料理とワインのマリアージュ「“オレンジワイン”って何?」

料理とワインのマリアージュ〜上手な楽しみ方〜

ワインといえば「ちょっと気取った飲み物」」「スペシャルな機会に飲む」「イタリアンやフレンチを食べる時に」と思っている人も多いのでは? しかし実は、それは思い込みかもしれません。ワインは、意外とどんな料理にも合わせられるもの。例えば餃子や納豆にだって、実はちゃんと合うワインがあるのです。こうした、ワインと料理とのマッチングを「マリアージュ」と言いますが、本コラムでは、このマリアージュについて楽しく学んでいただきたいと思います。

◆“オレンジワイン”って何?

最近ワイン業界の人々の間でよく耳にするのが“オレンジワイン”という言葉です。赤でも白でもロゼでもない第4のワインと呼ばれています。でもオレンジといっても果実のオレンジを使って作られたワインではありません。

名前のごとく淡いオレンジの色をしたこのワインの起源は古く、紀元前にグルジア人が白ワインのブドウの皮や種を大きなかめに入れ半年も漬け込む製法からヒントを得たといわれています。


白ブドウは本来収穫後、プレスして種と皮を取り除くのですが、オレンジワインはブドウを軽くつぶした後に漬け込んで造られます。簡単に言うと、赤ワインの製法で使われるスキンコンタクトを用いて造られた白ワインがオレンジワインです。

皮や種から自然に出てくる天然の酸化防腐効果により、本来ワイン造りに欠かせないSO2(亜硫酸)を使わずに、もしくは少量に抑えてワインを造ることができます。自然派ワインのブームに乗ってこの製法が見直されたのもうなずけます。

味わいは、皮や種からくる成分によりインパクトが強く、皮の渋みがあり、ボリュームもしっかりしています。白ワインを飲むという先入観で口に入れるとその意外性にびっくりするでしょう。

ソムリエにとっては、新しい味わいにより、ワインマッチングの幅を広げられるという喜びを感じることができます。鳥の胸肉などの淡白な白身のお肉、またフレーキー*な鯛やタラのような魚と合わせると相性が良いでしょう。これからの季節は冷やし過ぎた白よりも、少し常温に戻したオレンジワインで鍋を食べるのも粋ですね。新しい味わいを求めている方はぜひ試してみてください。

*ヒラメなどの細かい繊維質の魚に対して、鯛やタラのような、繊維質が大きい魚で水分が少ない魚を指す

バイオダイナミック農法の先駆者カレンが作るオレンジワイン
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KTが作るスキンコンタクトのリーズリング
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オレンジワインで新しい味わいを
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大久保寛行
プロフィル◎シドニーのヒルトン・ホテルにあるハットレストラン、グラスでソムリエとしてキャリアを始める。後にゴールドコーストのヒルトン(ソルトグリル)でヘッド・ソムリエになり3年連続で最高評価の3グラスを獲得。現在は去年6月にオープンした話題のキャバリタ・ビーチのブッティクホテル、ハルシオン・ハウス内のペイパー・ディジー・レストランにて活躍中。定期的なワイン・ディナーも行っています。ご予約を取りたい方はぜひご連絡ください。
Email: sommelier@halcyonhouse.com.au

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