AUS教育システム/コンバインド・クラス

Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

コンバインド・クラス

Q: 小学生の子どもがいます。小学校でグレード3/4、グレード5/6など「2学年合同のクラス」を採用している学校がありますが、この合同クラスにはどんなメリットがありますか?

「合同クラス」は「コンバインド・クラス(a combined class)」「コンポジット・クラス(a composite class)」などと呼ばれています。これは公立校の場合が多く、私立などの「インディペンデント・スクール(independent school)」には私の知る限りは無いと思います。

私の娘も小学校6年生の時に5、6年生のコンバインド・クラスにいたことがありました。当時の学校側の説明では、「学年で良くできる生徒を集めて編成しました」ということでしたが、後々聞いたところ、その理由は生徒と教師の人数調整のためということでした。

新クラスを設け、先生を配置するには一定以上の生徒の人数がいなければなりません。ただし、「良くできる子」を集めたというのはまんざら嘘でもなく、「できる」というのは総合的に考えてあまり手の掛からない子、ということのようです。

元々NSW州のカリキュラムは、ステージ1(イヤー1~2)、ステージ2(イヤー3~4)、ステージ3(イヤー5~6)のようにステージごとに教える内容が決められているため、教育庁では2学年一緒でも問題無いとしています。単一学年クラスにしろ合同クラスにしろ、生徒の能力や興味、ニーズは変わらず、またさまざまであり、担任教師は自分のクラスの生徒のスキルやニーズに合わせてカリキュラムの導入の順序を決め、トピックやアクティビティーを選び、レッスン・プランを立てるからです。

異年齢の生徒たちがいる合同クラスのメリットは以下の通りです。

◎ 年上の生徒には年上と言う自覚や自信を育みやすい。その結果、頑張ろうという意識が高まり、いろいろな面で伸びる傾向がある。
◎ 上級生が下級生に「教える」ことができる。教えるということはよく分かっていないとできないことなので、自分のためにもなる。
◎ 年下の生徒たちは年上の生徒を見てもっとできるようになりたいという目標が身近にでき、こちらもさまざまな面で伸びる可能性大である。
◎ 実際、生徒の知識の幅が広がったという保護者の声があった。

どのクラスになっても、悪い面より良い面に目を向けて、お子さんを支えていくのが良いのではないでしょうか。NSW州の教育カリキュラムなどについては、以下のウェブサイトでも確認できますので、参考にしてみてください。

<参考ウェブサイト>
■NSW州教育庁
Web: www.schoolatoz.nsw.edu.au/homework-and-study/homework-tips/what-will-my-child-learn-this-ye



内野尚子(うちのなおこ)
プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して、在豪日本人のための現地教育のシステムや、バイリンガルなどの教育の情報共有に努めている。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る