第19回 腰痛

気になる!女性のからだと健康 

気になる ! 女性のからだと健康

第19回 腰痛

 脊椎は人間の身体の中で最も強い部分の1つで、椎間板に付随した立体の骨が連なって造られており、力強さと柔軟性を備えています。脊椎はさらに強い靭帯で補強されており、またその周りを大きな筋肉に囲まれているので、そう簡単に損傷することはありません。

 しかし、若い女性ではその脊椎を保護している筋肉が鍛えられておらず、過度の重労働、特に重いものを運んだり、腰の曲げ伸ばしの動作を繰り返すことにより負担をかけ、腰痛を引き起こすケースが多くみられます。ひどい場合は椎間板ヘルニアを起こしているケースもあります。ウエイトレスやピッキングなどの仕事により、腰痛を訴えて受診する女性患者さんは後を断ちません。
 以前は腰痛に対して、長期の安静が一番だとされていました。しかし近年では1〜2日以上のベッド上での安静は骨や筋肉が堅くなってしまい弱くなる、気分が落ち込む、じっとしていると痛みをより強く感じる、日常生活への復帰が厳しくなるなどの理由から、もちろん痛みがひどい時には初めの1〜2日はベッドでの安静が必要ではありますが、できるだけ早く身体を動かし始める方針が薦められています。
 急性期には、まずドクターの診察を受けましょう。パナドールやアスピリン、抗炎症剤などの痛み止めの処方、ヒートパックや状態により軽いストレッチなどのアドバイスを出されます。そして理学療法(フィジオセラピー)の紹介をされることもあります。
 このフィジオセラピーは腰痛の治療、そして何よりも再発防止に非常に役立ちます。その人の状態に応じた運動の指導、生活の中で気を付けることなど患部の治療と同時にアドバイスをしてもらえます。
 腰痛の発生予防に大切なことは姿勢です。腰は常に真っすぐに保つこと(反りすぎないようにも気を付ける!)。
* 腰を曲げ、屈んで物を取らない。膝を曲げて腰を落とすように心がける
* 重い物を1度に運ばない。軽くして何度も足を運ぶ方がベター
* 椅子に長時間座る時も腰が真っすぐに保てるよう、クッションなどを背中に当て調節する
* 座りっぱなしの時は頻回に休憩し、立ち上がってストレッチをする


気になる!女性のからだと健康 

●千綿真美(ちわた・まみ)
日本語医療センター

約10年間の日本での看護師勤務の後、渡豪。
日本語医療センター・メルボルンで医療通訳兼オフィス・マネジャーとして4年勤めた後、現在はパースをベースにメルボルン、パースの医療センターの総合経営マネジメントを務める

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