日本各地の酒蔵が続々試飲会を開催──南部美人、八海山、浦霞

 岩手県岩手県二戸市の酒造メーカー「南部美人」と、新潟県南魚沼市のメーカー「八海山」、宮城県塩竈市の酒造メーカー「浦霞」がシドニーを訪れ、それぞれ日本食レストランで試飲会を行った。

 4月30日、南部美人の平野雅章氏が来豪。同県産の米「ぎんおとめ」と山水を使用した特別純米酒を来客者に紹介していた。この酒はフルーティーで飲みやすく、米の旨みが最大限に生かされたもの。楽しみ方について平野氏に聞くと、「刺し身や魚には冷酒、肉料理には熱燗など。ワイン・グラスでチーズやサラダをつまみに飲むのもお洒落」と話していた。

八海山の中島卓氏とティモー・サリバン氏

八海山の中島卓氏とティモー・サリバン氏



南部美人の平野雅章氏(左)と試飲会を開催した居酒屋ますや店長の長滝翔悟氏

南部美人の平野雅章氏(左)と試飲会を開催した居酒屋ますや店長の長滝翔悟氏



 5月21日には、八海山の中島卓氏と、同ブランド・アンバサダーとしてアメリカから来豪したティモシー・サリバン氏が試飲会を行った。紹介された商品は、八海山純米吟醸、八海山特別純米、そして昨年発売された発砲にごり酒の3種類。八海山は1922年の創業以来、八海山の麓の美しい水と高品質の米を使用。米麹は今も手作りで、安定した美味しさが味わえると日本国内外で注目を集めている。純米吟醸や特別純米はきりりとした辛みが特徴。発砲にごり酒は、普段日本酒にあまり馴染みがない現地オーストラリアの人も、強く興味を示していたという。

 また、5月23日には浦霞の船生通代氏が試飲会を開催。1990年ごろから海外への輸出に取り組んできたというが、実際に現地に足を運ぶようになったのはここ2~3年とのこと。

インタビューに答えれくれた浦霞の船生通代氏

インタビューに答えれくれた浦霞の船生通代氏



「今後はローカルのレストランやボトル・ショップなどにも置いてもらうなどオーストラリアの方々が触れやすい環境を作っていきたいですね。実際、出荷数自体は増えているので需要はあると思います。昨年は前年対比で130%伸びています」

 シドニーで日本酒のブームが起こりつつあるのかと問うと「和食、寿司が広がりを見せている中、日本酒も増えていくと思います」と答え、さらに「日本酒は必ずしも日本食と合わせなくてもいい。カルパッチョやステーキなどの洋食にも合います」と話した。

 浦霞は地域性の表現に重きを置いた酒で、8割は米どころでもある宮城県産の米を使っており、酒造り用のものだけではなく、ササニシキ、まなむすめ、ひとめぼれなどの食米を使っているという点が大きな特徴だという。

 オーストラリア市場での日本酒の人気は確実に高まっている。今後の動向にさらに注目していきたい。

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