Bipolar Disorder:双極性障害

セレブに見る心の病
©John Harrison

心理カウンセラーのさえみ先生が
ストレス・フリーな暮らしをサポート

セレブに見る心の病 ケース・ファイル

 

セレブ・ゴシップなどでは目にするものの、直接自分には関係ないとついつい無関心になりがちな心の病のこと。中身をひも解いてみれば、意外と身近な存在である可能性も。心身ともにより快適な毎日を送るため、その症状や対処法を正しく紹介する。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、気分の変動や動揺を起こしやすい双極II型障害のため、特に大きなストレスを受けた時は短期入院するなどの治療を受けています。

Bipolar Disorder:双極性(そうきょくせい)障害

普通の生活のペースが維持できなくなる

人は誰でも、すべてが好調で自信に満ち溢れている時と、失敗や不運が続いて鬱々(うつうつ)としている時期があるもの。そのため、双極性障害(いわゆる躁(そう)うつ病)は躁状態とうつ状態を繰り返す病気だと言われると、「もしかしたら自分も!?」と思ってしまうかもしれません。では、この病気は一般的な気分のアップダウンとどう違うのでしょうか。

まず躁状態では、とにかく気分が高揚し、アイデアが次々に浮かんできて、やたらと話しまくります。夜寝なくても全く平気で、じっとしていられず、活発に動き回ります。問題なのは、誇大妄想を抱いたり、無分別な行動に走ったり、思い付きで借金を抱えてまで何かを追求したりすることです。

逆にうつ状態では、何日も憂鬱で空虚な気分に捉われて、食欲もなくなり、不眠に悩まされます。さらに重症になると、いろいろな失敗を思い出しては自分を責めたり、生きる価値がないと思い込んだりして、自殺を考えるようになります。

このように普通の生活のペースが維持できなくなる症状があり、はっきりした躁状態がある場合は双極I型障害、軽い躁状態とうつ状態を繰り返す場合は双極II型障害と呼ばれます。

比較的付き合いやすい病気

この病気は、上記の状態が過ぎれば普通の状態に戻ります。原因は脳内の情報伝達の乱れによると考えられており、ストレスや生活リズムの変化がきっかけとなります。注意しなければならないのは、治療をしないで放置すると再発しやすいことです。幸いなことに、再発を防ぐのに有効な薬や対策があるので、比較的付き合いやすい病気と言ってもいいでしょう。

キャサリンのように積極的に治療に取り組む姿勢もプラスになるので、医師とよく相談しながら、本人も家族もこの病気をよく理解して上手に管理してください。


セレブに見る心の病

 
馬場佐英美(ばばさえみ)
Town Hall Clinic

プロフィル◎国際基督教大学教養学部卒。Australian College of Applied Psychologyで心理カウンセラーの資格を取得。NSW州カウンセラー&サイコセラピスト協会臨床会(CAPANSW)、オーストラリア・サイコセラピー&カウンセリング連盟会員(PACFA)。シドニー市内でさまざまな心の悩みの相談に応じている。

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