第13回 避妊用ピル

気になる!女性のからだと健康 

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第13回 避妊用ピル
 避妊用ピルは基本的にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンからできています。ピルは排卵を止める、子宮の内膜を受精卵が着床しにくいように変化させる、子宮頚部の粘液を増殖させ精子が侵入しにくいように変化させる、とういう3つの作用で妊娠を防ぎ、その効果は正しく服用すれば99%以上と確実です。
 ピルには妊娠を防ぐ以外に生理が規則的(28日周期)に始まる、出血量と日数が少なくなる、生理痛が軽くなる、ニキビが改善する、卵巣膿腫や卵巣癌、子宮体部癌の発生率が低いなどの利点があります。逆に欠点は、生理と生理の中間期にごく少量の不正出血、胸の張り・痛みや吐き気、気分にムラがあるなどがみられることがありますが、これらはたいてい服用を始めてから2、3カ月以内で落ち着きます。体重が2キロほど増加する人もいます。ごく稀ですが、深刻な副作用として血栓症の発生があります。喫煙者ではこの血栓症の発生がさらに高くなりますので、ピルの服用にあたっては禁煙することが望ましいです。また、乳癌の進行が早くなる(乳癌を発生させるのではなく、乳癌が発生している場合、その進行を早めてしまうということ)ため、血縁者に乳癌の病歴がある人がいる場合、服用が薦められないことがありますので、ドクターに相談しましょう。
 ピルはドクターの処方箋がないと購入できません。ドクターに処方してもらったら、基本的には次の生理が始まった日から服用を始めるのが一般的です。毎日決まった時間に1錠を服用しなければいけません。通常1シート28錠中21錠がホルモンを含む錠剤、そして7錠がシュガータブレット(糖錠)になります。このシュガー・タブレットを服用する時に出血が起こるようになります。服用開始後避妊効果が確実にできるのはホルモン錠を7日間飲んでからですので、それまではまだ別の避妊法が必要です。またピルを飲み忘れた場合、抗生物質などほかの薬を服用する場合は、嘔吐や下痢をしている場合、ピルの効果に影響しますので必ずドクターの指示を受けましょう。
※ピルは妊娠を防ぎますが、性病の感染は防ぐことができません。よってコンドームの使用は大切です 。


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●千綿真美(ちわた・まみ)
日本語医療センター

約10年間の日本での看護師勤務の後、渡豪。日本語医療センター・メルボルンで医療通訳兼オフィス・マネジャーとして4年勤めた後、現在はパースをベースにメルボルン、パースの医療センターの総合経営マネジメントを務める

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