ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder):注意欠如・多動性障害

セレブに見る心の病
©Vanessa Lua

心理カウンセラーのさえみ先生が
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セレブに見る心の病 ケース・ファイル

 

セレブ・ゴシップなどでは目にするものの、直接自分には関係ないとついつい無関心になりがちな心の病のこと。中身をひも解いてみれば、意外と身近な存在である可能性も。心身ともにより快適な毎日を送るため、その症状や対処法を正しく紹介する。

ハリウッドのメガ・スターのウィル・スミスは、子どものころからじっとしていられず、クラスのお調子者で注意散漫、教科書を読むのも大の苦手だったと回想。今なら“ADHDの子ども”という診断を受けていたはず!?

ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder):注意欠如・多動性障害

育て方や本人の努力が足りないせいではない

ADHDの特徴として、気が散りやすいといった「不注意」、じっとしているのが苦手な「多動性」、思い付いた行動を考える前に実行してしまう「衝動性」があります。ウィルの子ども時代の描写にもよく現れていますね。そのため、「乱暴者」や「悪い子」といった否定的な評価を受けやすくなります。

けれども実際は発達障害の1つで、遺伝や社会・環境的要因が原因と考えられています。育て方やしつけによるものではなく、また本人の努力が足りないためでもありません。子どもにそのような行動が頻繁に見られる場合、親としてはそれが性格なのか、ADHDなのか判断に迷うところですが、機会を捉えて医師または専門家に1度相談なさるといいでしょう。

周囲のサポートで状態を好転

ADHDの子どもたちは適切なサポートが必要です。目標は、不注意や衝動性を完全になくすというよりは、その程度や頻度を改善することで、本人や周囲が困っている状態を好転させていくことです。

その一環として、子どもの周りの環境を整えること、保護者の方が具体的な対処方を学ぶこと、本人が適切な行動を学ぶことが重要です。また必要に応じて薬による治療も考慮されます。保護者と学校の先生、担当医師の間で良い協力関係を築いてください。

ADHDは子ども自身も、保護者の方も大変な思いをしますが、その特徴がプラスに作用することも多々あります。頭の回転が速かったり、ある分野で突出した行動力と才能を発揮したりするのはその一例です。ウィルもじっとしていられないのは相変わらずのようですが、それゆえに映画にバンドにと、パーフェクトなパフォーマンスを目指して突進できるのだそうです。


セレブに見る心の病

 
馬場佐英美(ばばさえみ)
Town Hall Clinic

プロフィル◎国際基督教大学教養学部卒。Australian College of Applied Psychologyで心理カウンセラーの資格を取得。NSW州カウンセラー&サイコセラピスト協会臨床会(CAPANSW)、オーストラリア・サイコセラピー&カウンセリング連盟会員(PACFA)。シドニー市内でさまざまな心の悩みの相談に応じている。

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