Alcohol Dependence:アルコール依存症

セレブに見る心の病
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セレブに見る心の病 ケース・ファイル

 

セレブ・ゴシップなどでは目にするものの、直接自分には関係ないとついつい無関心になりがちな心の病のこと。中身をひも解いてみれば、意外と身近な存在である可能性も。心身ともにより快適な毎日を送るため、その症状や対処法を正しく紹介する。

米モダン・ホラー作家として数多くの作品を著し、幅広い層のファンを持つスティーヴン・キング。18歳の時に初めてアルコールを飲んで酔っ払って以来、徐々に深みにはまり、「お酒が好きなだけ」と自分に言い聞かせ続けたあげく、命を落としそうになるまで止められなくなってしまったと語っています。

Alcohol Dependence:アルコール依存症

アルコールを追い求めるという依存状態

アルコールは習慣になりやすく、脳の麻痺を起こす物質のため、アルコール依存症は進行性の病気と言えます。アルコールを常用していると、まず「耐性」ができて摂取量が増え、「精神的・身体的依存」が芽生えてきます。

仕事が終わる時間が近づくと、必ずどこかで1杯やりたくなる、晩酌が習慣になっている、といった状態から、“何としてでも飲む”という「アルコールを追い求める」依存状態に行き着くまで、徐々に深刻化します。

その間、脳の麻痺状態が続いているため、思考力や判断力が低下し、自分の状態になかなか気付くことができず、家庭内や職場で頻繁に問題が起きるようになります。

治療は断酒が唯一の手段

治療法は、きっぱりとお酒を止めることです。依存症の人には、量を減らすなんてとてもできません。大っぴらに飲めなければ、隠れて飲みます。自己流で治療することは難しいので、効果的かつ苦しみの少ない治療を開始する第1のステップとして、医師に相談してください。そして専門施設、自助グループ、カウンセリングなどのサポートを活用しながら、計画的に断酒を実行して、禁断症状にしっかり対処します。

依存症の患者さんのご家族は、大変な苦労を強いられます。諦めている場合もあるでしょう。スティーヴンの奥さんもほとほと愛想を尽かしながら、それでも彼を病院に連れて行き、家族と友人で自助グループを組織しました。そしてスティーヴンは、作品を書くために必要だと信じ込んでいたアルコールと薬物への依存を克服した後に、ベストセラーの『グリーンマイル』を上梓しました。


セレブに見る心の病

 
馬場佐英美(ばばさえみ)
Town Hall Clinic

プロフィル◎国際基督教大学教養学部卒。Australian College of Applied Psychologyで心理カウンセラーの資格を取得。NSW州カウンセラー&サイコセラピスト協会臨床会(CAPANSW)、オーストラリア・サイコセラピー&カウンセリング連盟会員(PACFA)。シドニー市内でさまざまな心の悩みの相談に応じている。

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