幸せワイン・ガイド「ロゼ」

今月のワイン:ロゼ

春の到来!

南半球のシドニーにも春が来て、ぐっと過ごしやすくなりました。1日の仕事を終えてオフィスの外へ一歩出るとまだまだ陽が高く真っ青な空が広がり、気持ちも自然と高揚してきます。シドニーの美しさが最も映えるこの季節、屋外でのランチやBBQ、仕事帰りのワインもますます楽しみになってきました。

さて、春といえば、日本人としてはやっぱり桃や桜の花のような、きれいなピンク色を思い浮かべてしまいます。今回は、そんな春らしい華やかなワイン、ロゼをご紹介させていただきます。

過小評価されがち?な、ロゼ・ワイン
 ヨーロッパでは、夏のワインとして愛されるロゼ・ワイン。日本でもまた、そのピンク色のイメージからか、春先になると、ロゼが目立って店頭に並ぶようになります。
 ですがレストランのワイン・リストでも、ワイン・ショップの陳列棚にも、赤や白ワインに比べると品数がぐっと少ないロゼ。また、いわゆる高価なロゼ・ワイン、というものもあまりないためか、どうしても「初心者向け」「安ワイン」というイメージが先行していることも否めません。あるいは、赤ワインでも白ワインでもなく、そもそも合わせ方がよくわからない、という方も多いのかもしれません。しかし実はロゼもまた、いろんな魅力を併せ持つ、実に楽しいワインなのです。

テーブルに華やぎを添えるロゼ
 ロゼ・ワインの魅力は、まずはなんといっても、その華やかなピンク色。桜の花びらのように淡いピンクから、サーモン・ピンクのようにオレンジがかったもの、赤ワインに近いバラのような色のものまでさまざまですが、ピンク色のワインがグラスに注がれるだけで、食卓はぐっと華やかになります。女性同士で集まるヘンズ・パーティやハイ・ティー、もちろん週末のランチにもピッタリです。

甘口から極辛口まで、さまざまな楽しみ方のできるロゼ

爽やかな春の日にぴったりの1杯
爽やかな春の日にぴったりの1杯

 白ワインの爽やかさと赤ワインの飲みごたえを併せ持っているのがロゼ・ワインの面白いところ。「赤ワインではちょっと重たすぎるけれど、でも白ワインでもさっぱりし過ぎてちょっと物足りないような……」そんなとき、上手に隙間を埋めてくれるのがロゼ・ワインです。

 例えば晴れの日の屋外でのBBQ。がっつりしたソーセージやステーキ、白ワインじゃどうも合わないような、でも赤ワインだと暑苦しい。そんな時こそロゼがピッタリです。もちろんお肉だけでなく、エビなどのシーフードのBBQやサラダなど、とにかく幅広い食べ物と合わせられるのがロゼの魅力です。

 味わいはイチゴのキャンディーのような甘口のものから、キリリとした極辛口まで。軽やかなロゼ・ワインはおつまみなしでも十分に美味しくいただけ、夏の仕事帰りの1杯にも最適。清涼感たっぷりで飲みごたえも十分です。赤ワインでも白ワインでもない、ロゼ・ワインならではの楽しみを味わってみてください。

デザートに地中海料理に日本食、そして中華まで
 ちょっと甘口のものはベリーやイチジクなどフルーツを使ったデザートと、あるいは桜餅やイチゴ大福のような春を思わせる和菓子と合わせても楽しいです。辛口であれば本格的な前菜やメインのお料理とも合わせられます。辛口のロゼに合わせるのにお勧めなのはオリーブやアーティ・チョークのようなしょっぱいおつまみ。前菜であればエビやホタテのシンプルなグリルなどはいかがでしょうか。また、鯖などの青魚、もちろんBBQにもぴったりです。今年はもう季節が過ぎてしまいましたが、実は冬の寄せ鍋や牡蠣鍋などにもお薦めです。中華なら、ちょっと甘辛いスパイスの入ったエビチリや春巻きなども、ぜひ試してみてください。

この春は華やかなピンク色のロゼワインで食卓に彩を

梅:週末のBBQに

Yalumba Y Series Sangiovese Rose Eden Valley/15ドル
BBQメニューやアンチョビのピザと
Web: www.yalumba.com

竹:女子会やヘンズ・ナイトに

De Bortoli La Boheme Act Two Pinot Noir Rose Yarra Valley/20ドル
マカロンやフルーツ・タルトと
Web: www.debortoli.com.au

松:夏の屋外ディナーに

Farr Rising Saignee Geelong/27ドル
エビ、ホタテのグリル、ハルミ・チーズ、ムール貝と
Web: www.byfarr.com.au 


<著者プロフィル>

フロスト結子
◎日本人としての合格者はまだ少ないワインの国際資格WSET® Diploma in Wine & Spiritsを取得。日本でワイン関連商社の貿易業務に携わった後、2009年オーストラリア人の夫との結婚を機にシドニーへ移住。現在はオーストラリア国内大手オークション会社であるGraysOnlineのワイン部門でアカウント・マネージャーとして勤務する傍ら、フリーランスとしてライティング、ワイン関連の翻訳、市場調査などで精力的に活動中。ワインのコメントは「とにかく美味しそうに書く」がモットー。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る