子どものトレーニング

フィジオ セラピスト に聞こう

体の痛み改善法


第31回:子どものウエイト・トレーニング


▶▶▶フィジオセラピストは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリを行う専門家で、必要に応じてMRIや専門医を紹介し、包括的な治療を行っている。さまざまな体の機能を知り尽くした奥谷先生に、体の痛みの原因や改善法について聞いてみよう !

 

一般に子どもがウェイト・トレーニングを行なうのは危険だという認識が多いようです。各種条件や環境が整っていれば子どもにとってもウェイト・トレーニングは有益です。今回は子ども(小学生以上)がウェイト・トレーニングを行なう際、注意すべき点をご紹介します。

何歳から始めていいの?

腹筋や腕立て伏せなど筋トレに興味を示し、ルールにのっとってスポーツができれば7〜8歳でもトレーニングを始めて良いでしょう。ただし、知識のあるコンディショニングコーチの下で行なうことが大前提です。子どもの場合、大人のミニ版プログラムを行なうわけではなく、子ども用の特別プログラムを行います。大人が行なうウェイト・リフティング、ボディ・ビルディングやパワー・リフティングとは全く違います。

最初はウェイトを使わず、筋トレの基本テクニックを学ぶ!

筋トレをする際、何においても正しいトレーニングのテクニックを習得することが大切です。小さい時から正しいテクニックと知識を得ることで、我流の無茶なトレーニングをしないようになり、ケガをする可能性が低くなります。青年期前の子どもはウェイト・トレーニングを行なっても筋肉がムキムキになることはほとんどありません。それよりも、全身の筋肉の協調運動能力が高まり、身体を上手く使えるようになると言われています。

ウェイト・トレーニングするメリットは?

全身の協調運動能力が高まり効率良く体を使えるようになると、競技中の無駄な動きが減ります。つまり疲れづらくなるためパフォーマンスも向上し、筋肉も発達しているので疲労回復力も高く、ケガをしにくい体調でプレーできるようになります。筋肉、関節、骨、靭帯の発達にも良い影響を与えます。

どれくらいの負荷だと重過ぎる?

無理なく8〜15回持ち上げられるウェイトであれば安全です。成長途中の身体は成熟した大人の身体とは違い、筋肉や腱が骨より強いため、筋肉・腱がウェイトに耐えられても剥離骨折をおこすリスクが高いのです。無理をせず行なうことが最も大切です。
 ウェイト・トレーニングは正しい知識を持って行なえば、体の発達に良い効果をもたらします。子どもたちのパフォーマンス向上に興味がある人はコンディショニング・コーチに相談してみてはいかがでしょうか?


 

奥谷匡弘(おくたに・ただひろ)

シドニー大学理学療法学科卒業後、西オーストラリア大学で理学療法修士号取得。ダーリングハーストのセント・ヴィンセント病院で5年間勤務し、プライベート・クリニックでは財界の著名人などの治療に多く携わる。オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。
www.metrophysiotherapy.com.au

 

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