Anorexia Nervosa:拒食症

コラム 特集
女優のスカーレット・ポマーズが2005年 末に拒食症で入院したとピープル誌に 語った。

 

心理カウンセラーのさえみ先生が ストレス・フリーな暮らしをサポート

セレブに見る心の病 ケース・ファイル

セレブ・ゴシップなどでは目にするものの、直接自分には関係ないとつ いつい無関心になりがちな心の病のこと。中身を紐解いてみれば、意外 と身近な存在である可能性も。心身ともにより快適な毎日を送るため、 その症状や対処法を正しく紹介する。

Anorexia Nervosa:拒食症

 

 

きっかけは“コントロールできる何かを求 めての結果…”ということも

拒食症は摂食障害の1つです。その一番 の特徴は、極端な食事制限の結果、体重 の大幅な減少が生じることです。

スカーレットは超多忙でかつめまぐる しく変化するスケジュールの中で、自分 が唯一コントロールできる対象として特 に体重に集中するようになり、その結 果、体重が35キロ以下にまで落ちました。

摂食障害の半分はダイエットがきっか けと言われていますが、そのほかにも、 このように周囲の状況に振り回される中 で、安定を得るためにコントロールでき る何かを求めた結果、陥ってしまうとい う例もあります。

大幅な体重の減少で標準体重の80%以 下になると危険信号なのですが、拒食症 の場合は極端に痩せても自分はまだ太っ ていると思い、食事やカロリー制限を続 けてしまう傾向にあります。その結果、 疲労感、無月経、脱毛、うつ、思考力の 低下などの症状が心身に現れます。1〜2 割のケースで死に至ることもあり、専門 的な対応が不可欠です。

 

安心して告白できる場を確保すること

拒食症の治療の第1歩としては、食べる ことに対する恐怖を安心して告白できる場 を確保することが必要です。その上で、次 のことが重要になります。

・栄養療法で体重を一定の水準以上に引き上げる
・心理療法で問題や辛い状況に対応できるコーピング・スキルを学ぶ
・家族や友人の理解とサポートを得る

スカーレットも治療を受け入れるま で、時間がかかったようです。けれども チョコが食べたかったら素直に食べて、 自分の身体の欲求を満たしてもいいこと を学び、またヨガを通して健全にフィッ トネスを保つ方法も見つけました。そし て自分の価値は数字で表されるものでは ないことに気が付き、今はもう体重計に は乗らないそうです。


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馬場佐英美 (ばばさえみ)  Town Hall Clinic

プロフィル◎国際基督教大学 教養学部卒。Australian College of Applied Psychologyで心理 カウンセラーの資格を取得。 NSW州カウンセラー&サイコ セラピスト協会臨床会(CAPA NSW)、オーストラリア・サ イコセラピー&カウンセリン グ連盟会員(PACFA)。シド ニー市内でさまざまな心の悩 みの相談に応じている。

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