HECS-HELPとCSP

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

HECS-HELPとCSP

 

Q: プレスクールとデーケアに通う子どもがいます。日本では、年に2〜3回は遠足に出かけていたのですが、こちらの幼稚園ではほとんど遠足をしないですし、プールなどもないようです。どうしてなのでしょうか?

オーストラリアのプレスクールやデーケアでは、先生と子どもの割合がきちんと決まっています。2歳未満には、子ども4人につき、エデュケーター(Educator)と呼ばれる先生または保育士が1人、2〜3歳未満には、子ども5人につきエデュケーターが1人、3歳以上には、子ども11人につきエデュケーターが1人となっています。

また園の規模によって、大学卒またはTAFEやカレッジ卒のディプロマ保持者、そしてアントレインド(untrained)と呼ばれる資格のないケア・ワーカーの人数が決まっています。

日本では、必ず保育士または幼稚園での資格がないと働くことはできませんが、オーストラリアでは規則に合った資格保持者の人数が確保できていれば、アントレインドの人たちが有資格者の指導の下で働くことが可能です。

遠足の時も同じように、エデュケーターと子どもの割合を維持したまま遠足に行かなければならなりません。

例えば、4〜5歳児クラスが遠足に行く場合、園内の割合が変わってしまう場合が多いですし、また遠足に行く前には、保護者から必ず許可をとったり、リスク・アセスメントという安全確保のための査定もしなければならないので、かなり手間となります。そういう諸々の事情があり、遠足を実施している所はごく少数となっています。

次にプールですが、これは規則できちんと決まっています。ほとんどのセンター・ベース(centre-based)と呼ばれるデーケアやプレスクールでは、1996年11月以前からプールを持っていた園以外の所では、プールを所有することが禁じられています。

また、現役の小学校教師に話を聞いたところ、オーストラリアが頻繁に水不足になること、それから小さい子どもの事故で多いのが水の事故だということも理由ではないかということでした。

現在、多くの人が小学校の水泳レッスンを義務付け、最低50メートルは泳げるようにした方がいいと提唱しています。

小学校では、毎年約2週間、外部のプールに学校ごとに出かけて水泳のレッスンをしています。


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎96年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師「Authorized Supervisor」を務める。元日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための総合教育センター「Universal Kids(旧子どもクラブ)www.universalkids.com.au」の代表。NPO日豪教育サポート・グループを通して在豪日本人のための現地教育のシラバスやバイリンガル教育の情報共有に努めている

 

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