歯根破折とは(症状、原因、予防法、治療法)

何でも相談

Q 先日歯医者に行った時に、歯根破折(しこんはせつ)が原因で抜歯をしないといけないと言われました。歯根破折の症状、原因、予防法、治療法などを教えてください。
(40歳会社員=男性)

A 来院される日本人の患者様に多く見られるのが、以前治療した詰め物が欠けたり割れてしまったりしている状態です。

歯根破折の症状

・歯がしみる

神経が残っている歯にひびが入ったり割れたりすると歯がしみます。しみる症状は出たり引いたりし小さい亀裂であれば自然治癒することもありますが、歯の亀裂が広がってくると強くしみるようになります。

・歯が痛い

割れているところから神経に細菌が感染し、強い痛みが出ることがあります。また物を噛むと割れているところが動いて痛み、特に硬い物を噛むと痛みが強くなることがあります。

・歯茎がうずく

歯が完全に割れる前は違和感やうずく感じがします。また歯茎が腫れる、歯がぐらぐらし頭痛がするなどの症状も見られます。

歯根破折の原因


歯根破折は歯の頭の部分ではなく歯根の割れを指し、口の中の細菌が割れ目から歯や歯茎、骨の中に入り込み痛みや歯茎の腫れを起こします。初期はレントゲンには写らない為、知覚過敏と判断されてしまうことも多いですが、割れ方によっては抜歯しなくてはいけなくなります。
 また大きな詰め物を入れたり、何度も詰め物を入れ直すことによって自身の歯の亀裂も起こりやすくなります。もし大きな詰め物が必要・新しい詰め物を作り直す必要がある場合は、セラミックの詰め物またはクラウンなどで施術する事をお薦めします。

歯根破折を防ぐ方法

歯は治療を繰り返すともろくなり割れやすくなる為、歯を削ると歯の寿命は確実に短くなります。詰め物などで歯が弱っている事を発見するには、半年に1回の定期検診を受ける事をお薦めします。特に金属でできている詰め物は歯と結合しにくい為、歯に負担がかかり亀裂が入ります。このような亀裂のサインは、歯科用マイクロスコープなどを用いることによって初期発見することができます。

まとめ

歯の亀裂や歯根破折を防ぐためにやっておきたいこと。

1. 6カ月ごとに定期歯科検診を行う
2. 虫歯を作らないように予防し神経を残す治療をする
3. 万が一、歯の亀裂が見つかった時は至急デンタルクラウンやセミクラウンの施術を受ける


ノックス・キム院長
シティ・ワールドタワー歯科(Dental Clinic @ World Tower)

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年にワールドタワーレーザー歯科を開院(東京・大阪・名古屋・千葉・京都・アメリカに提携クリニックあり、医療法人徳真会グループ)。一般歯科治療のほかにも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。ジャパン・インビザライン・フロンティア・メンバー、東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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