料理とワインのマリアージュ「北西スペインのアルバリーニョ」

料理とワインのマリアージュ〜上手な楽しみ方〜

ワインといえば「ちょっと気取った飲み物」」「スペシャルな機会に飲む」「イタリアンやフレンチを食べる時に」と思っている人も多いのでは? しかし実は、それは思い込みかもしれません。ワインは、意外とどんな料理にも合わせられるもの。例えば餃子や納豆にだって、実はちゃんと合うワインがあるのです。こうした、ワインと料理とのマッチングを「マリアージュ」と言いますが、本コラムでは、このマリアージュについて楽しく学んでいただきたいと思います。

◆北西スペインのアルバリーニョ

リアス・バイシャスはスペイン北西部のガリシア州にあり、ポルトガルの国境沿いに位置します。海沿いの深い緑に包まれた「緑の大地(Green Spain)」と呼ばれる美しい町。比較的、乾燥しがちなスペインの中でも雨量が多く、オリーブやコルク樫(ワインのコルクを造る木)の栽培が有名です。

スペインを代表する白ワインの生産地リアス・バイシャス
スペインを代表する白ワインの生産地リアス・バイシャス

また、世界有数の魚介類の宝庫で、現地ではロブスターをはじめ、タコやイカなどの甲殻類をニンニクやハーブ、パプリカなどで味付けをして、世界の食通をうならせてきた、という独自の食文化を持っています。

この土地のネイティブ品種であるアルバリーニョは、大自然の中で生まれ育ち、この町の文化と共に生きてきました。ブドウの特徴は育ったエリアやワイン・メイキングによって多面性を持ち、シャルドネのようなフルボディー・タイプから、きりっと酸の効いたリースリングのようなタイプができたりと、味の幅広さも魅力の1つです。筆者お薦めのバル・ド・サルネスの畑は、海洋気候とクールな環境が特徴で、そこで育ったブドウはみずみずしく、きれいな酸を持ったワインを生み出します。

ワインの特徴は、まず香りがすばらしく、小さな花や甘い柑橘のような香りにクリーミーな口当たり、そしてグレープルーツの皮を搾ったような独特のビターな余韻があります。味わいの余韻がとても長いこのワインは、タコやイカなどの噛みごたえのある食材といつまでも口の中で交じわって絶妙な調和を奏でます。

世界のワインと料理を知ることは、その土地を実際に旅した気分になり、より興味がわいてきます。

アルバリーニョをお試しあれ!

サルデ・バルネスのアルバリーニョPACO&LOLA
サルデ・バルネスのアルバリーニョPACO&LOLA
 
ポルトガルのMINHOで造られるワインはふくよかで複雑さが増す
ポルトガルのMINHOで造られるワインはふくよかで複雑さが増す
アルバリーニョを魚介のアヒージョと共に
アルバリーニョを魚介のアヒージョと共に

大久保寛行
プロフィル◎シドニーのヒルトン・ホテルにあるハットレストラン、グラスでソムリエとしてキャリアを始める。後にゴールドコーストのヒルトン(ソルトグリル)でヘッド・ソムリエになり3年連続で最高評価の3グラスを獲得。現在は去年6月にオープンした話題のキャバリタ・ビーチのブッティクホテル、ハルシオン・ハウス内のペイパー・ディジー・レストランにて活躍中。定期的なワイン・ディナーも行っています。ご予約を取りたい方はぜひご連絡ください。
Email: sommelier@halcyonhouse.com.au

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