【QLD】お酒特集 お気に入りの一杯を見つけ、味わいの冒険を楽しもう

友人との食事と共に、また食後のたしなみや交流の場など、お酒を飲む機会や理由は実にさまざまだ。種類も、カクテル、ワイン、ビール、日本酒など多種多様なため、お酒の場面を楽しむためにも自分が何のお酒が好きなのか知っておきたい。そうすれば、奥深いお酒の味わいの冒険を楽しめるはずだ。本特集では、お酒のスペシャリストたちに選んでもらったお薦めの一杯を紹介していく。(取材・文=フリアン・ロドリゲス・カンポス)

お酒を楽しむ

オーストラリアでは、飲酒が可能になる年齢は18歳からと日本よりも早い。一方で、飲酒によるトラブルや健康への影響に対する配慮からイベントへのお酒の持ち込みが禁止されたり、お酒を提供できる場所や時間が設定されたりと、規制が厳しくなっている一面も見受けられる。

飲酒に関するマナーを大事にしているオーストラリアだが、今回取材させて頂いたサーファーズ・パラダイスにある「セントラル・ラウンジ・バー&ダイニング(Central Lounge Bar & Dining)」でマネージャーを務めるアンディ氏は、「お酒を楽しむには、新しいことを試してみる気持ちが大切だ」と語る。これまで飲んだことがなかったお酒にトライしてみることで、新しい発見を得られるかもしれない。

お薦めカクテル

アバター($15)
アバター($15)

カクテルとビールについて話してくれたスペシャリストは、アンディ氏だ。

同氏お薦めのカクテルの1つが、明るいブルーの見た目が印象的な「アバター」だ。このアバターは開店当時から提供されている。自家製のブルーベリー・ウォッカとキュラソーをシェイクし、ライムとチェリーを添えたお洒落なカクテルだ。フルーティーで甘みがあり、癖のない味わいが特徴だ。非常に飲みやすく、お酒に強くない人向けだと言えるだろう。

ピーチ・アマレット・サワー($16)
ピーチ・アマレット・サワー($16)

「ピーチ・アマレット・サワー」という自家製ピーチ・フレーバーのウォッカとアマレットと呼ばれるバニラ・リキュールに、レモン・ジュースを少量加えたカクテルもある。甘酸っぱくサラリとした飲み口で、バランスの取れた味わいである。カクテル好きにはお薦めの一杯だ。

お薦めビール

左:サマー・ブライト・ラガー($3.99)、右:ストーンウッド・パシフィック・エール($4.59)
左:サマー・ブライト・ラガー($3.99)、右:ストーンウッド・パシフィック・エール($4.59)

アンディ氏がお薦めしてくれたビールは、フォーエックス(XXXX)の「サマー·ブライト・ラガー」。口当たりが良く飲みやすいため、女性にも人気のビールだ。ビール好きやお酒通には、ストーンウッド(STONE & WOOD)の「パシフィック·エール」を提案したい、とアンディ氏。バイロン・ベイで醸造されたローカル・ビールで、渋みがあり重量感を感じられる味が特徴だという。

お薦めワイン

Best's Great Western Riesling($24.99)
左:Best’s Great Western Riesling($24.99)、右:Glaetzer Wallace Shiraz Grenache($19.99)

ワインのお薦めを教えてくれたのは、オーストラリアで20年以上ワイン同好会を開催しているワイン愛好家の蓮ミチコ氏だ。初心者と玄人のために同氏が選んだワインを、赤と白それぞれ2種類ずつお伝えする。

初心者向けに紹介する白ワインは、「ベスツ・グレート・ウエスタン・リースリング(Best’s Great Western Riesling)」。ビクトリア州西部で生産されるこのリースリングは大陸性の気候に合わせ、ドライで辛口な味わいとなっている。ライムのフレッシュな香りと擦ったリンゴのようなニュアンスを感じられるはずだ。和食との相性も良く、すしやおでんなどの他にも、タイ料理、ベトナム料理などにも合うワインだ。

赤ワインは「グレッツアー・ワラス・シラーズ・グルナッシュ(Glaetzer Wallace Shiraz Grenache)」がお薦めだという。グレッツアー社はオーストラリアを代表するワイナリー。深い紫色で樹齢45年以上の木に実るブドウを使用しているため、ブルーベリーやチェリーのような芳醇な香りに加え、ブドウ本来のうまみが最大限に引き出された力強い味わいとなっている。ビーフ・ステーキやラム肉、ソフトタイプのチーズとの相性が良い。

左:Leeuwin Estate Art Series Chardonnay($104.99)、右:Coldstream Hills Amphitheatre Pinot Noir($150)
左:Leeuwin Estate Art Series Chardonnay($104.99)、右:Coldstream Hills Amphitheatre Pinot Noir($150)

玄人向けに紹介したい白ワインは、「ルーウィン・エステート・アート・シリーズ・シャルドネ(Leeuwin Estate Art Series Chardonnay)」だ。梨や白桃、アーモンドなどに似た香りが豊かだが、酸味もしっかりとあり、余韻を長く楽しめる辛口のワイン。魚料理を始め、鶏肉と一緒に合わせるのもお薦め。クリーム・ソースやタルタルソースを使った料理にもよく合うワインだ。

赤ワインは「コールドストリーム・ヒルズ・アンフィアテアトルム・ピノ・ノワール(Coldstream Hills Amphitheatre Pinot Noir)」。チェリーとラズベリーのような香りにブルーべリーのニュアンスを感じさせるルビー色のワインである。フレンチ・オークが作り出す芳香な香りやスパイシーな香りが特徴で、調和した味わいとしなやかな後味が感じられるワイン。畑の名前が入っていない広域のピノ・ノワールでも同じようなニュアンスが感じられる。鴨肉、エビのチリソース、焼鳥やお好み焼き、そしてマグロの刺し身とも相性が良い。

お薦め日本酒

お酒の話をする上で、日本酒も欠かせない。不二マートの店長・小林哲氏が日本酒の初心者にお薦めするのが、「瀬祭(だっさい)純米大吟醸二割三分」と「上善如水(じょうぜんみずのごとし)純米吟醸」だ。「瀬祭 純米大吟醸二割三分」は甘みのあるフルーティーな味わいで、女性でも飲みやすい人気の一品。「上善如水 純米吟醸」は飲みやすさでトップを誇り、日本酒の概念を変えた銘柄と言っても過言ではないという。日本酒が苦手だと思う人には、「上善如水」から挑戦してみると良いだろう。

お酒通の人たちのために、“ひとクセ”ある日本酒、「久保田 百寿 本醸造」と「菊正宗 純米樽酒」の2銘柄を紹介しよう。

「久保田 百寿 本醸造」は飲み飽きることのない辛口な味わいを持つ。冷やすとスッキリした飲み口になり、燗(かん)にするとより一層際立った味を楽しむことができる。安心感のあるまろやかで舌触りの良いシックなお酒だと言える。食中酒として、濃い味の料理や揚げ物などとの相性が良い。焼き鳥や照り焼きといった料理と一緒に味わうのが特にお薦め。

「菊正宗 純米樽酒」は、調和の取れた杉樽の香りが特徴の日本酒だ。「生(き)もと造り」と呼ばれる技法で造られ、奈良の天然杉を使った樽で数週間寝かしている。その過程により醸し出されるワインのオーク樽のような独特の味わいが、通に好まれる理由の1つであるという。

左から:瀬祭 純米大吟醸二割三分(5,142円(税抜))、上善如水 純米吟醸(1, 305円(税抜))、久保田 百寿(920円(税抜))、菊正宗 純米樽酒(923円(税抜))

※ビールとワインの価格はダン・マーフィーズのウェブサイト(www.danmurphys.com.au/dm/home)を参照した小売価格。ワインはビンテージにより大きく価格が異なる。日本酒は製造元の720mlの直売価格。お酒の価格は2018年10月現在の価格であり、予告なしに変更になることがある

バーテンダーが教える簡単カクテル・レシピ

バーテンダーとして長年の経歴を持つアンディ氏に、自宅で作れる簡単カクテル・レシピを教えてもらった。今回紹介するのは、ラムを使用しライムとミントが香るカクテル、モヒートの簡単レシピだ。

■材料(1杯分)

ライム 4切れ
砂糖 スプーン2杯
ミント
バカルディ 白ラム 2ショット(60ml)
適量

■作り方

  1. ライムをすり潰し、果汁を十分に取り出す。
  2. 氷を砕く(ミキサーを使うとより簡単)。最後に使うので少しだけ残しておく。
  3. バカルディ 白ラムに砂糖、①、②を加えてシェイクし、お好みのタンブラーに注ぐ。
  4. 残しておいた氷をタンブラーに盛り、その上からミントを3枚ほど飾る。

ワン・ポイント・アドバイス

  • ストローを挿す場合は、ミントの葉を手で叩き、ストローの口とすり合わせて香りを引き立たせる。
  • アンディ氏曰く「カクテルは、飲み始める前に香りを感じるのが良い」とのこと。

お薦めのパブ&バー

Central Lounge Bar & Dining。深夜遅くまでビールやカクテルが楽しめる
Central Lounge Bar & Dining。深夜遅くまでビールやカクテルが楽しめる

Central Lounge Bar & Dining

セントラル・ラウンジ・バー&ダイニングはサーファーズ・パラダイスの一角にあるお洒落な雰囲気のバーで、毎日10ドルのランチが楽しめる。ランチのメニューは幅広く、パスタ、ピザ、ステーキ、ラップなどから選べる。ランチ・メニューは午前11時から午後5時までだ。お酒は同店でしか飲めない9種類の自家製フレーバー・ウォッカが用意されている。アンディ氏がお薦めしてくれたカクテル「アバター」に使われている物も含まれている。開店当初から7年間提供し続けている伝統の味でもある。すてきな雰囲気に囲まれて食事やカクテルを味わえる、長い夜の始まりにはぴったりの場所だ。

Central Lounge Bar & Dining
■住所:Shop 6-8, 27 Orchid Ave., Surfers Paradise
■Tel: (07)5592-3228
■Web: www.centrallounge.com.au
■Facebook:「Central Lounge Bar & Dining」で検索
■営業時間:毎日11AM~深夜
■アクセス:G:linkでカビル・アベニュー駅で下車、徒歩4分

Steampunk Sur fers Paradise。カクテルと一緒に食事を楽しもう
Steampunk Sur fers Paradise。カクテルと一緒に食事を楽しもう

Steampunk Surfers Paradise

ゴールドコーストで評判のバーであるスチームパンクは広々としたモダンでお洒落なダイニング・バー。サーファーズ・パラダイスの街を眺められるテラス席では、風に当たりながら気持ち良くお酒を楽しむことができる。お酒の種類が豊富で、特に色鮮やかなカクテル・メニューは女性にも人気が高い他、ビールの品ぞろえも豊富だ。「感覚にアピールするサービス」をモットーに、カラマリやチップスを始め、ボリュームのあるバーガーやピザも提供している。週末にはライブ演奏も開催しており、にぎやかに食事とお酒を楽しめるので週末に訪れるのもお薦めだ。

Steampunk Surfers Paradise
■住所:L1, 3113 Surfers Paradise Blvd., Surfers Paradise
■Tel: (07)5538-1650
■Web: www.steampunksurfersparadise.com.au
■Facebook:「Steampunk Surfers Paradise」で検索
■営業時間:毎日11:30AM~深夜
■アクセス:G:linkでカビル・アベニュー駅で下車、徒歩1分

Pig 'N' Whistle Riversideでの食事は、ビールにぴったり
Pig ‘N’ Whistle Riversideでの食事は、ビールにぴったり

Pig ‘N’ Whistle Riverside

リバーサイドに位置する同店は、ブリスベンで最も人気のあるパブの1つだ。お酒の品ぞろえも多彩で、ストーンウッドのパシフィック・エールを樽から提供している数少ない店の1つだ。オーストラリアでトップクラスのワイナリーから仕入れた樽ワインやビンテージ酒も取りそろえる。食事は定番のフィッシュ&チップス、パイやタパスなどのつまみとして楽しめる料理から、ハンバーガー、プレミアム・ステーキやシーフードと幅広いメニューを誇る。英国風パブとしてディテールにこだわっており、オープン・エア・バー・エリアやダイニング・エリアなどがあり統一感が感じられる。食事、お酒から内装までこだわり抜かれたオーセンティックな雰囲気が売りだとも言えるだろう。

Pig ‘N’ Whistle Riverside
■住所:Riverside Centre, 123 Eagle St., Brisbane
■Tel: (07)3832-9099
■Web: www.pignwhistle.com.au/about-us
■Facebook:「Pig ‘N’ Whistle Riverside」で検索
■営業時間:月~木7AM~12AM、金7AM~3AM、土8AM~3AM、日8AM~12AM
■アクセス:リバーサイド・フェリー・ターミナルで下船、徒歩5分。バス(ルート196/199)でアデレード・ストリート&ワーフ・ストリート・ストップ29で下車、徒歩3分

豊富なドリンク・メニューが自慢のNormanby Hotel
豊富なドリンク・メニューが自慢のNormanby Hotel

The Normanby Hotel

歴史的なレンガ仕立ての建築が特徴で、広くてお洒落な店内には風通しの良いビア・ガーデンも完備されている。平日は落ち着いた雰囲気だが、週末はにぎやかな時を過ごせる空間に早変わりする2つの顔を持つパブである。バラエティーに富んだドリンク・メニューとモダン&インターナショナルなランチ・ダイニングで人気だ。食事は豊富な種類のシュニッツェルを売りにしている。ボリューミーなステーキやピザの他にも、充実したベジタリアン・メニューを提供しているため、幅広い客層に人気がある。日曜日にはブリスベンのお気に入りパーティー会場に様変わりし、店内に音楽やライブ演奏のにぎやかな音で溢れ返る。

The Normanby Hotel
■住所:1 Musgrave Rd., Red Hill
■Tel: (07)3831-3353
■Web: www.thenormanby.com.au
■Facebook:「The Normanby Hotel」で検索
■営業時間:月~木11AM~12AM、金~日11AM~3AM
■アクセス:バス(ルート333/330/345)でノーマンビーで下車、徒歩5分


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