歯医者でクラウンを被せる必要 があると言われました。

ハッと驚く歯のはなし

ハッと驚く歯のはなし

Vol.31
Q
歯医者でクラウンを被せる必要 があると言われました。詰めるだ けではいけないのでしょうか ?

A
亀裂が入ったり、虫歯が大きく なって歯の大部分を損失してし まったり、神経の治療が行われたりし た場合には、表面にクラウン(歯冠) を被せ、それ以上の損傷を防ぐように します。物を噛む時、歯には何十キロ という圧力がかかります。その力は、 自分の体重とほぼ同じとも言われてい ます。詰めるのか、被せるのかという 問題は、その歯にどれだけの負担がか かり、それに対してどれだけの耐久性 が残されているかにかかってきます。 医師は歯の失われてしまった部分と、 残された健全な部分から強度を計算 し、判断することになります。 クラウンには美しい外観を復元する という役目もあります。 クラウンを被せる場合、まずその歯 の周囲を1ミリから2ミリくらい削るこ とになります。その後歯形を取り、そ こからクラウンが製作され、セメント で装着されます。
クラウンにはさまざまな種類があり ます。金属を使用したメタル・クラウン は、日本では一般的に銀歯、金歯と呼 ばれているようです。オーストラリア ではPFMクラウン(金属焼付けポーセ リン・クラウン)が最も一般的です。
これは合金クラウンの上に歯と同 色のポーセリン(陶材)を接合したもの で、耐久性に優れている上、見た目が とても美しく変色しないので、どの場 所にも使用することが可能です。しか し、金属をベースとしているため歯肉 の色が暗くなることがあります。そこ で、最近ではオールセラミック・クラ ウンやハイブリッド・クラウンなどの ように、金属が全く使用されず、かつ 自然な色合いが出せるクラウンも使用 されるようになってきています。
クラウン、およびそれを被せた歯 が将来どれだけもつかは、歯科医師 の治療技術、歯科技工士の製作技 術、クラウンに使用される素材、そ して最後に本人の口腔衛生にかかっ てきます。優れたクラウンであれ ば、かなり長期に渡って耐久性を期 待することができます。


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イアン・マラトス
Dr. イアン・マラトス歯科医院

歯科医歴24年。多数の日本人患者の診察・治療経験を持つ。1年間の日本滞在経験もあり、日本語が堪能。日本の歯科事情はもちろんのこと、日本人社会のシステム、日本文化にも深い理解がある

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