意外と簡単「基本のロースト・ポーク」

簡単! 多国籍キッチン
多国籍なオーストラリアの簡単で美味しいレシピを紹介。

意外と簡単「基本のロースト・ポーク」
(文=ランス陽子)

カリっとした皮のロースト・ポーク。パンなどは添えず、カラメル化してぎゅっとうまみがつまったロースト野菜と一緒にぜひ
カリっとした皮のロースト・ポーク。パンなどは添えず、カラメル化してぎゅっとうまみがつまったロースト野菜と一緒にぜひ

オーストラリアには、日曜日になるとロースト料理を家族で囲む「サンデー・ロースト」という習慣が、イギリスの伝統を受け継いで今なお残っている。特に寒くなる冬場には、部屋が暖まるオーブン料理を好む人も多い。「オーブン料理は、下準備さえすればあとはオーブンに入れるだけの簡単な料理。オーブンに入れた後は、ちょっと短めにタイマーをかけておけば、フライパンでの調理と違って、ずっと火のそばで忙しく手を動かしたりしなくてもいいの」と言うのは、モーリーンおばあちゃん。オーストラリアでは、日本でもなじみのあるロースト・ビーフやロースト・チキンだけではなく、ラム肉、ターキー、豚肉のローストも頻繁に家庭料理として作られているそうだ。

「ロースト・ポークは、なんといっても外側の皮をカリっと仕上げた『クラックリング』が美味。ロースト用の豚肉を購入するとすでに皮に切れ目が入れてあるものもあるけれど、なければまずは皮の部分だけに包丁を入れます。肉に対して斜めに1~2センチ間隔で網状に切れ目を入れてもいいし、平行に切るだけも、どちらでもOK。次にオイルと塩を塗りますが、コツは十分な量を使うこと。これをケチると、カリっと仕上がらないの」

そして、ジャガイモやニンジンなどの好みの野菜を大きめに切ってこれもローストする。「オーブンの中段に豚肉を、下段に野菜を入れましょう。同じ天板を使うと豚肉から肉汁が出て野菜がしっかりローストされないので、別々にしてね。私はカボチャやサツマイモのローストが甘くて大好き」とモーリーンおばあちゃん。サツマイモをローストにする場合は、日本で一般的な紫のサツマイモではなく、こちらで一般的なオレンジ色の物を選ぶと良いそうだ。また、白いニンジンのような見た目のパースニップもローストによく使用される。

「ロースト・ポークには、リンゴをすり下ろしたアップル・ソースを添えて食べます。リンゴの酸味と甘みが、豚肉を引き立てるのよ」ということで自分で作るのも簡単だが、今回は瓶詰めのものを使用する。市販のグレイビー・ソースも添え、2種類の味を楽しむのも良し。

「しっとりとした料理も欲しくなるためか、ブロッコリーやグリーンピースなど、緑のゆで野菜も一緒にテーブルに並べる習慣があります。皆さんも、ぜひ週末にチャレンジしてみてくださいね」

自分で作ってみよう!

(4人分)

ロースト用豚肉(部位は好みで) 適宜
植物油、塩 適量
アップル・ソース 1瓶
グレイビー・ソース(好みで) 適量
ジャガイモ 4個
ニンジン、サツマイモ 各1本
その他好みの野菜(パースニップ、カボチャなど) 少々
■ゆで野菜
ブロッコリー 1/2個
グリーンピース 1カップ

作り方

① オーブンを240度に予熱。豚肉の皮の水分を拭き取り、包丁で1~2センチ間隔の切れ目を入れる。オーブン・シートを敷いた天板に肉を乗せ、植物油をたっぷりと肉に塗り込み全体に塩を振る(皮の部分には多めに)。

② ロースト用の野菜の皮をむいておき、大きめに切って植物油を野菜の全面に塗る。

③ 豚肉をオーブンに入れて30分焼く。その後、180度に下げて②の野菜を入れ、豚肉1キロに対して40分焼く(例:1.5キロの肉なら60分)。

④ 串を刺して赤い肉汁が出れば更に焼く。皮部分がカリッとしていなければ、肉から外して別の天板に乗せ、オーブンを240度に戻して上段で焼く。

⑤ 肉を10分間室温で冷ます。ブロッコリーとグリーンピースをゆでる。

⑥ 豚肉を薄くスライスし野菜と一緒に頂く。中心部に赤みがあれば、焼けた部分だけを先に切り分けてからオーブンに戻してしっかり焼く。


モーリーンおばあちゃん
シドニーで生まれ育ち、現在はNSW州の小さな田舎町で趣味の料理とガーデニングを楽しみながら暮らす80歳。孫たちが訪れるとまず作るのはロースト料理。クリスマスには3~4種類のローストを作らないとお祝いした気分にならないとか。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る