フィジオセラピストに聞こう!/1日1万歩の威力

”フィジオセラピストに聞こう!体の痛み改善法”

▶▶▶フィジオセラピストは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリを行う専門家で、必要に応じてMRIや専門医を紹介し、包括的な治療を行っている。さまざまな体の機能を知り尽くした奥谷先生に、体の痛みの原因や改善法について聞いてみよう!


第56回 1日1万歩の威力

日本から世界に発信されたコンセプトはたくさんありますが、健康のために毎日1万歩歩くことを推奨し、世間に広がったのは日本が最初だと言われています。

万歩計はこのコンセプトの根幹を支える道具ですが、古くはレオナルド・ダ・ビンチが軍事用にアイデアを具現化し、1780年にスイスで時計の原理を利用し実用化されたと言われています。当時は歩数計と呼ばれていました。これを更に発展させ、1965年に山佐時計計器(株)が日本で発売する際、1日1万歩歩くようにというメッセージをこめて、万歩計と命名したのが始まりです。

「1日1万歩で健康」の根拠

1日に1万歩以上歩くと、男性では69パーセント、女性では72パーセント、それぞれメタボリック・シンドロームの割合が減少するという結果が報告されています。メタボリック・シンドロームの該当者は、1万歩以上歩いている人と5,000歩未満の人を比べると前者が72パーセント少ない、そして、1,000歩増えるごとにウエストが女性で6〜17パーセント、男性で8〜11パーセント減少するという結果が出ています。加えて、1日の歩数が増えれば増えるほど、総コレステロール値や、善玉HDLコレステロール値、中性脂肪値なども改善されると報告されており、「1日1万歩」はメタボ予防や体型維持に大変効果的だといえます。

10分ウォークで1,000歩ゲット!

現代の生活習慣では、日本人は1日平均6,000〜7,000歩歩いていると言われています。ゲーム感覚で歩数を稼ぎ、毎日楽しく歩きましょう。

1. 1日の歩数を知る:今では歩数計が搭載された携帯や腕時計がたくさんあります。これを使い、現在の生活習慣での歩数を知りましょう。想像以上に少なかったり、多かったり。5,000歩以下の方は要注意!

2. 1,000歩を目標に歩く機会を見つける:エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使用する、ランチ・タイムに10分ウォーキングに出かける、同僚とミーティングがてら外に歩きに出る、早めに出勤し1駅歩いてから電車/バスに乗る。

3. 家族、友人、同僚と1日の歩数を競争する:更に効果を高めたい方は、早歩きを意識しましょう!

気付けば1日コンピューターに張り付きっぱなしの日々。必要な書類は全てコンピューターに入っていて、書類棚まで取りに行く必要もない。この状況の中、体のために今すぐ簡単に毎日できる自己健康管理のウォーキング、1日1万歩を目標に頑張りましょう!


奥谷匡弘(おくたに・ただひろ)

シドニー大学理学療法学科卒業後、西オーストラリア大学で理学療法修士号取得。ダーリングハーストのセント・ヴィンセント病院で5年間勤務し、プライベート・クリニックでは財界の著名人などの治療に多く携わる。オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。
Web: www.metrophysiotherapy.com.au

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