妊娠中期以降の運動

”フィジオセラピストに聞こう!体の痛み改善法”

▶▶▶フィジオセラピストは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリを行う専門家で、必要に応じてMRIや専門医を紹介し、包括的な治療を行っている。さまざまな体の機能を知り尽くした奥谷先生に、体の痛みの原因や改善法について聞いてみよう!


第51回  妊娠中期以降の運動

体力を付け体調を整えて出産に臨みたいというのが多くの方の思いではないでしょうか。

妊娠期間の約9カ月を3カ月ごとの3期間に分け、妊娠初期〜安定期までをファースト・トライメスター、4カ月目から6カ月目までをセカンド・トライメスター、7カ月目から9カ月目までをサード・トライメスターと呼びます。

セカンド・トライメスター以降であれば産婦人科の先生の了解を取り、ややきついと感じる程度の運動をすることは身体の体調を整えるのにも効果的です。しかし、おなかの赤ちゃんに無理がかからない運動というと、あまりインパクトの強くない運動をしたいですよね。

そこで効果的なのが水中で行うアクアセラピーです。アクアセラピーは妊娠中、安全に、そして効果的に運動できることが特徴です。

アクアセラピーの特徴

・水の浮力の効果で身体に与える振動が少ない

・水圧によりむくみがとれやすい

・運動による体温のオーバーヒートが予防できる(アクアセラピー・プールの水温は28〜33度の間であることが条件)

・浮力により骨盤低筋群や骨盤帯にかかる荷重が軽減され、妊娠中でも必要以上に骨盤に負担をかけずに心地よく運動ができる


アクアセラピーでやること

・約45分、胸の辺りの水深で運動する

・35分間のややきついと感じる運動。心拍数130前後でできる運動(ウォームアップ、有酸素運動、抵抗運動、水中ウォーキング)

・最後の10分間はおなかの中の赤ちゃんを支えている骨盤低筋群の筋トレ

アクアセラピーはフィジオセラピストが指導しますので安心して運動でき、産前産後の大切な体調管理に役立ちます。出産そして赤ちゃんのお世話と、体力が必要とされる時に備えて、体調管理&体力強化にアクアセラピーを取り入れてみてはいかがでしょうか?


奥谷匡弘(おくたに・ただひろ)

シドニー大学理学療法学科卒業後、西オーストラリア大学で理学療法修士号取得。ダーリングハーストのセント・ヴィンセント病院で5年間勤務し、プライベート・クリニックでは財界の著名人などの治療に多く携わる。オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。
Web: www.metrophysiotherapy.com.au

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