歯が痛くなくてもレントゲンは必要ですか?

ハッと驚く歯のはなし

ハッと驚く歯のはなし

Vol. 27
Q
歯の検診でレントゲンを撮りました。歯が痛くなくてもレントゲンは必要ですか? レントゲンでどんなことが分かるのですか ?

A
 見えないものを写し出すレントゲンは、自覚症状が出ていない段階でも異常を見つけることができ、歯科治療に欠かせないものです。歯科で使用するレントゲンは主に2種類あります。1つは個々の歯を写し出す小さなレントゲン写真、もう1つは上顎および下顎をカバーし、口全体を写すレントゲン写真(OPG/パノラマ)です。
 小さなレントゲン写真は、通常縦横3センチ角くらいのフィルムを口の中に入れて撮影します。このフィルムは非常に鮮明で、隣り合った歯の側面にできる肉眼では発見できない虫歯を写すことができたり、また現在ある虫歯がどのくらい深いのか、あるいは神経まで達しているのかなどを知る手がかりを得ることができます。歯根に炎症がある場合は、膿がたまっている状態、大きさ、範囲などを確認することもできます。銀歯がかぶせてあるような場合は、金属内部を写し出すことはできませんが、それが隙間なく歯にぴったり合っているかを確認したり、金属の詰め物の下に虫歯ができていないかどうかを知ることもできます。
 OPGは、歯がどのように生えているかといった、歯槽骨とそれぞれの歯の位置関係を知ることができます。例えば親知らずがどのように生えているのか、子どもの場合は乳歯の下に永久歯が生えてきているのか、その状態はどうなのかなどです。また、歯周病による歯槽骨の損傷や骨の中の病気が発見できたり、歯根の先に膿がたまっている場合はそれを確認することもできます。
 ただ、OPGは小さなレントゲン写真と比較して鮮明度が劣るのと、特に前歯ははっきり写らないといったことから、小さな虫歯などを発見する目的のためには適しているとは言えません。
 また、レントゲンには、写らない物もあるということを忘れてはなりません。虫歯はある程度進行してからでないとレントゲン写真に黒く写らないため、初期の虫歯は発見することが難しいこともあります。


ハッと驚く歯のはなし

イアン・マラトス
Dr. イアン・マラトス歯科医院

歯科医歴24年。多数の日本人患者の診察・治療経験を持つ。1年間の日本滞在経験もあり、日本語が堪能。日本の歯科事情はもちろんのこと、日本人社会のシステム、日本文化にも深い理解がある

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る