スクール・サーティフィケートとは、HSCのことでしょうか ?

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

スクール・サーティフィケートとは、HSCのことでしょうか?

 

Q: 先日「スクール・サーティフィケート」という言葉を子どもが通っている学校で耳にしました。スクール・サーティフィケートとは、HSCのことでしょうか?

A: スクール・サーティフィケートとHSCは、同じものではありません。

スクール・サーティフィケートは、Board of Studiesが定めた履修科目を修了した学生に与えられる卒業証書と成績表のようなもので、Year10終了時に受け取ります。これは、この時点で義務教育が終了することを意味します。HSC(ハイスクール・サーティフィケート)は、NSW州の高校卒業後に行なわれる州統一試験で、この結果により、各大学への進学が決まります。他州でも同じようなものはありますが、呼び方がそれぞれ違います。TAFEやそのほかのカレッジに進学希望の生徒は、受ける必要はありません。

スクール・サーティフィケートは、Year7から10の間に履修しなければならない教科のハイスクール内でのアセスメントと、州統一で行われる主要教科(英語、数学、科学、オーストラリアの歴史、オーストラリアの地理、コンピュータ・スキル)のテストから総合的に評価されます。そして、これはHSCの科目を決める際の目安や、または就職やTAFEなどへの進学する際の卒業証明となります。

では、Year7から10の間に履修しなければならない教科とその時間数を以下にあげてみましょう。

 

・英語400時間
・数学400時間
・科学400時間
・社会400時間
(内訳は、Year7から8にかけて歴史と地理それぞれ100時間ずつ、Year9から10にかけてオーストラリアの歴史とオーストラリアの地理それぞれ100時間ずつ)
・Visual Arts 200時間(うち美術100時間、音楽100時間)
・Technological and Applied Studies 200時間(これには、農芸学、家庭科、グラフィックス、工学、コンピュータ、海洋水産学などがあり、学校によって取得できる科目が決まっているようです)
・第2言語100時間(各ハイスクールにより履修できる言語は違います)

上記の時間数をこなすには、一定以上の出席日数を満たし、Year10の最終日まで出席しなければなりません。病気やケガ、ホリデーなどで学校を休んだ場合は、その分アサインメントなどで埋め合わせをして、遅れた分を取り戻さなければなりません。また、やむを得ない事情で長期間休んだ場合は、卒業資格に影響しますので、各ハイスクールの校長先生に相談しましょう。

スクール・サーティフィケートには、Year9と10で履修した科目の評価がA〜Eのレベルで記されています。詳しい情報は、www.boardofstudies.nsw.edu.au/schoolcertificate/pdf_doc/sc-09-rules-procedures.pdf(英語)をご覧ください。


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎6年半の香港駐在を経て、96年よりシドニーに在住。11年間ローカルの幼児教育機関に教師として勤務し、その間Authorised Supervisorも務める。現在は、児童教室「子どもクラブ」を運営する傍ら、日本語補習校の教師、NPO日豪教育サポート・グループでの活動も行っている。

 

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