HSCの科目について

Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

HSCの科目について

Q: イヤー9(9年生)の子どもがいます。そろそろHSCに向けてどの科目を取るか考え始めていますが、通っている学校の先生から「この学校は選択できる科目が少ない」と言われました。これはどういう意味でしょうか? 学校によって勉強する内容が違うということなのでしょうか。

日本では多くの場合、大学受験に必要なのは3科目から5科目で、たいていの高校ではその受験科目を全て学ぶことができますね。しかしオーストラリアのHSCでは、選択できる科目は言語の科目を含めると100以上あり、その全てを各ハイスクールで教えることは、教員の数、教室や時間割を考えるとまず不可能です。そのため各ハイスクールでは、在校生の多くが選択しそうな科目を採用し教えています。

例えば、アジア人の多い地区のハイスクールではアジア言語(日本語や韓国語、ベトナム語など)を選択できますが、ヨーロッパ言語(スペイン語やイタリア語、セルビア語など)は選択肢にない、また、英語のESL(非・英語ネイティブのための授業)のないセレクティブ・ハイスクールがあったりするなど、学校によってさまざまです。特に言語選択では、同じ言語でも全てのレベル(ビギナー、コンティニュアーズ、エクステンション、ヘリテージ、バックグラウンド)が選択できるわけではなく、コンティニュアーズは選択できてもバックグラウンドは選択できないというケースもたくさんあります。

学校にない選択科目を学ぶ

HSCで選択したい科目が通っている学校にない場合、以下のような選択が考えられます。

● 思い切って11年生から転校する。
● 学校にない科目を以下の学校で勉強する。

【サタデー・スクール】
 シドニー周辺で約16校あり、言語教育を提供しています。2016年3月時点で約3,580人の生徒が在籍。これは、小中学生のための土曜日の日本語補習校とは異なります。

【オープン・ハイスクール】
 通信教育のことで、テキスト、電話レッスン、ビデオ・カンファレンス、オンライン・アクティビティー、Eメールなど、さまざまな形態でレッスンを行います。教師が生徒の通学する学校を訪問したり、オープン・ハイスクールに在籍する生徒が一堂に集まる機会もあります。


【TAFE】
 州立の職業専門学校として知られていますが、HSCの科目も教えています。

選択科目を決めるタイミングは?

HSCを受ける生徒は、10年生になったらHSCの選択科目を決めなければなりません。自分の学校にどんな科目があり、自分が何を選択したいのか、9年生のうちから調べて準備しておくのが良いでしょう。



内野尚子(うちのなおこ)
プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して、在豪日本人のための現地教育のシステムや、バイリンガルなどの教育の情報共有に努めている。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る