第12回 避妊について

気になる!女性のからだと健康 

気になる ! 女性のからだと健康

月経や妊娠に関する疑問・悩みは女性につきものだが、意外と知られていないことも多い。女性特有の健康管理や病気について、医療のプロが基礎からやさしく解説する。

 避妊をせずにセックスをしたら妊娠する…、みんな知っているはずなのに望まない妊娠をしてしまう女性が後を絶ちません。現代社会では10代、20代の女性の中絶が問題になっていますが、避妊についての知識のなさ、衝動的なセックスが原因での望まぬ妊娠は年齢を問わず多くみられます。妊娠してしまったら中絶すればどうにかなると安易に考えてはいけません。中絶の手術では麻酔や手技の不手際による大量出血などで、まれではありますが死亡事故があるほか、手術後の細菌感染によって不妊症になることもあり得ます。将来本当に赤ちゃんが欲しくなった時には産めなくなっていた、ではあまりにも悲しすぎます。
 望まない妊娠をしてしまう…。その背景には、避妊は相手任せ、という意識の女性がまだまだ多いことがあります。相手の男性が分かっているはず、その場になったら避妊してくれるだろう、避妊のことを自分から切り出すのが恥ずかしい、断れば嫌われてしまうかもしれない、ムードに流されてあるいは酔いに任せてたぶん大丈夫だろう…などという思いは、後で深い後悔に陥る危険な罠です。失敗したら傷つくのは自分自身だということを決して忘れないでください。自分の身体は自分が守るという強い意識を持つこと、そして避妊に協力してくれない相手には「NO!」と言えるくらいの勇気が必要です。
 避妊法にはコンドーム(男性用/女性用)、避妊用ピル/インプラント/ホルモン注射、子宮内避妊用具(IUD)、殺精子剤、荻野式や基礎体温法、外科手術(精管結紮/卵管結紮)などさまざまなものがあります。それぞれの利点、欠点と自分自身およびパートナーとのライフスタイルに見合った避妊法を見つけてください。分からないことがあれば、このような問題でも恥ずかしがらずにドクターを受診することをお薦めします。
 次回は、幅広く女性に用いられる避妊用ピルについて説明したいと思います。
※本記事は、同医療センター在籍の医師のアドバイスを元に作成されています。


気になる!女性のからだと健康 

●千綿真美(ちわた・まみ)
日本語医療センター

約10年間の日本での看護師勤務の後、渡豪。日本語医療センター・メルボルンで医療通訳兼オフィス・マネジャーとして4年勤めた後、現在はパースをベースにメルボルン、パースの医療センターの総合経営マネジメントを務める

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