こむら返りの原因、治療法について教えてください。

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Q:
この1〜2カ月の間、夜に急にふくらはぎがつって痛みで起こされます。こむら返りの原因、治療法について教えてください。
(60歳男性=会社員)

A:
 こむら返りとは、筋肉が不随意に長時間収縮して痛みを起こしたり、しばらくの間その筋肉が使えなくなるような状態です。足の筋肉、特に2つの関節の間を繋げている筋肉によく起こります。ふくらはぎ(膝と足首の間)、大腿部膝屈筋(股関節と膝の間)、それに大腿四頭筋(股関節と膝の間)が一番よくこむら返りの起こる筋肉です。
 通常、こむら返りは1分以内に治まりますが、数分続くこともあります。また、夜間に起こり、眠りを中断させることもあります。
こむら返りの原因
 こむら返りの起こる原因は分かっていませんが、起こりやすくなる危険因子はいくつかあります。
*筋肉疲労 *重作業
*脱水状態 *過体重
*長時間の座位 *妊娠
*糖尿病 *アルコール
*低カリウム血症などの電解質の異常
*パーキンソン病などの神経筋疾患
*薬品−利尿剤、カルシウム拮抗薬、抗精神病薬など
対処法
 こむら返りが起こったら、まずその足でゆっくりと歩いてみることです。筋肉が収縮していますのでストレッチをして筋肉を伸ばすようにする必要があります。収縮している筋肉をマッサージすることも役立ちます。熱いお風呂に入って筋肉をリラックスさせることも有効です。
予防法
*水分をよく摂る−普段からよく水分を摂るようにし、特に運動で汗をかいたりした時は十分に補給してください。この場合、ジュースやスポーツ・ドリンクのような電解質が入っているものが好まれます。
*よくストレッチをする−普段から筋肉をストレッチし、リラックスさせておくことも大切です。体操後もよくストレッチしておくことが大事です。激しい運動をした後はクールダウンしたり、就寝直前の激しい運動は避けるように注意するべきですが、就寝前にふくらはぎの筋肉をよくストレッチすることも効果があります。また、就寝前に筋肉を10分ほどheat padで暖めることも試してみる価値はあります。
*就寝中の不自然な体位を避ける−ベッドの足下のあたりのシーツや毛布をタックインしないで緩めておく。
*徐々に運動レベルを上げていく−1度に高いレベルの運動を試みずに毎週10%ずつほど運動量を増やしていくと、こむら返りを防げるようです。
 どうしても夜間のこむら返りが頻繁に起こるようでしたら医師で全身の健康状態をチェックしたり、血液検査で電解質の異常がないかなどということを診てもらってください。今のところこむら返りの予防薬はありませんが、ビタミンB12やガバペンテインという薬が期待できるかもしれません。
 そのほかに効果があるかもしれないものは、ビタミンE、ビタミンDなどです。また、睡眠無呼吸症から起こる酸欠状態がこむら返りを引き起こすかもしれませんので、起こり始めたら早めに深呼吸をしてみることです。


何でも相談

鳥居 泰宏(とりい やすひろ)
ノースブリッジ・ファミリー・クリニック

 メルボルン大学医学部卒。日本人在住者の多いシドニー北部ノースブリッジで一般開業医を始めて19年。穏やかな語り口が印象的な優しい先生として知られる


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