バイカルチャー支援プログラム

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

バイカルチャー支援プログラム

 

Q: 来豪して1カ月です。4歳の子どもを先週からデイケアに入れたのですが、英語が全く分からないため毎朝泣き叫び、行きたがりません。デイケアの先生は大丈夫だと言いますが、このままで本当に大丈夫なのでしょうか?

来豪したばかりで全く言葉が通じない環境に毎日通うのは、子どもにとってかなりのストレスだと思います。それに、引っ越しも大きな変化で大人以上にストレスを感じているはずですから、泣いて行きたがらない気持ちはよく分かります。

日本では2年保育が主流で、毎日幼稚園に通うのが普通ですが、オーストラリアでは通園日数は保護者が決めることができ、週3日通うお子さんが多いように思われます。もし、このまま慣れないようでしたら、日数を週2〜3日に減らして精神的負担を軽減するのも1つの方法かもしれません。ただ、幼稚園の先生が大丈夫と仰っているのでしたら、もう少し様子を見てみてください。幼稚園やデイケアに行き始めた時は、ネイティブのお子さんでも泣く子はいますし、慣れるのに時間がかかるお子さんもいます。幼稚園・デイケアの先生は、本当にダメだと思ったら保護者に迎えに来るよう連絡をしてくると思います。

1日を無事過ごして家に戻ったら、頑張ったことを褒め、お母さんやお父さんとの時間もたっぷりとってあげましょう。英語を上達させようと無理に家で英語漬けにする必要はありません。日本語環境で精神的バランスを整えてあげるのも大切です。英語のサポートをするのであれば、お子さんの様子を見ながら考えましょう。

どうしてもお子さんが慣れない場合は、政府の認可を受けた幼児教育機関を対象に行なわれている無料の「バイカルチャー支援プログラム(Bicultural Support Program)」を利用することもできます。これは「Ethnic Child Care Family & Community Services Co-Operative」により、NSW州の専門家のサポート調整機関であるチルドレンズ・サービス・セントラル(Children’s Service Central)を通じて運営されており、350人以上の支援員たちが支援にあたります。対応言語は方言を含む110種以上に及び、もちろん日本人の支援員もいます。プログラムは、先住民、難民、異文化異言語など多様性を持った子どもたちが幼稚園やデイケアなどに慣れ親しんで楽しく生活できるように、カリキュラムに文化面や言語面で文化的背景を配慮したプログラムが盛り込


まれるよう支援します。例えば、週3回デイ・ケアに来て通訳をしてくれるなど園内で行うものと、園以外で行うものがあるので、まずは通っている園の先生に相談してみましょう。

●チルドレンズ・サービス・セントラル
Tel: 1800-157-818 Web: www.cscentral.org.au
●日本語通訳が必要な場合は、131-450に電話をして通訳を頼むことができます。


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して在豪日本人のための現地教育のシラバスやバイリンガル教育の情報共有に努めている

 

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