【美容特集】オーガニックでキレイに健康!

オーガニック大国と呼ばれるオーストラリア。オーガニック(有機栽培)の原料を使った化粧品や食品を目にする機会も多く、体に良いとは知っていても、その実態や効果については知らないことだらけ。真の美と健康を両立するために、正しい知識とオーガニック製品の選び方を覚えておこう。

なぜオーガニックが良いの?


ニコール・キッドマンがオーガニック・ブランド「Jurlique」を愛用していたり、ミランダ・カーが認証オーガニック・コスメを扱う「KORA」を手がけるなど、美のキーワードとしての「オーガニック」はもはや一過性のブームではなく重要なテーマになったと言えそうだ。

セレブや美容家たちがオーガニックに高い関心を示すことには理由がある。非オーガニックの一般的な食品、コスメ、衣類、生活用品などには石油由来の原料や化学薬品が含まれており、知らず知らずのうちにそれらは私たちの肌や口を通して体内に吸収されているからだ。自然状態に存在しない成分は本来、人間の体が正常に代謝することができず、体内に蓄積されたり、内蔵や細胞を傷付け、エイジングの原因にもなりやすい。しかしこうした物質と体への「不利益」との相関関係が厳密に証明されない限り、化学物質も使用OKと法律で規定され、流通に乗り家庭にやって来る。例えば、健康のために食べていた栄養満点の野菜に含まれる農薬やホルモン剤がアレルギー体質を引き起こしていた、とか、肌の表面をなめらかにする美容クリームの石油由来原料のせいで体の中にダメージを与えていた、ということも。

そこで、不妊や病気の原因にもなり得る「不自然」な食べ物や化粧品の代わりに、「自然」にこだわったオーガニック製品を通して、美しさや健康の本当の意味を見直してみたい。

◆そもそもオーガニックとは?

日本語に直訳すると「有機」や「有機栽培」の意味。農産物としての「有機」の意味合いは「生物由来や天然物質から派生する生産物」、つまり自然から生まれた物で、なおかつそれ以外の物質を含まない物となる。一般的に、以下のような条件を全て満たしているとオーガニックであると言うことができる。

化学物質(除草剤、殺虫剤、肥料、ホルモン剤、着色料、香料など)を生産過程で使用しない。
過去○年に渡り農地で化学物質を不使用。(※年数は認証機関により異なる)
生産により自然環境を破壊しない。
労働者の労働条件を遵守している。
動物実験をしていない。

こうした諸条件を満たしていることは人体や環境のために重要だが、一方で100パーセント無農薬・無化学物質での安定生産の可否、遺伝子組み換えの素材の使用有無など争点も多く、国や地域、メーカーごとの独自基準でオーガニック製品を生産している。

◆オーストラリアのオーガニック事情

オーガニックの専門店や、専用コーナーを持つスーパーマーケットも当たり前に存在するオーストラリア。この国で生産されるオーガニック製品は、大きく分けて「オーガニック/Organic」と「認証オーガニック/Certified organic」の2パターンがある。
 ただ「オーガニック」と付いている製品については、特に生産・流通基準が存在せず、実際には農薬などが含まれた「自称オーガニック」であることも多い。

一方、オーガニック認証機関の厳しい基準(農薬不使用など)をクリアした農産物・製品は「認証オーガニック」と呼ぶことができ、名前だけではない本当のオーガニック品質が保証される。オーガニック認証を行う機関は複数あり、認証基準は機関ごとに異なる。


しかし指定機関によってオーガニック認証されていない製品でもネーミングとして「Organic」と付けることは可能なのが実情だ。例えば農薬使用製品でもイメージ・アップのためにオーガニックと冠した商品も後を絶たないため、購入時は認証基準の有無などをしっかり確認したい。消費者サイドに知識がない場合、「自称オーガニック」と「認証オーガニック」の違いが分からず、「オーガニックと思って使っていたが実際は普通の製品だった」ということも起こりがちだ。

◆「認証オーガニック」を見分けるには?

認証オーガニック製品であることを知る方法は、パッケージやウェブサイトの製品ページに記載の「認証マーク」を確認すること。下のロゴ・マークは、「豪州政府認定のオーガニック認証機関」の基準をクリアした製品の証明だ。

豪州政府認定のオーガニック認証機関
Australian Certified Organic(ACO)
National Association for Sustainable Agriculture, Australia(NASAA)
AUS-QUAL Limited(Aus-Qual)
Bio -Dynamic Research Institute(Demeter)
Organic Food Chain(OFC)
参考Web: www.agriculture.gov.au/about/contactus/phone/aco#

上記以外にも、タスマニア産のオーガニック製品を認証する「Tasmanian Organic-dynamic Producers(TOP)」や、EUのオーガニック・コスメの証明である「NATRUE」などの認証マーク付き製品が流通し、いずれも厳格な基準の下で認証がなされている。多くの認証機関で、オーガニック製品の定義には「95パーセント以上のオーガニック原料を使用」という規定が含まれる。

オーストラリアの主要なオーガニック認証ロゴ・マーク


オーガニック製品は、通常製品より高価であることも多い。その理由は、農薬を使わず、動物実験をせず、正しい労働環境で安定した製品を流通させることにかけられる労力やコスト。真に「体に良い」「地球に優しい」製品を世に届けたいと願う生産者たちの存在に思いを馳せ、オーガニック製品にお金を払うことの意味を、製品を手に取る時に考えたい。ここでは、オーストラリアで購入できる認証オーガニックのお薦めコスメやサプリ、食品をご紹介。


Perfect Potion
Certified Organic Hair Balm

豪州のコスメ&アロマ製品ブランド「パーフェクト・ポーション」のヘア・バーム。天然素材の力で髪に栄養と輝きを与える。ウェブ、店舗で販売。
Web: www.perfectpotion.com.au


Weleda
Arnica Massage Oil

スイス発オーガニック・コスメの老舗「ヴェレダ」のマッサージ・オイル。EUのNATRUE認証済み。ウェブ、オーガニック店で販売。
Web: www.weleda.com.au


Marvo & Co
Organic Essencial Oil Lavender

効果、使用感にこだわったアロマ・オイルやスキン・ケア製品の「マーヴォ&コー」の精油。Marvo Aroma Schoolで2016年中に販売開始予定。
Web: www.marvoco.com


Jurlique
Purely Age Defying Firming Face Oil

セレブにも人気の「ジュリーク」の、シワやくすみに効果的なアンチエイジング・オイル。NASAA認証農場で原料生産。ウェブ、店舗で販売。
Web: www.jurlique.com.au


Jurlique
Rose Hand Cream

リッチな質感と芳醇なバラの香りでお土産にも人気の「ジュリーク」のハンド・クリーム。NASAA認証農場で原料生産。ウェブ、店舗で販売。
Web: www.jurlique.com.au


C19 (SHIZUKU)
Organic Jojoba Oil

アロマセラピストが手がける「シズク」による、ACOや日本のJOCO認定の高品質なホホバ・オイル。ウェブ、Marvo Aroma Schoolで販売。Web: www.c19.com.au
読者プレゼント
3名様に製品(30ml)をプレゼント!(締切:4月30日)


Dr. Hauschka
Clarifying Toner

南ドイツ発「ドクター・ハウシュカ」の、オイリー&敏感肌向け化粧水。EUのNATRUE認証済み。ウェブ、デイビッド・ジョーンズなどで販売。
Web: www.drhauschka.com.au


Carwari
Organic Chia Seed

シドニー発の有機食品の「カーワリ」による、美容・健康効果で大注目のスーパーフード、チア・シード。オーガニック店などで販売。Web: www.carwari.com
読者プレゼント
3名様に製品(30ml)をプレゼント!(締切:4月30日)


miessence
BerryRadical Antioxidant Superfood

豪州産オーガニック製品の「マイエッセンス」の、アサイーなどを使ったアンチエイジング粉末サプリメント。ウェブ、オーガニック店で販売。
Web: www.miessence.com/shop/en


Planet Organic
Lemongrass Herbal Tea

お茶や食品のブランド「プラネット・オーガニック」の、体に優しいハーブ・ティー(ティー・バッグ)。ウェブ、オーガニック店で販売。
Web: www.planetorganic.com.au


Hakubaku Australia
Soba

ACO認証済みの「オーストラリア産の日本の麺」をそろえるハクバクのそば。そうめん、ラーメンの麺などもそろい、大手スーパーマーケットなどで販売。
Web: www.hakubaku.com/en


Carwari
Black Tahini (Unhulled)

料理やお菓子作りに便利な「カーワリ」の黒ゴマ・ペースト。ゴマには抗酸化、抗ストレス成分などがたっぷり。オーガニック店などで販売。
Web: www.carwari.com


オーストラリアだけじゃない

オーガニックが注目される理由

私たちの身の回りにあふれるオーガニック以外の製品は、体にどんな影響を与える?日本をはじめ世界のオーガニック事情はどうなっている? そんな角度から、日々の暮らし方を考えるきっかけとなれば幸いだ。

◆なぜ化学物質を使った製品が多いの?

「オーガニックは体に良い」と分かっていながら、実際に世の中に出回る製品は化学物質や石油由来原料を含むものが多い。その現状を製品カテゴリごとに考えてみよう。

農作物(肉、野菜など)

生育の安定のため、除草剤、害虫駆除剤などを用いる他、出荷量とスピードが求められるため成長促進を目的にホルモン剤の投与を行うことがある。また、土地の富栄養化のために化学肥料、流通のために防腐剤の塗布などが一般的。最終消費者である人間にとって安全な範囲内の成分、量を使用しているとされているが、体内蓄積による長期的影響への浅慮が懸念されるとの声も。

加工食品


水分と油分を分離させず調和状態を保つ乳化剤や、製品を長持ちさせるための保存料や酸化防止剤、味を際立たせる甘味料や酸味料、はっきりした色や香りで製品をおいしく見せる合成着色料や香料など、これら食品添加物の多くは人工的に作られたもの。1日当たりの摂取許容量が設定され、安全基準に基づいた量が使用されているが、近年ではアレルギー体質や疾病の要因になるとする考え方がある。

化粧品、生活用品


保存料や酸化防止剤、界面活性剤として、化粧水やクリーム、シャンプーや洗剤などに含まれる化学物質。これらは人により肌荒れなどの症状の原因となる他、皮膚を通して体内に吸収され、場合によっては肌の代謝を妨げたり内蔵に溜まって体全体に悪影響を及ぼす。また、科学的に証明されてはいないが、女性の場合、頭皮からシャンプーやコンディショナーの成分が「経皮毒」として吸収されると、子宮に溜まりやすく、生理痛やアレルギーなどの一因になるという意見も近年話題に。

◆各国のオーガニック事情

国や地域により、オーガニック認証機関やその基準は異なる。日本では農産物について農林水産省の「有機JAS認定」をクリアしたものだけを「オーガニック○○」「有機○○」と名付けて売ることができるが、コスメ製品については公的なオーガニック認証基準は存在しない。そのためメーカー各社が設けている独自基準をユーザーが判断するというのが現状だが、厳しい独自基準をクリアした製品を扱う会社もある。また、民間組織であるNPO法人「日本オーガニックコスメティック協会(JOCO)」が2007年に設立され、こちらはオーストラリアのACOなどと同等の厳しい認証基準を設けている。

アメリカでは75パーセント以上のオーガニック原料を含むコスメは「オーガニック」、オーガニック原料100パーセントで作られたコスメは「認定オーガニック」として売ることが、法律で認められている。


EUでは、ヴェレダやドクター・ハウシュカなどの化粧品メーカーが中心となって立ち上げた「NATRUE」が、ヨーロッパ各地の数あるオーガニック認証基準を統一したものとして有名だ。フランスやドイツなどオーガニックへの関心の高い国が多く、ドイツ最古のオーガニック製品推奨・認定団体「DEMETER」の基準はオーストラリアでも採用されている。これは、有機栽培農法の1つであるバイオダイナミック農法(Biodynamic agriculture)に基づく認証団体だ。

バイオダイナミック農法(Biodynamic agriculture)とは…
 ドイツやスイスで普及している循環型農業。産物が有機的であることだけでなく、生産システムそのものが生命体(organic)であることが意識され、「理想的な農場はそれ自身で完成した個体である」というシュタイナー思想を出発点とする。肥料(化学物質でなくても)を施すことを良しとせず、農場が生態系として外部接触せず内部循環していることを理想とするもの。

◆遺伝子組み換え原料とオーガニック

近年、「GE free」や「GMO free」(いずれも「遺伝子組み換え原料不使用」の意味)もオーガニック認証基準に含めるかが各国で取りざたされている。国によってはオーガニック=GMOフリーとは限らないのが現状で、判断は各認証機関に委ねられている状態。ちなみにオーストラリアの認証オーガニック製品はGMOフリーとなっているので安心だ。


新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る