第14回 乾燥肌

気になる!女性のからだと健康 

気になる ! 女性のからだと健康

第14回 乾燥肌
 オーストラリアに滞在する日本人の患者さんに非常に多い皮膚のトラブル(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などを中心とする)は「乾燥」がその原因、または悪化の要因となっていることがほとんどです。皮膚の乾燥は、オーストラリアの乾燥した気候のほか、石鹸、シャンプーや香水などの使用により皮膚の油分が奪われることにより進行し、かゆみや皮膚の落屑(皮がぽろぽろむけてくる状態)を引き起こし、さらに悪化すると炎症が起こり赤く湿疹が出現します。
 湿疹が出現し、かゆみが止まらない状態であれば、まずドクターの診察を受けましょう。治療としてステロイド剤の外用薬を短期間処方されることが多いのですが、日本人の患者さんからはステロイド剤を塗ることで皮膚の色が変わってしまう、もしくは皮膚が薄くなるなどの副作用を心配し、使いたくないというコメントをよく耳にします。
 しかし、ステロイド剤は皮膚組織の炎症を抑え、炎症で厚くなった皮膚を改善し、色素沈着を防ぐ効果があるのです。局部の、しかも短期のステロイド治療は心配いりません。いったん炎症が落ち着いたら、ステロイド剤の使用はせずに、次に述べるよう皮膚を乾燥させないようにすることで再発を防ぐことが大切です。
 皮膚の乾燥防止のためにまず身体を洗う際の石鹸の使用を中止しましょう。石鹸の代わりに主に医薬品店で販売されている皮膚用の低刺激性保湿洗浄剤で皮膚を使用することをお薦めします。CetaphilやQVというブランドの製品は皮膚の洗浄と同時に保湿効果をもたらし、豪州で信頼され使われています。
 一般的にスーパーなどで販売されている洗浄料のほとんどは香料などの刺激物を含み、例え保湿を売りにしている商品でも皮膚の状態を悪化させることになりかねません。熱いシャワーや長めの入浴も皮膚の乾燥につながり、その結果かゆみがひどくなることが多いので、シャワーや入浴は短く、ぬるめのお湯にするなどの注意が必要です。また、多くの日本人が好むナイロンのタオルで身体をごしごし洗うことも避けましょう。さらに1日2~3回スーパーでも安く購入できるSorbolene Creamなどを全身に塗りこみ保湿することで、皮膚の乾燥をかなり防ぐことができますので、面倒くさがらずに実践してください。


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●千綿真美(ちわた・まみ)
日本語医療センター

約10年間の日本での看護師勤務の後、渡豪。日本語医療センター・メルボルンで医療通訳兼オフィス・マネジャーとして4年勤めた後、現在はパースをベースにメルボルン、パースの医療センターの総合経営マネジメントを務める

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