AUS教育システム/「HSC(Higher School Certificate)」志望校選び

Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

「HSC(Higher School Certificate)」志望校選び

Q: HSCの試験は統一のようですが、志望校はどうやって決めるのですか? また合格発表はどのように行われますか?

今回は、まず前回のNAPLAN(National Assessment Program – Literacy and Numeracy)に関する記事について変更がありましたのでそのお知らせから。

「イヤー9でバンド8を取れなかった生徒は、随時オンライン・テストを受けてバンド8を取らなければならない」と話しましたが、3月のNESA(NSW Education Standards Authority)ニュース・レターでその件について廃止が発表されました。理由は「NAPLANは本来、基礎学力を見るもので、プレッシャーを与えるものでない」として、保護者や教師たちからの反対の声が大きかったからだそうです。

さて、質問の大学の志望校選択ですが、HSCを受ける生徒は学校で一括手続きをし、「ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)」のアカウントをもらいます。ATARのアカウントを開き、そこで自分の受けたい大学の受けたい学部を9つまで順番に登録ができます。どこを受けたいのかを決めるには、「UAC University Guide」という雑誌やウェブサイトがありますので、概要やATARの「Previous Cut-off」などを調べてみましょう。また、その学部がHSCで取って欲しい受験科目も記載してありますので、科目選択の時の参考になります。

なお、ATARのアカウントはいつでも開くことができ、志望校や順番はいつでも変更可能です。ATAR発表後に自分のでき具合で志望校を変えることも可能です。

12月半ば以降にHSCの点数とATARが発表されます。テストの結果はウェブサイト「Student Online」や新聞で確認できるだけでなく、メールやSMSでも受け取れます。

大学は学生のATARを見て上位の生徒から、学生1人ひとりに1月以降にオファーを出します。特にHSCの結果が良かった生徒には12月中にオファーが来ることもあります。オファーは1回につき1校しか来ません。オファーをもらったらそれを受けるか受けないかを決めます。オファーを受けたらそれで決まり、それ以上のオファーは来ません。受けない場合は次のオファーを待ちます。受けなかった学部のオファーはそれ以上来ませんので、要注意です。

日本と違うのは、合格した大学の中から選ぶことができないという点です。第1志望からオファーが来た場合は良いですが、そうでない時は悩むところです。オファーをもらうチャンスは3回あります。じっくり考えて決めましょう。


内野尚子(うちのなおこ)
96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための学習教室「Universal Kids」の代表。Universal KIDSやNPO日豪教育サポート・グループを通して、在豪日本人のための現地教育のシステムや、バイリンガルなどの教育の情報共有に努めている。

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