【セレブの心の病】ジェニファー・ラブ・ヒューイット

コラム 特集
ジェニファー・ラブ・ヒューイット(Photo :lukeford.net)

 
心理カウンセラーのさえみ先生が
ストレス・フリーな暮らしをサポート

 

セレブに見る心の病 ケース・ファイル

 
セレブ・ゴシップなどでは目にするものの、直接自分には関係ないとついつい無関心になりがちな心の病のこと。中身をひも解いてみれば、意外と身近な存在である可能性も。心身ともにより快適な毎日を送るため、その症状や対処法を正しく紹介する。
 

Adjustment Disorder:適応障害

 
ハリウッド女優のジェニファー・ラブ・ヒューイットは、恋も病も多い !? 鳥インフルエンザに数回かかり、ほかにもさまざまな病気をしているというジェニファー。実は心気症であることを告白しています。
 

心配を医師や周囲に訴え続ける

病気を恐れる気持ちは誰にでもあります。健康を望み、死にたくないという欲求の裏返しです。病気かもしれないと不安になって病院に行き、検査を受けて異常がないことが分かれば、普通はほっと胸をなでおろします。

しかし心気症の場合は、誤診ではないかと疑い、検査を積極的に何度も受け直します。その度に異常なしという判定が出ても、不調であることにとらわれて、やはり病気ではないかと医師や周囲に訴え続けます。多くの場合、親しい人の病気や死、仕事やプライベートでの困難などをきっかけに、20代から30代にかけて始まります。50代以降に初めて症状が現れる場合は、うつ病が背後にある可能性もあります。
 

精神科を受診することに怒りを感じている

この病気の場合、本人はあくまでも重篤な身体の病気であると信じています。そのため、医師が「身体の病気ではなく心の問題」と説明すると、気分を害してほかの医者に替えたりします。

最初は心配していた周囲も、この辺りから苛立ちを感じたり、突き放したりしてしまうことがあるでしょう。無理もありません。けれども本人は誰にも分かってもらえないと思い、いっそう「病気」にしがみつきます。

周囲の対応としては、「病気である可能性」を真っ向から否定せず、忍耐強く本人の苦しさを汲んであげることが望ましいと言えます。けれども、かといって完全に病人扱いをするのではなく、家事や買い物など、できる範囲で普通の生活を続けられるように、さり気なく支えてあげられるといいでしょう。

治療は、心気症のことを熟知している専門医が行うことになります。その際、本人は精神科を受診することに怒りを感じていることが多いので、最初は難航しがちです。周囲も本人も、根気よく取り組むことが必要です。


 

コラム 特集

馬場佐英美 (ばばさえみ)  TownHallClinic

プロフィル◎国際基督教大学教養学部卒。Australian College of Applied Psychologyで心理カウンセラーの資格を取得。NSW州カウンセラー&サイコセラピスト協会臨床会(CAPANSW)、オーストラリア・サイコセラピー&カウンセリング連盟会員(PACFA)。シドニー市内でさまざまな心の悩みの相談に応じている。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る