースが相性が抜群だ。

肉汁を1滴も逃がさないよう注意を払って焼いたステーキは、自慢の1品です。ブラック・アンガスをじっくりと調理し、玉ねぎをすりおろした和風ソースでさっぱりと仕上げました。ステーキに対する熱い思いを込めたメニューを、ぜひ味わってください。(シェフ=伊藤太一さん)

クレイン・バー・シドニー crane Bar Sydney
■住所:32 Bayswater Rd., Potts Point ■Tel: (02)9357-3414 ■Email: events@cranesydney.com ■営業時間:水・木12PM~11PM、金~日12PM~2AM、月・火休 ■Web: cranebar.com.au

 

豪州産和牛と純米酒とのマリアージュ

小鉢各種

串焼き各種

小鍋各種

小鍋各種アンガス牛と放牧豚の炙り

畜産農家鈴木さんのお肉を使用した料理5品 左手前から時計回りに、WAGYUの赤ワイン煮込みチーズのせ($10.80)、WAGYUの赤ワイン煮込み($9.80)、カルビの串焼き(1本$7.80)、すじ煮込み($8.80)、ダイスカット・ステーキ(1本$8.80)

左から:麻子さん、長滝店長、富岡マネジャー、原島シェフ

3月10日からスタートするディナーのグランド・メニューは、こだわりの食材を使った盛りだくさんのメニューとなっています。私が朝一で仕入れた地魚の料理はもちろんのこと、本日のおすすめメニューから、畜産農家・鈴木さんのWAGYUメニューまで、ぜひお試しください。また、ソムリエ・利き酒師、富岡乙羽が選ぶ、日本各地のお酒と27種のワインをどうぞお楽しみください。4月5日からは、土曜日のディナー営業がスタートします。(店長=長滝翔悟さん)

居酒屋ますや IZAKAYA masuya
■住所:Ground Floor, 12-14 O’connell St., Sydney ■Tel: (02)9233-8181/0415-567-177 ■営業時間:ランチ月~金11:45AM~2PM、ディナー月~金6PM~9PM、土・日休

 

家族で訪れたいお手ごろ価格の本格焼肉店

左:牛カルビS( $13.80)
奥:ねぎ塩とんトロ( $12.80)
牛タンS( $12.80)

タレにつけ直す必要がないくらいしっかりと味が染み込んでいる肉は、ご飯との相性ぴったり。SとL、2つのサイズがあるので少人数でもいろいろな種類を試すことができる

 

 

ユッケ($10.80)
新鮮さが重要なユッケは、客に提供する直前まで真空状態で管理しているので安心

 

 

パーティー・セット($48)
シーフードと野菜の盛り合わせに、2種類のお肉が選べるセット。家族にお薦め。2人で食べるなら十分なボリューム

毎日厳選して仕入れている肉は“すべてWAGYU”というところにこだわっています。脂の乗った上質な肉をできるだけ低価格で提供するのがモットーで、1人当たり30ドル程度で満足できるような価格設定にしています。いち押しのメニューは、こちらでは滅多に食べられないユッケですね。週末はオープンと同時に遠方から車で来た家族連れのお客さんですぐに満席になってしまうので、予約するのをお勧めしています。(店長=kagiさん)

まんまるや Manmaruya Beverly Hills
■Tel: (02)9585-0305 ■住所:497 King Georges Rd. Beverly Hills NSW ■営業時間:月・水・木・日5:30PM〜10PM、金・土5:30PM〜10:30PM ■Web: www.manmaruya.com.au

 

食べ放題が大人気! ボンダイの本格炭火焼肉店

左:上カルビ ($12.90)
奥:ホルモンの盛り合わせ ($10.90)
右:上ハラミ ($12.90)

「上」でありながら手ごろな価格のカルビとハラミは、口に入れた瞬間にとろけるような味わい。ホルモン好きには嬉しい、牛ギアラ、牛ミノもある。

 

 

豚トロ($9.90)
脂の乗り具合が絶妙な1品。にく蔵オリジナルのネギ塩ダレと相性抜群。

 

ランチ・スペシャル3点焼肉($17.90)
ランチタイム限定の、ライス、味噌汁、ミニ・サラダのほかに3種類の肉やシーフードが選べるお得なセット。

低価格でありながら、オーストラリア最高ランクのWAGYU(Full blood9+)と、備長炭を使用するというポイントはしっかりと押さえて、バリューには絶対の自信を持っています。50~80種類のメニューから好きなものを選ぶことができる食べ放題は29.80ドル、39.80ドル、49.80ドルの3コースがあり、ご好評をいただいています。ちなみにキッズ料金は半額以下なので、ご家族でぜひいらしてください。週末の夜は予約必須なので、平日夜もしくはランチタイムがゆったりできておススメです! (店長=中村さん)

にく蔵 Nikuzo Japanese BBQ
■住所:Shop 3 & 11, 1 Newland St., Bondi Junction ■Tel: (02)9369-3328 ■営業時間:ランチ木〜日12PM〜2:30PM、ディナー毎日5:30PM〜深夜

 

プロが伝授! 絶品“家ステーキ”の焼き方

 美味しいWAGYUを家でも味わいたいなら、肉の旨みを存分に噛み締めることができるステーキがお薦め。今回はステーキに並々ならぬ愛情を持つ、クレイン・バー・シドニーの伊藤太一シェフが、フライパンで焼ける絶品“家ステーキ”の焼き方を伝授してくれた。たっぷりと肉汁を閉じ込めた味わい深さに編集部スタッフも驚き! このテクニックをぜひ家でも再現していただきたい。

【肉の部位】
ステーキにするにも肉の種類はさまざまだ。サシのたっぷり入ったジューシーなものならサーロイン、赤身ならではの食感を味わいたければフィレ肉。その中間を味わうならスコッチ・フィレがお薦め。厚みの目安は1.5cm程度。

クレーン・バー・シドニーで、ランチタイムと木曜の夜限定で味わえる「10ドル・ステーキ」

【ステップ1】 肉をカットしたら1晩以上マリネしておくと美味しさが増す。肉が浸る程度のベジタブル・オイルに、潰したニンニク、タイムなど好みのハーブ、コショウを加えてマリネを。下味が付くほか、焼く時にも熱伝導が良くなり火が通りやすく、また日持ちするのも嬉しいポイントだ。冷蔵庫から出した後は、常温に戻し、塩・コショウをしておく。

 

【ステップ2】「肉汁を逃さない」のがステーキ最大のポイント。フライパンを白い煙が立つ程度にガンガンに熱し、まず片面を焼く。バーナーがあれば、フライパンに乗せた後、他の側面を、一気に焼いてしまうとより良く旨みを閉じ込められる。バーナーがない際には、片面を強火で色が付くくらいに焼いた後、裏返し弱火にして焦がさないようにじっくり焼く。※オーブンを使用する際は、両面を焼いた後に180℃で4分程度

 

【ステップ3】 外側の色が変わったら、皿に移し2〜3分程度待つことが大切。余熱で肉の旨みを閉じ込めるためだ。この短い時間を待たずに切ってしまうと、肉汁がすべて逃げ出してしまう。写真にもあるように、待った後の肉は汁が流れ出ず、旨みが保たれているのが分かる。塩コショウして食べるのも、ソースをかけて食べるのも良し。この味わいを心行くまで堪能してほしい。

【特別寄稿】
豪州産和牛肉が日本に逆上陸 —— 偽装肉騒ぎの背景には

日本の牛肉問題に火をつけた農業ジャーナリストで「食の安全を考えるネットワーク」代表の横田哲治さんが、2014年3月にオーストラリアの肉牛生産地を訪ねて、オーストラリアから日本、米国、韓国、アセアン諸国に輸出されているオーストラリア産の和牛(WAGYU)の実態を調査する。

肉牛の伝染病BSE(牛海綿状脳症)以後、オーストラリアは競争相手のアメリカを打倒。日本の輸入牛肉の80%を占めている。

ミスター・ビーフ、横田さんは昨年発行の『和牛肉の輸出はなぜ増えないのか』(東洋経済新報社1,500円)で和牛肉を取り巻く状況を分析している。

 

農政ジャーナリストの告発

横田さんは1941年上海生まれ。敗戦で一家は長崎県諫早の開拓地に入植して、父の下で牛飼いを始め、酪農王国の北海道・根釧原野のパイロット・ファームで働き、オーストラリアQLD州で牧場生活。酪農商社員としての実体験。その後、食肉業界紙の国際部記者の目で、牛肉問題をグローバルにとらえてきたが、77年に『牛肉はなぜ高いか』(サイマル出版会)を書いたため、業界紙を退社せざるをえなかったという。『和牛肉の輸出はなぜ増えないのか』では、食材偽装(成型肉)が日本のホテル、レストランなど外食産業で発覚したことに触れ、和牛の遺伝資源の流出によって、外国生まれの和牛が、日本へ逆上陸していることへの危機感を募らせている。

 

コメと牛の日本伝統を守れ

横田さんは、コメの国、日本では、牛とコメが経済の基本だったと指摘する。農家が飼う牛は水田を耕し、イネを植える。田植には、牛がつきものだった。稲わらは牛のえさとなり、水田で役牛の使命を終えると、肉として出荷された。60年代まで、よく見られた農村風景だった。

70年初め、コメが余り、豊地を減らす減反政策がとられた。日本人の食生活もパン食へと欧米風になり、コメの消費量は減った。といって国が畜産に特に力を入れなかった結果、外国牛肉が、国内産を上回る事態になった。

 

TPP交渉でも守勢

一方、オーストラリアの肉牛産業は建国以来、ビーフ・オーストラリア(豪州牛肉品評会)の伝統がある。近年はオーストラリア和牛協会もでき和牛の品種改良に力を入れている。オーストラリア和牛は国際的にも認められ、精液、受精卵が外国から求められている。

日本の飼育農家は高齢化と後継者不足。国際的にはTPP交渉で、アメリカ、オーストラリアは関税引き下げを強く要求している。国際的な圧力で関税の壁が低くなれば、日本の畜産農家は大打撃を受ける。国際的に和牛生産者が増えると国内産はジリ貧になる。国会で畜産の将来像を示せ、和牛を守れというのが横田さんの主張。和牛を取り巻く環境にはこういった状況があることも忘れてはならない。(東京・青木公)

 

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