
イタリア料理の達人が、
家庭で楽しめる本格イタリア料理のレシピをご紹介。
コトレッタ(Cotoletta)はシンプルなイタリア料理の王道とも言える肉料理で、日本のカツレツの原型の1つ。ラム肉にパン粉を付けて揚げ焼きするだけの簡単料理なので、たまには楽したいという機会にぜひ。

材料(2人分)

ラム・ラック(骨付きあばら肉) | 800g |
溶き卵 | 卵2個分 |
小麦粉 | 適宜 |
パン粉 | 適宜 |
パルメザン・チーズ | 少量 |
レモンの皮 | 1/3個分 |
イタリアン・パセリ | 少量 |
揚げ油 |
◎付け合わせサラダ | |
プチトマト | 250g |
イタリアン・パセリ | 適宜 |
塩 | 2つまみ |
バルサミコ酢 | 数滴 |
オリーブ・オイル | 適宜 |
紫キャベツ | 適宜 |
ルッコラ | 適宜 |
リーフ・ミックス | 適宜 |
作り方


- ラム・ラックを骨に沿って切り分け、肉叩きで叩く。肉の両面に塩・こしょうを振る。
- 揚げ物の下準備をする。小麦粉、少量の水を加えた溶き卵を用意する。よくもんだパン粉にパルメザン・チーズを加えて混ぜ、そこにレモンの皮をすり下ろし、イタリアン・パセリのみじん切りを加えて、よく混ぜる。
- 付け合わせのサラダを作る。プチトマトを半分に切り、2つまみ程の塩で軽くもむ。イタリアン・パセリのみじん切りを合わせ、バルサミコ酢、オリーブ・オイルを加えてよく混ぜる。紫キャベツを粗切りにし、ルッコラ、リーフ・ミックスを加え、バルサミコ酢を少量、上記のトマトを加え、手で混ぜる。
- 肉に小麦粉をまぶし、溶き卵に浸した後に、パン粉を満遍なくまとわせる。
- 鍋の油を熱し、両面を揚げるように良い焼き色に焼いていく。
- ③のサラダを皿に敷き、焼き揚がった肉を盛り付け、レモンを添えたら出来上がり。
食材選び&マル秘ポイント
- 柔らかくジューシーな仔羊肉ですが、肉叩き(なければビール瓶など)で叩き、肉の繊維を断ち切って更に柔らかくします。
- パン粉は手でもんで目を細かくし、押し付けるように肉にしっかりと付けます。
- 後は焼くだけ。調味料はほとんど使わず、塩とレモンだけでシンプルに食べるのがイタリア流です。自家製のトマト・ソースやサラダなどとよく合います。
- 出来立てをすぐに出せない場合のコツーー少し焼き色が付いたら火から下ろし、食べる直前にトースターで温め直して、肉にちょうど良く火を通して食べ頃に。

伊藤尚文シェフ
NZの5つ星ホテルで主にワイン・サービスを担当後、2000年よりイタリアで4年間、著名レストランやグランド・ホテルで経験を積む。03年アメリカズ・カップ(NZ)でプラダ・ヨット・チームの専属シェフ。07年に東京・赤坂で「グストエヴィーノ」開業、約6年半に渡りイタリア料理を基本にした独自のガストロノミーを創造。15年に来豪し、メルボルンを中心にケータリング・シェフとして活躍中(Web: www.gvcatering.com)。各種パーティー対応可。